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UMITO×生産者

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#持続可能な水産物

生産者と企業の想いから生まれたサステナブルなカキ漁業

〜「広島カキ漁業改善プロジェクト」MSC認証本審査入り〜 日本のカキの生産量の約2/3を誇る広島産のカキをサステナブルにしたい。 そのような日本生活協同組合連合会そして広島県呉市を拠点とする倉橋島海産株式会社をはじめ5つの漁業者で結成されている「 広島カキ共同体」を実現するべく、2020年1月に「広島カキ漁業改善プロジェクト(FIP)」を弊社と関係者で発足しました。 サステナブルな漁業を目指すプロジェクトである漁業改善プロジェクト(FIP:Fishery Improve

東京湾スズキFIP

背景 江戸前の食文化を形成した魚のひとつスズキ。旬は夏で、年間を通じて中型巻き網漁業や小型底引き網漁業により主に漁獲され、日本で最もスズキが漁獲される地域となります。 ただその背景にはスズキ以外の対象魚種の資源そして漁獲量や生産高の低減、それゆえの漁業者数の減少など多くの課題が残ります。 スズキ漁業に依存する地域漁業者そして荷受けとして資源を次世代に残し、巻き網漁業を持続可能な漁業として継承したい想い、水産資源と経済性の両立、そして2020東京五輪をひとつの契機と捉え、海光

北海道苫前樽流し漁・ミズダコ FIP

背景 北海道の日本海北部に位置する苫前町は風力発電や一次産業が盛んな自給率の高い港町で人口の10%以上が漁業に従事しています。本プロジェクト地域のミズダコは通年漁獲可能ではあるものの、来遊時期と資源保護を考慮し、自主的に漁期を3月から6月、操業時間を午前5時〜午後2時と決めて操業しています。漁法は混獲も極めて少ない古き良き海に優しい、樽流し漁法です。苫前の樽流し漁は比較的漁獲量も安定し、北留萌管内樽流しの約25%を占めている一方、ミズダコの漁獲量は2006年〜2014年の間に