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ウサギ王と人とお金と・・・

今回のお話は人(スタッフィング)をどうするかです。(お金の話は次回以降に)
お話としては”プロデューサー”担当パートです。ウサギ王はワリと小所帯のチームなのでスタートアップ時点では監督の自分がそういう部分まで担当します。

大きな会社さんではあまりない事かもしれませんがクリエイターが創設者で30人以下のチームならわりとよくあるパターンかもしれません。(2019年のあにめたまごに参加してたケイカとかもそんなカンジだったと思います)

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それでは、まず最初に今年(2022年)の”あにめのたね”の応募書類をダウンロードしてみてください。ダウンロードページをリンクしておきます。書類を見ながら話をした方がわかりやすいので。

”あにめのたね”をクリアする為の最初のハードルの話(まずは作画監督=指導者を探す)

応募書類一式をDLしてZIPを解凍すると幾つかのファイルが入っています。この書式を元に応募書類を用意します。

〇応募意思表明書(オレはやるゾ~!!っていう宣戦布告)
〇会社の定款2部(これは法務局でとってきて。一部600円位かな?多分)
〇団体概要(ウチはこんなトコ!っていうアピール文書。書式自由)
〇スタッフリスト(今回話するのはココ)
〇個人略歴(これは上記のスタッフの履歴)
〇作品の予算積算書(この時点では大体の見積もり。後々この話を)
〇作品内容のあらすじor脚本(書式自由)
〇キャラデザ(書式自由 これは前回のネタ
〇絵コンテ(これも前回のネタ
〇育成プラン(これも書式自由。ただココが一番重要!!)
こんなカンジが必要になって揃える事になります。

それで上記書類のスタッフリストなのですが、
監督(そりゃこれがいないとハジマラナイ)
プロデューサー(お金勘定等の諸々のバックオフィス的役割)
作画監督(名目はコレになりますが、要はアニメーション指導チーフ)
指導アニメーター(経験値がある指導側アニメーター)
中堅アニメーター(指導される新人に一番近い存在のアニメーター)
などが必要です。(今回の提出書類の3と4
動画協会主導なので基本”2Dアニメーション”ベースのスタッフィングになっていますが、3D制作の場合など制作環境・手法によってスタッフィングの内容は変わります。

ウサギ王の場合は既に用意できる人材を除くと
作画監督(これはアニメーション指導できる方のポジ)
〇CGディレクター(3DCGの場合はココ必須!)
この二つが必要でした。

問題はココ!>「作画監督
コレ!!!これの確保がとても難儀。

ウサギ王は元々ゲーム屋さんあがりの3Dアニメーションではじまったので、基本3Dアニメーションがベースになってるんですよ。お仕事の内容もほぼそういう路線で「作画」があまりない。
ルルロロ

ペネロペ

かいじゅうステップワンダ

どれもこれも基本3Dベースなんです。
例外は異世界かるてっとでコレは作画しました。(ウサギ王がアニメスタジオみたいだった。いや元からアニメはつくってるスタジオなんだけど。)

てなわけで「作画」の人(2Dアニメーター)、それも「指導」する程の力量とネームバリュー(実績)のある人と接触する機会がほとんどないんです。

もしかしたら選考ポイントとして、必ずしも「2D作画の実績のあるアニメーター」っていう存在が必須じゃないのかも・・・と推測(あくまで推測)するのですが、なににせよ「アニメーションの指導」は必須のプロジェクトなので、この文化庁のプロジェクトに選定される位に実績のあるアニメの達人は必須になってきます。
という事になると2Dアニメーター、それも「作画監督」クラスの人材が必要になってくるワケです。

普段2D作画の人たちと接する機会が殆どない3Dアニメーションのチームが、ただでさえ人材が少なくて奪い合いになっている「作画監督」クラスを半年間キープする・・・至難の業。

ココをクリアするために、なんとか伝手を辿って「今は激戦の制作現場を退いているけど実績も経歴もある方」にオファーをしました。

次回の話は次のハードル「プロジェクト関係者は一か所に集まって作業しなきゃならない」です。

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