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Blues Brothers

「赤坂泰彦のミリオンナイツ」
というラジオ番組を覚えている方はおられるでしょうか。
DJ赤坂の軽妙なトークと古今東西の音楽が流れる番組は魅力的で、中学高校とお世話になったのです。
その番組を聞いていたある夜、赤坂さんが言い出した。
「僕はBlues Brothersという映画が大好きで、この映画を広めたいから個人的にビデオテープをリスナーに布教用に配ろうと思う。我こそはと思うものはファックスを送って」
大体このような内容だったと思います。
そして我が家には偶然FAXがあった。
Blues Brothersを私は知りませんでしたが、なんか面白そうな気配を感じてコピー用紙に飛びつきました。
でも、まさか当選するとは思わなかった。
だって天下の赤坂泰彦ですよ。
日本中の人が聞いて、応募しているわけです。
そりゃ無理だよ。
と、あきらめていた私に届いたちょっと大きめの封筒にはでかでかと「赤坂泰彦のミリオンナイツ」と書いてあった。
やったー!
しかし我が家のチャンネル権は私にはない。
泣くなく諦めたまま高校を卒業し、一人暮らしを始めた後、家に泊まりに来た当時の友人が
「試しに見てみよう」
と、言い出したのです。
私も一人暮らしの家に持って来るぐらいだから気になってはいたわけです。
見た。
……すごく良かった!

あらすじを言っても構わない映画と思うから書くと、
「出所したばかりの悪い事しかしない太っちょとノッポの二人組が、世話になった孤児院の金銭的ピンチを救うため昔の仲間を集めてバンドを結成し、コンサートを成功させてお金を儲け警察から逃げるが捕まる」
という単純なものなのですが、これに歌とダンスが加わって見ごたえありのご機嫌ハッピーストーリーになっている。
特にアレサ・フランクリン(本当はアリーシャと読むらしいけれど日本ではこう呼ばれているので)が大好き。
出てくる人たちは誰もがちょっと蓮っ葉で、お利口さんではなくて、でも根っから悪い奴はいなくて、ご機嫌で、つまりは見たらなんか幸せになったのです。
という訳で何かやな事あったら思い出して歌ったりyoutube見たりしています。
ビデオはもう見られないので。
あのビロビロになったビデオ、良く見たなぁ…赤坂さんに手を合わせるのです。

#映画感想文

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