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地方文系大学生によるPiscine体験記 -これから42Tokyoを受験する方へ-

はじめに

お久しぶりです(またははじめまして!)
Noteを見に来てくださりありがとうございます。
海太郎(うみたろう)です。

42Tokyoへの合格が決まり、
名古屋から東京に越してきて
はや3週間が経とうとしています。

無事最初の課題をクリアし、
東京での生活にも徐々に慣れてきたので

・時間を共にした8月Piscine受験生に向けて
・42Tokyoを支えてくださっている
運営スタッフさん、パートナー企業さんや
文化を築いてくださった本科生の先輩方に向けて
・これから42Tokyoを受験する方々に向けて

特に何も成し遂げたことがない
20代一般男性Cの私が
受験体験記をお送りしたいと思います。

拙い文章ですが、
お付き合いいただけると幸いです。

42Tokyoにご興味をお持ちの方は
ぜひ以下をご参照ください↓

文章全体を通して伝えたいこと

私はPiscineで
特別な26日間を過ごすことができました。

薄っぺらい言葉でしか伝えられないのが
少しもどかしいですが。

この体験記を通して
"人の魅力はその過程にこそ宿る"ということを
私は一貫して伝えたいと思います。

社会システムにおける評価の基準は
過程以上に0か1がモノをいう世界だったりするので
結果が大事だという意見にも納得がいきます。

相対的な基準が
ある程度自分の幸福度に関与していることも
少しは理解しているつもりです。

何よりも自分自身に妥協しないためにも
結果にはこれからもこだわり続けたいと
私は思っています。

しかし、人の魅力という側面においては
数字や合否結果以上に
生まれてから死ぬまでの一生の中で
浮き沈みを経て確実に培われていく価値観
人との関わりの中で育まれていく新たな感性

これまでに下した決断も
今日までしてきた経験も

振り返ってみると
確かにどれも大切なものだったと
Piscineを通して再認識しました。

私が体験したことを通じて
Piscineや42Tokyoの魅力を
少しでも多くの方に伝えることができたら
とても嬉しく思います。

また、42Tokyoを知らない方であっても
読んでくださった人が
前向きに生きるきっかけを
文章を通じて提供できたら嬉しいです。

受験の動機

20代一般男性Cの私の動機など
正直どうでもいいと思うので
ここのパートはできるだけ短くしますね。

私の動機に興味があるモノ珍しい方は
気軽にご連絡ください。
ぜひ一緒にご飯でも食べに行きましょう。

受験理由は主に4つです。
1. 情報分野へ理転する足がかりがほしかったから
2. ヨーロッパのビザが欲しかったから
3. 学費無料という経済的メリットを感じたから
4. よりレベルの高い環境に身を置きたかったから
5. パートナー企業との繋がりを持ちたかったから

20代になって
社会に出ることを視野に入れたとき、
活躍の場を情報分野へ広げたいと
私は考えました。

ただ漠然と情報分野へというわけでもなくて、
人生を通してどう在りたいかについて
少しずつ言語化できるようになってきたとき
描きたいキャリアが情報分野にありました。

