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アートイベント「TOKYO 2021」

京橋駅近く、戸田建設の現社屋TODAビルでアートイベントが開催されている。新社屋に建て替えの為、解体され一旦姿を消す前に戸田建設が若手アーティストや建築家と組んで手掛ける初めてのイベントとのこと。

1964年の東京オリンピックと1970年の大阪万博博覧会の前に原爆投下と敗戦があったこと、これから迎える2つの祝祭、東京オリンピック・パラリンピックと大阪万国博覧会を前に、東日本大震災が起きたことに言及し、その歴史を振り返るとともに、反復される「災害」と「祝祭」のなかで生み出された芸術表現の系譜をたどる。

最近多発する災害や、東日本大震災の直後に東北の地を見て疑似体験をしたことも影響してか、「東日本大震災」の文言に引き寄せられて、今日見に行ってきた。
明日が最終日、混んでるのを覚悟して向かったが、思ったよりも空いていた。現代アートはあまりなじみがないし正直よくわからないけれど、それでも着眼点だったり表現方法だったりを面白いと思って楽しめる。

印象に残ったのは竹内公太さんの作品「盲目の爆弾」だった。

第二次大戦末期、日本軍は「風船爆弾」という特殊な兵器を開発し、アメリカ本土攻撃を試みた。(中略)竹内は、ワシントンとシアトルにある国立公文書館の資料などを頼りに、風船爆弾が着弾した地を訪ね、この「盲目の爆弾」が見ることのなかった風景を、映像化した。

「盲目の爆弾」が製造された日本の地を訪ね、着弾したアメリカ本土の地を訪ね、それぞれの地でのインタビューも交え、淡々とその事実を伝えてくれる映像に見入ってしまった。

繰り返してもう一度見たかったが、会場も混んできたので諦めてその場を離れた。
会場の外にでると、入場待ちの列ができていた。

人災も天災も、人が、動物が、自然が、すべてのものが涙を流すことになる。

過ちを繰り返さず、備えを怠らず、、、。

言葉にするのは簡単だけれど、実際にそうするはやっぱり大変な努力が必要、、、。

でも、そういう気持ちは持っていたい。日々の暮らしの小さなことでも、そういう気持ちで向き合えるようになりたい、、。

当たり前のことかもしれないけれど、今更なことかもしれないけれど、改めてそう思った日だった。



読んでいただいてありがとうございました。

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