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『古事記』全文解説

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『古事記』の全文をわかりやすく解説します!
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2023年12月の記事一覧

神世七代【古事記の全文解説004】

⭐現代語訳 段落①の解説 前回#1では、全部で5柱の神様が登場しました。所謂、別天津神(ことあまつかみ)でしたね。  今回は全部で12柱の神々が登場しますが、ほとんどの神は重要じゃありません。なので、気楽に流し読みしていってください。  別天津神の次に登場した神様は、国之常立神です。 「クニノ・トコタチ・の神」と読みます。 国土を保ち続ける神様です。前回出て来た天之常立神と似てますね。  次に登場する神様は豊雲野神です。「トヨ・クモノ・の神」と読みます。 豊かな雲

天と地のはじめ【古事記の全文解説003】

⭐現代語訳 段落①の解説『古事記』の書き出しは「天地初発之時」から始まります。 「発」の訳し方には諸説ありますが、今回は「ひらく」と訳しました。  高天原とは分かれた天地の天の方を指す言葉です。 人間は(死んでも)行くことが出来ない、神様だけの世界です。  そんな高天原に最初に登場した神様が、天之御中主神です。 「アメノ・ミナカヌシ・の神」と読みます。 名前の通り、高天原の中心の神様です。  次に登場したのが高御産巣日神。「タカミムスビ・の神」と読みます。 高尚な