私にとって42Tokyoはベストな選択肢でした。
道具や手段という表現方法とは全然違くて。

私を導いてくれる強い味方として。
あるいは未来を共創していくパートナーとして。
ここまで手厚い環境は日本中どこを探しても
おそらく見つからないと思います。

Piscineの前準備

マインドセット編

合格率は4%。
Piscineの合格率をネットで見たとき
私はとてもワクワクしました。
これぞまさに私の求めていた環境だ!と。

4%という数字の捉え方は人それぞれです。
私は大きい壁を目の前にした時
それを参入障壁だと捉えるように
心がけています。

私にとっても大きな壁ですが、
枠を競い合う別の誰かにとっても
また大きな壁なのです。

4%という数字を恐れる必要はないと思います。

もちろん挑戦するにあたって
リスクや機会費用は
十分に検討すべきだと思います。

しかし、
漠然とした不安で未来に蓋をするよりも

好奇心のままに新しい世界の扉を叩いてみて
そこに広がる現実を
自分の目で確かめてみるのも
時には大切なのかなと思います。

不確実なものと向き合うドキドキ感は
この歳になるとなかなか貴重です。

もし4%という数字が理由で
挑戦するかを迷っているのであれば
挑戦する道を全力でおすすめします。
応援しています。

具体的対策

マインドセットの話はこのくらいにして
受験することが決まったら
次は具体的な対策に移りましょう。

対策をしなくても
26日間を泳ぎ切ることは可能です。

しかし、あくまで経験則ですが、
"やらなくていい"は
"やっといた方がいい"の裏返しです。

もし合格することを目標とするのであれば
最善の準備をつくすべきだと私は思います。

合格することを目標としてない方も
中にはいらっしゃると思うので
この場合には
あまり気にする必要ないかもしれません。

ただ、結果にこだわった人にしか
見えない景色も中にはあると私は考えます。

合格以上をひとつの目標として定めることを
私は強くオススメします。

Piscineを経験した私が
ここで具体的な対策を提案してしまうと
不公平を生み出してしまう可能性があるので、
あくまでPiscine前に私が勉強したことを
そのまま残しておきます。

<Piscine前に行なったこと(およそ1ヶ月)>

  • paiza larning C言語入門

  • paiza larning Web技術入門

  • paiza larning Git入門

  • paiza larning シェルコマンド入門

  • paiza larning Linux入門

  • paiza larning アルゴリズム入門

  • コーディング問題集(DランクからBランクまでは全問)

  • paiza larning    情報処理入門 テクノロジー編

  • YoutubeにてC言語の基礎(メモリ確保、構造体など)

  • 苦しんで覚えるC言語

初速に関しては、
準備の段階で大方決まっていると思いますよ。

Piscine tips

この章では26日間のPiscineを
泳ぎきるにあたって
これは大切だったなと感じたことを
時系列を辿っていきながら
振り返りたいと思います。

興味あるところだけでも
ぜひ覗いてみてください。

※1次試験に関しては
特別言及することがなかったので
割愛させていただきます。

私が42Tokyoを初めて訪れたのは
本人確認のときでした。

集合場所である六本木グランドヒルズのロビーで
私と同じくキャリーバックを持った子を見つけ
私はすぐに声をかけました。

なんとびっくり!
私と同じく愛知県出身でした。

フレンドリーな彼のおかげもあって
優しい雰囲気を持つイケメンボーイとは
すぐに仲良くなれました。

まずは仲間を集めをしよう

早めに仲のいい友達をつくると
Piscine生活がグッと楽になると思います。
情報も共有し合えたり、お互いを励ましあったり。

友達は間違いなく
Piscine生活に彩りをもたらしてくれますよ。

自分から話しかけにいくのが望ましいですが
レビューやイベントなど
接点を持てる機会はたくさんありますので
ご安心ください。

42Tokyoの素敵な文化として
蹴落とし合ったり競い合うのではなく
お互いにお互いを高められるような関係性が
ひとつ挙げられると思います。

イケメンボーイを筆頭に
Piscine生活を楽しく過ごせたのは
42Tokyoで出会うことのできた
心優しい友達たちのおかげです。
本当にありがとう。

いよいよ一週目。
スタートの合図もほとんどなしに
ぬるっと始まります。
「えっ、もうはじめていいの?」という感じで。

RPGに迷い込んでしまったような感覚です。
まるでHunter×Hunterの一次試験みたい(伝われ)

鬼と勘違いされて、
桃太郎に討伐されそうになったりもします。

きっと色々な景色が見られると思います。
挫折経験もたくさんすることでしょう。

最初の一週間を泳ぎぬくために
個人的に大切だと思うポイントを
お伝えできればと思います。

興味のあるところだけでも
ぜひ覗いてみて下さい。

まずは1週間の流れをざっくり掴むこと

Piscineはどのように進んでいくのか?
自分は何をしなければならないのか?
そもそもPiscineってどんな感じ?

