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AI絵技術、絵描きとしても一般人の最近思うことのまとめ記事

・筆者の状態
絵は3か月前くらいに久しぶりに始めて、上達しようと修行していた者
お絵描きAIは使用したことはない、現状はわりと抵抗がある
ただ今の急激な発展は気になるもので、生成手順はさいとうなおき先生の動画で見たり
いろいろ記事読んだりしてこういうものかなというイメージがある
想像より万能ではないかもしれないし、手間もかかるものだとも思う
いろいろと考え込んでしまったので記事にまとめることに

・最近のAI絵知らない人が読んでたら
絵描きとしてはショックが大きい話題なので閲覧注意かも
正直知らないなら知らないままの方が幸せな説もある
個人的にはあと100年くらいしてから世に出てほしかった技術かもなぁ……

*トップ画は昔描いた物憂げ少女、凪あすの美海ちゃん

■AI絵を取り巻く環境の認識

'22/8月ごろ、Midjourneyの登場
高密度な背景画に衝撃を受ける
メイドインアビスをワードにしたという絵には見入ってしまい
それ以外にも城とか木々とか自然の表現がいいなあと思わされてしまうものを多く見かけた
このときはどういう技術なのか全く理解してなくて
それでも人物とかキャラクターはまだ難しいんだろうな、みたいに思ってた

https://twitter.com/CSea2073/status/1554093056416444416

魔術として理解するお絵描きAI講座

AIへのワード指定、呪文(プロンプト)について実践されてる記事

【危機】AIでクリエーターの仕事が無くなる!?

9月初めにはさいとうなおき先生がこのMidjourneyについての動画を出されていた
AIの絵にはやはりまだまだ癖がある印象を受けたし、Midjourneyであらゆる絵を生み出せるほどには思わなかった

'22/8月末、Stable Diffusionの登場
世界変革の前夜は思ったより静か

StableDiffusionを作っている人々の思想は、とてもピュアだ。
「すごいAIを、一部の大企業や個人が独占するのは健全ではない」「AIは全世界の人が平等に使えるようになるべきだ」そんな思想で動いている。
だから「AIを世界に無料で公開しちゃいますね」と。

↑記事より引用

こちらの記事を読んでいて、いよいよやばい技術が広がる
AI絵が急に発展してきた理由、根幹のようなものがあることが薄々分かった

AIイラストによって今後のお絵描き界隈にもたらされること

こういった記事も読んでた

また同時期にはAIイラスト生成サービス「mimic」の登場とともに炎上

サンプル絵のクオリティはあまりに高く、キャラ絵がAIによって簡単に生成できてしまうのかという衝撃は大きかったように思う
悪用を懸念する声も多く、協力した絵師さんが非難を浴びる事態にも……
mimicの炎上は多くの人がこれからの絵についての影響、危機感を覚えたゆえに起こったのかもしれない
なお現在では対策が強化され、再開で色々状況も変わっているようだ

'22/10月、NovelAIが登場
StableDiffusionをベースに高品質の二次イラストを学習したAI絵サービス
聞くところによればDanbooruが含まれているため無断転載の倫理的な問題視もされている
※Danbooruはアニメ系イラストに特化した海外の画像共有サイト

ついに二次イラストに特化したAI絵が広まりつつあり
手や服の構造などが異形になることがまだしばしばあるようだけれど
パッと見のクオリティがもう「この絵いいな」とか「かわいいな」と思わせられるレベルで、AIで作られた絵はどこか変で気持ち悪い部分があるはずと粗を探そうにも難しくなった

もちろんそれはあまりに高クオリティの元絵をベースにしているからなのだろうけど「かわいい」や「かっこいい」を作り出すのは絵描きにとっても繊細で難しいこと……
さいとうなおき先生の動画でも、目の位置の1ドットのズレにこだわったりプロでも顔には特に時間をかけるという話を聞いていた
まさかそれがAIによって再現し量産できるようになることがあるとは

NovelAI : お絵描きAIは「Japanese KAWAII」を描けるのか?その3

・AI絵の機能と悪用
img2imgという、ある画像を元に画像を生成する技術もあるようで
これは自分の絵を読み込ませてAIに高品質に補完してもらってお手本のようにする、将棋をAIで学ぶみたいな使い方はなかなかいいなあと思った

一方で誰かがSNS上などで公開している絵に対して無断で使用して、元作者さんがそれを発見し不快な思いをするというケースも起きているらしい……
より複雑なトレパクのような問題に発展しかねないし、手軽にできる=軽い気持ちで引き起こされることこれから増えそうで
絵描きにとって不利益になりやすそうなのがいやな問題

