佐藤純一審判員のラストシーズン

こんにちは。umpire  fanです。
今回は今シーズンをもって退職される、佐藤純一審判員(関西元クルーチーフ、30年目)の2020シーズンを振り返ってみようと思います。

まず出場試合数などのデータから。
6月...6試合 7月...16試合 8月...12試合
9月...13試合 10月...11試合 11月...3試合 計...61試合(そのうち球審14試合)
通算出場試合数(今シーズン含む)...2148試合
リクエスト変更率(11-3)21.4%
...被リクエスト回数10回以上の審判員では5位T
責任審判担当数...※2試合
※責任審判は公表されない試合もあり、参考値
9/19 オリックスー西武(京セラ)
球審 梅木 一塁 山本貴 二塁 佐藤 三塁 芦原(敬称略)
10/24 ソフトバンクー西武(福岡)
球審 土山 一塁 佐藤 二塁 福家 三塁 梅木(敬称略)

第一次定年を過ぎている為レギュラー格とまでは言えませんが、安定した出場数です。60歳という年齢を考えると、特に7月は素晴らしい数字と言えるのではないでしょうか。
その後も大きく試合数を落とすことなく、11/6のオリックスー日本ハム戦、一塁塁審での出場をもってプロ審判としての30年のキャリアにピリオドを打たれました。

続いて、今シーズンのトピックスについて。
まず挙げられるのは、60歳シーズンでの契約更新でしょう。昨シーズン、59歳シーズンで契約更新となり、従来の58歳定年制を打ち破った佐藤審判員ですが、今シーズンもめでたく契約更新となりました。近年では柿木園悟元審判員の58歳が最長だったように思いますので、その記録を2年更新したことになります(奇しくもどちらも元パ・関西ですね)。惜しくも今年で退職となってしまいましたが、この記録は現役の審判員の励みにもなるのではないでしょうか。また、橘高・杉永・飯塚の関西ベテラン三氏がどこまで現役を続けられるか、という一つの指針になるようにも思えます。
さらに、8/29のソフトバンクー日本ハム戦ではピンクマスクを使用されるという珍事(?)もありました。この日は鷹ガールデーであり、かつピンクリボン運動のPRが行われていたため球場内がピンクに染まっていましたが、球審を務められた佐藤審判員もその例に漏れずピンクパッドのマスクを使用されていました。おそらく30年のキャリアでもこのようなマスクを使用されたのは初めてではないでしょうか。(笑)

最後に雑感を。
大阪近鉄バファローズという球団に惹かれプロ野球ファンとなった私にとって、10.19を戦った元近鉄戦士であり、2001年には近鉄の優勝が決まった試合の球審を務められていた佐藤審判員には勝手に親しみを抱いていました。私が関西在住ということで球場にてお見かけする機会も多く、昨年のシーズン終盤には「これで最後か?」と勘違いして急遽シーズンラスト球審を京セラまで見に行ったこともいい思い出です。そんなこともあって、今シーズンも契約更新と聞いた時の喜びはひとしおでした。
来シーズン、スコアボードの「佐  藤」の文字が見られなくなるのは本当に残念なのですが、10.19の関係者が第一線を退き、既にこの世を去られた方々もいる中、最後まで現役としてグラウンドに立ち続けられたそのお姿に敬意を表します。願わくば、技術指導員として審判部に残られないかな...とも思っています。
なにはともあれ...

佐藤純一審判員、30年間お疲れ様でした!
これからの人生も、幸多からんことを...


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