最初は右も左もわからないので
理解していくおくべきことが
たくさんあります。

Piscineの生活リズムに体を適応させながら、
1週間の大まかな流れを
ふんわり掴むことをオススメします。

今後の方針や戦略が
間違いなくたてやすくなりますよ。

序盤における優先順位は
課題進捗 <= 理解 << 全体像を掴む
で間違いないと思います。

人生でも同じことがいえますね。
全体の見通しはかなり大切です。

自分の才能を過小評価しないこと

周りには普段出会うことのできないような
すごい人たちがたくさんいます。

前提として、経験者と未経験者の壁は
たった1ヶ月で埋まるはずがありません。
経験者との差は痛いほど感じます。

ただ、どんなにすごい彼らも
かつては私と同じ初心者だったわけで、
それまでの過程を
まずは心からリスペクトすべきです。

そもそも、自分が初心者であることは
何も恥ずべきことではないです。
むしろ全部吸収してやるぞという勢いで
学ぶ姿勢を崩さずに
積極的に彼らと関わっていきましょう。

みなさん優しいから大丈夫ですよ。

自分でちゃんと考えた上で質問するとか
最低限のマナーは必要だと思うけどね。

序盤戦はスピード出し過ぎ注意

Piscine中は居残りしがちになりますが、
帰る時間だけは死守した方がいいと思います。

特に序盤は。26日間の長期戦ですから。
長い目で戦略を立てていく必要があります。

26日間泳ぎきるためには、健康が一番大切です。

"どうしても今日だけは居残りしたい"という日が
26日間の中できっと出てくるでしょう。

その日のためにも
序盤は体力を温存しておくべきです。

ちなみに私は、2回徹夜することになります。

ロケットスタートはガス欠の原因になるので
注意が必要です。

成長過程で失敗はつきものだということ

Piscine中に繰り返される挫折を通して
成長過程で失敗はつきものという感覚を
ぜひ体感してほしいと思います。

詳しいことは言えませんが、
世の中に理不尽はつきものです。
そして、ここで味わえる挫折感や理不尽さこそ
Piscineの醍醐味だと思います。

Don't panic!! Egao wasurenaide!!

挫折したらこの曲でも聴いてみてね!
何度転んでも前へ!

レビューの重要性
(理解と進捗のバランス)

進捗も進めなきゃいけないし、
理解もしていかなくちゃいけない。

理解をするには時間が必要だから
進捗が遅れてしまう。

進捗だけを重視していると
どこかで理解の壁にぶつかってしまう。

理解と進捗を両立させるのはかなり大変です。

これらを両立させるために、
私はレビューの重要性について
私は声を大にして伝えたいです。

レビューは理解を確かめる絶好の機会になります。

思考を整理しながら
説明を通して理解したことをアウトプットできる
レビューはそんな場所です。
即座にレビューをいただける
貴重な機会でもあります。

疎かにされがちなレビューですが、
ここの質はかなりこだわっていいと思います。

躊躇することなく
とことん回数をこなしてみてください。

ぜひリスペクトする気持ちを忘れずに。
目の前の人の理解にも積極的に貢献しましょう。

<Piscine中盤編(2週目~3週目)>

いよいよここからは中盤戦です。
Piscineの生活にも
だんだんと慣れ始めてきます。

誘惑は排除すること

「海太郎くん!〇日空いとらん?」
「××も来るし一緒に行こうやー」
友達からBBQの誘いが、、川遊びの誘いが、、

8月は長期休みの時期です。
言わずもがな色んな角度から誘惑はやってきます。

心が揺らいでしまわないように
8月中はLINE以外のSNSを
アンインストールしてました。

友達からの誘いは
また今度誘ってくれーと伝えて
試験に挑みました。

BBQは参加できなかったけど。。
BSQを経験できたからまあいっか。

馴れ合いになってはいけない

仲良い友達は本当に大切にすべきです。
Piscineが終わっても
ずっと関わっていく大切な仲間になります。

かといって、馴れ合いになってしまうのは
お互いにとってよくありません。

私はお喋りが大好きなので、
友達と課題を進めると
どうしても関係ない話をしてしまいがちです。

「一緒にやるとついつい話しちゃって
どうしても課題が進まなくなっちゃうから」
と事情はきちんと説明して、
c1r9s1の席で(私はココを僻地と呼んでいます)
もくもくと課題を進めていました。

ここで強くおすすめしたいのは朝の時間です。
みんな静かにもくもくという雰囲気で
かなり課題が捗りました。

朝活フレンズをつくるもよし!