■現状のAI絵について、自分はどう思うか

絵を描くことと、AIで絵を生成することは別物であるとは思っている
AI絵の流行でこれからの絵について考えされられることは多く、それが混ざり合って絵を描く意味あるのかな?とモヤモヤした気持ちになったり
絵を描くモチベがなくなる理由付けにもなってしまう

ただ絵は深いこと考えず「描きたいときは描く」
AI技術はそういうものがでてきたんだと、新しい技術の登場として捉える
そうやって切り分けて考えるべきだろうというのが根の部分ではある

それはそうなんだけれど、AIの絵を眺めていると
上手くて、魅力的で、コストも軽く、けっこう多彩という事実が
自分で絵を描くときには何を目指したらいいのかわからなくなってくることもあり、よくよく考えて振り回されないようになりたいなとは思った

■未来、絵を描くことの価値

AIが優れた絵を生み出せるようになったとしても絵を描く価値が全て失われるとは思わない、むしろ「何も失われないであれ」と思っているくらいだ
世の中にはたくさんの神絵師がいて、それが増えただけだともいう
でもこれからを想像して影響を考えてしまうところはある

・上手い絵の希少価値は失われるか
上手い絵、人気な絵はAIによって学習され、多くの人に評価される絵ほど
それは再現され、普遍的な絵になっていくのだろうか
そう考えると上手い絵ほど希少価値は失われていく

基本的には希少なものほど価値があるはずなのに
本来SSRのものが溢れる……ノーマル、コモン的なものになっていく逆転現象
それが飽きられたらまた別の良いものへと消費速度が上がっていくのか?
優れた絵をAIが作り出し……それを人が少し調整して次の絵をAIが作り出し新たなトレンドに
人気の絵は全てAIが作り出したもの、という時代になるのかもしれない
これは妄想が過ぎてるか

・上手さではなく表現の手段として考えたら
絵の上手さは元々それほど重要ではない、絵に込めた意味や作家性
どう使うか、何を表現したいかが重要だという考え方もある
それも一理あると思う、これを理由に自分で絵を描かないとできない表現があるといえる場合もありそう

ただこれは「絵」それ自体の価値の話のような気がする
そしてAIで作られた絵でもそういうことは可能になっていくような気がする
AIで作られた絵に対して意味を付加したり、方向性による作家性をもたせたり、どう使うか、何を表現するかはそれこそアイデア次第、そこに創作性は生まれうる

AIで絵を作り出すことで、今までできなかったことが表現できる
そういった手段が増えるという見方もある
では「絵を描くこと」の価値は何だろうか?まだ説明できていない

・失われないと思うもの
矛盾するようだが「絵を描くこと」の価値の一つは絵を上手く描こうとすることにあると思う
描きたい絵を上手く描けるように目指すことがモチベーションになり、絵を描く過程での試行錯誤、挑戦、思考や成長、楽しさや苦しみあるいは喜び
そういったものはきっと変わらず失われないと思う
優れたものがAIによって生み出されるにしても、人の挑戦は失われない
たぶんそこは将棋とかと一緒なんだろう

現状は幸いにもタイムラプスを残すことで描いた手順は証明できる
仮にタイムラプス作り出すAIが出てきて……みたいないたちごっこはありうるけどそれは置いといて、個人が描くことの評価や挑戦に興味はなくならないとは思う

きっと他にも絵を描くことの価値はあるけれど、とりあえず今の自分が行き着いたのはこれだった

・「人が描いた絵」を評価できる人は減るかも
絵を描く人は絵に理解が高く、他者が描いた絵のすごさを評価しやすい
しかし絵だけに興味がある人にとっては、人が描いたかAIで作ったかをあまり気にしないかもしれない、絵を描く過程に興味はないからだ

すごく綿密で綺麗な色使い絵を見たとしても
「AIが生成するよくあるやつだ!」という感想止まりになるかもしれない
そうなっても真に評価してくれる人は貴重で、限られた存在になっていくのかもしれない

・「絵」それ自体の価値、評価
誰がどのようにして描いた絵かというのは重要な情報になる
でも絵は単体の良さ、美しさ、完成度でも評価され好かれるものでもある
絵だけをもくもくと投稿してる絵描きのアカウントなんかも見かける
余計なことをいって印象を悪くしないようにとリスクマネジメントの面もあるみたいだけれど
絵という作品に伝えたい表現を全て込められるからでもあるんだろう
多くの言葉で飾らなくてもそれだけで素晴らしさがあるのもまた絵だった

