有隅昭二審判員の2020シーズン

こんにちは。umpire  fanです。
ド素人が審判員さんのご活躍を振り返るこのシリーズ、懲りずに2回目です。
今回は有隅昭二審判員(関東クルーチーフ・29年目)の2020シーズンを振り返ってみます。

まずは出場試合数などのデータから。
6月...8試合 7月...17試合 8月...15試合
9月...18試合 10月...17試合 11月...4試合
日本シリーズ...3試合 (控→左→二→一)
計...82試合(うち球審担当20試合)
通算出場試合数...2082試合(今季含む)
リクエスト変更率...(9-3) 25.0%
責任審判担当試合...80試合(※推定値)
日本シリーズ出場(4年ぶり5回目)
最優秀審判員賞受賞(4年ぶり2回目)

※責任審判については正式発表なしの試合あり。日本シリーズ第2戦と第4戦は笠原審判員が責任審判と思われる為、出場試合数から2を減じた。

出場試合数から見ても分かるように、シーズンを通して安定したご活躍です。リクエスト変更率も平均の32.6%を下回りました。また日本シリーズ出場や最優秀審判員賞受賞など、トータルで素晴らしいシーズンを送られたと言えるのではないでしょうか。

続いて、今シーズンのトピックスについて。
コロナ禍による固定クルー制度の導入により、クルーチーフの有隅審判員はいわゆる「有隅班」のリーダーを務められました。

※有隅班の基本メンバーはこの四氏。(敬称略)
有隅(チーフ)・本田(準チーフ)・木内・橋本
この他、主に山本貴・福家両氏が関西から出向

この有隅班、今シーズンはことごとく重要な試合に配置されていました。例を挙げると
①開幕カードの読売ー阪神戦(東京D)
②パ・リーグの優勝が決まった10/27からのソフトバンクー日本ハム戦(ヤフー)
③セ・リーグの優勝が決まった10/30からの読売ーヤクルト戦(東京D) などです。
②では控え審判だった有隅審判員ですが、①では開幕球審で責任審判兼務、③でも一塁塁審として
責任審判を担われました。
そして有隅審判員は日本シリーズにも出場、第3戦では二塁塁審として責任審判、第4戦の日本一が決まった試合では一塁塁審を担当されました。最終的にはこのような活躍が評価され、今シーズンの最優秀審判員賞を受賞されています。
...いやぁ、改めて獅子奮迅のご活躍ぶりですね。
私は今季に限って言えば、有隅審判員が審判部のエースだったのではと感じています。そのため、最優秀審判員の受賞は非常に嬉しく思います。

最後に、来シーズン以降の展望について。
今シーズンのご実績から考えると、来シーズンも安定したご活躍が期待できます。55歳の第一次定年まではあと3年となりますが、日本シリーズへの複数出場もあり得るのではないでしょうか。来シーズンは入局30年目となる節目のシーズンですので、同期入局だった佐々木審判員の分までご活躍を期待したいところです。円熟味を増した有隅審判員に注目しましょう!

今回は有隅審判員を取り上げさせていただきました。実は有隅審判員、関東では絶滅危惧種に近い球審時にシザーススタンスで構えられる審判員です。(関東だと他に岩下審判員くらい?)
私はシザーススタンスがボックススタンスよりも「プロの審判員」感が出てて好きなので、出来れば来シーズン以降もシザースを継続していただきたいなと思っています。

ここまでお読みいただき、有難うございました。次はどの審判員さんに注目しよかな。

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