AIでも精巧な作品を作れてしまえば、それも単体として評価される
そして優れた絵を生み出せるのが絵描きだけではなくなる
「絵を描かずして絵を生成する」
絵生成者、絵術師とでもいうような存在が珍しい存在ではなくなっていくのだろうから
「絵」という総合ジャンルと、「人が絵を描くことへの挑戦」は別のジャンルとして、今までよりも分離していくのかもしれない

■今、絵描きの心情と、AI絵技術との軋轢

・全人類絵師の時代、絵を描いたことない人でも今日から神絵師
これらは夢のある言葉である一方、絵描きを傷つけうる言葉でもあるよなぁと思う、AI絵師というワードを巡っても論争が起きてるらしい

絵を上手くなりたい!とこれまで描き続けてきた者にとっては
それまで絵を描いたことがないという人でも文字を入力するだけで
多くの人に素晴らしいと思わせられるほどの絵を生み出せてしまう
そのことに悔しさを感じる、嫌悪する、怒る、としても自然な感情だと思ってしまう
もちろんAI絵もワードの工夫や厳選する労力はあるだろう、けれど絵を習熟することと比べたら数日か数時間でトップクラスの絵を生み出せてしまうことはやはり衝撃的だ

自分は趣味レベルとはいえ絵を頑張っていたことがあるので
どうしてもそんな絵描きの視点に思い入れてしまう部分がある
いや絵描きでもAI絵に肯定的な人は多いだろうし一概には言えないんだろうけども、AI絵を眺めていると興味の一方でやるせなさを感じることがある

なんだろうマラソンしてたら横からバイクで追い抜かれて
気が付いたらバイクレース場になってたみたいな
実際はバイクっていうかもうジェット機レベルかもしれないが
こういうモノの例えすると逆に上手く伝わらなくなって崩壊するのでやめといた方がいいな……

AIの絵という技術に触れて、純粋に喜ばしく思っている人にとってはその人自体は悪くないし見当違いだったりするんだろうが、そういう怒りの矛先を向けられてしまいかねない感情の流れが今はあると思う
軋轢を生まないためにも、絵描き視点で抱く不快感の種をマイルドに言語化する必要もあるのかも

・逆撫でする論調
例えばこれは腹立つなあと思う論調のサンプル

「絵描きも上手い絵を見て模倣してるんだからAIも一緒」

正論のようなきもするけど、絵を描く人が絵を上達するためにする模倣というのはよく観察して分析して、自身の技術として取り込んで、練習して……という創作活動の集積だけど
AI絵はAIの仕組みが全部やってるわけだから、AI利用者の創作性がどれだけ込められているかに大きな違いはある
AIの正当性を主張したいだけかもしれないけど、この言い方は無意味に絵を描くことを貶めるトゲがある感じがする
逆にAI絵もパラメータ練ったり絵を選び取ることに創作性や手間はあると思うし、そこは尊重されるべきだと思う

「時間や労力をかけるのをよしとするのは古い考え、早く簡単にできる方が優れている」

絵描きは苦労して絵を描いている、というとこういう返しがあるらしい
新しく便利なものが出たのだから古い価値観は捨てろと、もう廃れた職人芸にすがりついてるみたいな扱いされてる……
そんな風に割り切れたら良かった……とも言えないくらいの極論パンチ
手間や労力かけた方が偉いとは思わないが、絵描きの頑張りはふつうに偉いやん!と思う
この物言いは絵という結果だけを神視点から見たようなもので目線が違いすぎるんだろうけど、意思弱いときだとこんな言葉で気落ちしちゃいそう

・対立を生みやすい乱世
明らかな煽りだけでなく無自覚な主張もありそうなので難しいところ
現状この話題は主語が大きくなりやすくて、絵描きかAI技術使用者という大きなくくりで対立構造にもなりがち
この記事でも気をつけたかったが、どうしても絵描きというくくりを使ってしまっている気がする……
あくまでこの記事は自分はこう思ったということにすぎないです

立場が違う側を貶めるような言い方が飛び交いやすい状況にはなってるなあとも思う
基本的にスタンスが違う立場から持論で殴りかかっても平行線なので、そういった議論に付き合うこと自体が疲れるだけだとは思う
でも見かけてしまうと何もかもスルーするのは溜め込むことになるから、少しは反論したくなっちゃうのはある

■過去、何かを失ったわけではないが、得られにくくなったであろうもの

AI絵は絵描きにとっても革新的な技術になるかもしれないと言われている、ただ一般絵描きとAI絵技術はまだ結構別々の存在のようにも思える
自分にとっては、どちらかといえばAI絵によって脅かされた部分の方ばかり考えてしまう
これまで当たり前にあったものや、共有されていた認識が揺らいでいく
それらが不快感の種に繋がっているのかもしれない

・いくつかの絵を描くためのモチベーション
完成絵という成果物を得ることは、なんだかんだ絵を描く大きな理由だし動機になったと思う、しかしより手軽にAIで作成できるとなれば絵を描き始めるきっかけは失われるように思う
もちろん絵が描けなかった人が絵による表現手段を得る、ともいうのだけど「絵を描く」人は将来的に減ってしまうのかもしれないなと思う

・高クオリティの絵を生み出せる希少性
神絵は無数にあったとしても、やはり希少なものだったと思う
その希少性からくる価値は薄れ、高品質な絵の珍しさも減る
本来わずかな絵描きだけが得ることができた称賛や価値は得られにくく
上手い絵を生み出して認められる、といった欲求から絵を描き始めるのは遠回りになるのかもしれない
それがある種の憧れや目標の喪失感になってしまったように思う

逆に誰もが高いクオリティの絵を生成して、それを見せ合いいいねを押す
ときにそれがバズって承認欲求を得られることもあるかもしれない
それはそれで良いことなのかもしれないなとは思う

・人が描き上げたという信頼
人が描いたのかAIで作ったのか見分けがつかないほど精巧になっている
逆に言えば、AI製ではないか?という疑惑がつきまとうことになる
上手い絵、人気な絵に近いほどそう思われてしまうかもしれない
絵が良いならそんなのどっちでもいいじゃん!と思える人にとっては別にいいのかもしれない

でも「人の挑戦」への関心が失われない限り、その違いを重要視する層は一定数残るとは思う
人が描いた絵を見たい場合は「AI製かもしれない」という疑惑はノイズになり、絵を純粋に評価しづらくなる厄介なものになりうる……
そこを明確化するために絵描きのタイムラプス動画が増えたりする分には嬉しい気もするが
(絵描きだけのSNSみたいなものが一周回って流行る可能性……?)

NovelAIの所感と生成物を見分ける方法

AIは手が下手になりやすいとも言われるけど、そもそも絵描いても手は本当に難しい部位

ミクさんの日に描こうとしたミクさん

昔描いたミクさんだけど手ェ……って感じなのでAIとか言われるんだろうか
AIほど上手くなければ平気か

・意図の込められた創造性
絵からそれを読み取るのは実際難しいが、絵には多くの創意工夫がある
AIで作られる絵はいくつかの言葉の指定こそあれど、それ以上がなければ絵作りそれ自体に込められた意図や工夫といったものは当然ない
ランダムに作り出された何かで、AI絵が濫造されれば創造性は欠如する
これについては具体的にそれがどんな影響を及ぼすのかはわからないが……

■作品制作などで

サムネや挿絵、ゲーム制作だったり利用価値はすごくあるだろう
でも現状作品に使用するのは個人的にはまだもやもやを感じる
普遍的な記号とかオブジェクトはまだしも、NovelAIのキャラ絵は画風に元絵の作家性が結構込められているようにも感じる
塗りや人物造形に一定の傾向があるので普遍的なランダム性と思いづらい
創作は色んなツールや素材の力を借りて作ることはあるけれど、そういったものには利用素材を明記する礼儀がある
しかしAI絵にその所在は不明で、誰かが積み上げた技術や創作物の膨大な力をタダ借りしているようなもの
文明の利器は使うべきとはいえ、それは良い創作の在り方なんだろうか
自分はそういったところに拒否感を持ってしまうかも

ただ使った方が見栄えが良くなる可能性は高いと思うし
見栄えのしないものはそもそも見てもらえない現実もあったりする
これから価値観が変わればAI絵もどんどん当たり前のものになっていくのかもしれない
AIによくある画風に目が肥えてきたらどうなるかはわからないけれど、今のところ新しいものがどんどんでてきているし、飽きないくらい変化していきそうな気配はある
ゲーム制作とかでは1枚絵あるだけでもキャラを強力に説明できるし夢の技術ではあるんだよなあ~

エロ同人CG販売サイトでAIアートが販売 10/12追記
https://togetter.com/li/1955000

学習元がもともとセンシティブ寄りっぽいのでエロ絵も生成できるらしく
それでそのまんまCG集出して売ってる人もいるそうな
現状ではAI絵自体が浸透してるわけでもないから詐欺っぽさもあるので近寄りがたいが……
文字考えたり厳選するのは実際けっこう手間はかかると思うから、需要あるなら手間賃としてこういうのもアリになっていくのかなぁ

■その他、色々な雑感

・自分の想像のつかないものができあがる
そもそも絵を描いていても、ランダム性に頼ることはある
この線を引いたらどうなるか、この色をつけてみたらどうなるか、この効果を入れてみたら……
そういう試行錯誤の末に選び取るというのも絵の制作方法の一つだと思う
それで自分の想像のつかない結果が生まれるのも絵の楽しみだと思う
(習熟した場合はその迷いが減って、思ったものが描けるようになるのかもしれないけど、その境地には至ってないのでワカラン)

AI絵もその点では作業過程を飛ばしてある程度ランダムな結果を作り出す
そのランダムな結果から取捨選択して絵を作り上げていくとしたら
それもまた創造性のあることなのかもしれないと思う
本当にオリジナルの個性を発揮できるならば……

・イメージの反映と創作行為のギャップ、どこからが創作的なのか
もし頭に思い浮かべたものを精密に画面に具現化できるなら
それは自分がオリジナルの絵を作り出したということになるのだろうか
それでもノーな気もするし、イエスのような気もしてくる
絵を描くにしても、頭で思い描いたものを100%表現できるわけではない
10~20%か、表現技術を習熟することで70~80%くらい出せるという実感持つ人もいるのかもしれない

AI絵はどうか、本当に何も考えずにランダムに出力した結果なら
それはほぼ0%と言えそうだけど、例えば構図やポーズを3D人形で決めて絵にしてもらう……これは何%か生成者の創意が込められていると言えるか
プロンプトを入れて方向性を定めて試行錯誤して選び取り
自分の思ったような絵に近づけていく…10~20%か、いや将来的には50~70%くらい自分の思い描いた絵と考える人もいるかも
こちらの場合は絵をまったく描いていないにも関わらず

これはどれくらい創作的な行為と考えられるのか……
絵を自分で描く場合はほぼ全てを自分で描いたと自負できるだろう
AI絵は作成手順によっては0ともいえないが、手間を加えなければ創作行為はほぼ0ということもありそう

描くこととAI生成、イメージを込めている点では同じ創作性があるが
実際の創作行為としては0か100かくらいの違い、みたいなギャップが生まれうるのかもしれない
だからこそ自分が描いていなくても自分の作品だと思うようになったり
描くことに注目するならそれは創作的ではないと認められないこともありそうだし、あやふやさがあるなあと思う
これらに納得をもたらすものがでてきたら、自分もAI絵を受け入れられるようになっていくのかなあ
まだこれからどんどん大きな動きはでてくるんだろう

他の参考記事

NovelAIはVRChatterに向いている

AIの力を借りて遊戯王カードで神アートシリーズを作ってみた【クイズ】

こういうコンセプト的な試みだったり遊びによったものは比較的面白く見れたりもした

■まとめ

・AI絵が急速に進歩して、二次絵やキャラ絵も脅かすほどになった
・高品質な絵は増え、表現の手段も増える、しかし希少価値は失われそう
・人の挑戦としての「絵を描くこと」の価値は失われないと思う
・優れた絵を生み出せるのが絵描きだけではなくなる、絵を描かずして絵を生成する
・AI絵と絵を描くことは別物で、これから区別されていくのではないか
・絵を描いてた者からすると、AI絵の登場は様々な不安が起こりうる事態
・絵を描くモチベや、人が描いた絵かという信頼性が損なわれるかも
・作品の一部、もしくは作品として利用することに個人的にはまだ危険性を感じる
・単純なAI絵の創造性は低いと思うが、作り方や使い方によって創造性は生まれてきそうだとも思う
・技術的可能性の大きさと、倫理的危うさの板挟みでだいぶモヤっとする

クリエイティブさは興味深いけど、絵描き的には面白くないことが多いみたいな感じで複雑……
「便利なものがでた、しかし人の心は曇った」では良い技術と思えない
自分の場合は絵を描く意味とか、目標みたいなものは変わらないという結論なのかなあ~考えすぎてよくわかんなくなってるが
絵を描く延長として取り入れられる新技術というよりは、全く別分野で絵を生成する新しい手法、として受け入れた方が腑に落ちそうだった
上達のためにAI絵を学ばないといけないのかなって追われるの、けっこう辛くないですかね?

いっそ絵描きが淘汰されるとしても、最後の絵描き時代を味わえるとか開き直った方がいいのかも
お絵描き文化が途絶えることもないと思ってるが
まあ絵描くときはこんなん全部忘れてたぶん好きに描くんですけどね

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