他責になってはいけない

これは特にグループ開発で起こりがちです。

グループ開発のチームはランダムで編成され、
チームで一つの課題に取り組みます。

チームメンバーは
ランダムで決められるので
他チームとレベル差が生じます。

あえて言葉を選ばずにいうと、
グループ開発のチームメンバーは運です。
どんまいだ。

ただ、社会に出ると
そんなこときっと山ほどあります。

自分の望まない部署に配属されたり、
上司や部下、取引先と気が合わなかったり。

環境や周りのせいに
どうしてもしたくなってしまいますが

そんな時の合言葉は
"Don't panic!! 理不尽は受け入れろ!!" です。

大切なのは、与えられた環境の中で
自分のできることを最大限見出して
その役割を全うすることです。

チームメンバーに役割を任せることも
大切なことのひとつだと思います。

私は特にグループ開発で、
いろいろなことが起こりました。
後の章で語ります。

終盤戦になると

ここまで来れば、きっと泳ぎきれると思います。

これはエンジニアあるあるだと思うのですが
やればやるほど
自分が全然できないことがわかります。

これからも学び続けなければならないことを
この身を持って痛感します。

一方で、この長くて短い26日間で
成長や達成感を感じられる瞬間に
必ず出会えると私は断言します。

"つら楽しい" と思える瞬間です。

最終日が近づくと
あんなにしんどかったPiscineが
案外恋しくなります。

ああ、もう終わってしまうのかあ。と
寂しい気持ちを滲ませながら、
ふとまわりを見渡せば
みんないきいきとしたいい顔をしています。

なんだかんだここまで頑張ってよかったな。
きっとそう思えるはずです。

合格不合格は一度置いておいて
泳ぎきった自分を褒め称えましょう。

Piscine生活26日間で得た経験は
この先何十年と年を重ねた未来でも
自分の財産となることでしょう。

筆者のスペック・基本情報

これから受験される方の方にとっては
こういう数字系の前情報が気になる方も
中にはいらっしゃると思うので、
一応ざっと書いておきます。

大したことは書いてないので
読み飛ばしちゃってください。

私が一般人Cであることが明らかになるだけです。

Piscine前の基本情報

・純日本人
・名古屋に住む実家暮らし文系大学生
・浪人経験なし、現在休学中
・プログラミングは毛が生えたレベル
・数学はどちらかというと得意な方だった
・英語のドキュメントには抵抗あり
・C言語はPiscine1ヶ月前に初めて触れた
・Piscineは初受験
・自学自習派で短期集中型
・コミュニケーション能力は人並み
・病気などなし、比較的健康
・機種はMac book Air

Piscine中の基本情報

・登校時間 7時~8時
・帰宅時間 22時半~23時半
・1日あたり平均コミット時間 13~14時間
・昼ごはんはコンピニ or 丸亀 or カロリーメイト
・徹夜回数 2回
・休みなし
・最後で体調は崩した
・計7kg痩せた(Piscineダイエットおすすめ)

経験・未経験など
あまり気にする必要はありませんよ。

地方から通う方へ

ほとんどの人は関東圏に住んでいるので
地方から上京する私のようなケースは稀です。

どんな感じで1ヶ月間を過ごしたのか
地方の方向けに残しておきます。

私は駒込駅から徒歩30分の
カプセルホテルで寝泊まりしてました。
1ヶ月間の宿泊料金は、6万円台で収まりました。

ご飯は外食かコンビニでした。
服は最低限必要な分だけ持っていって、
洗濯は、コインランドリに通いました。

ただ、隣の人のいびきで全然寝られなかったり
移動で1時間以上かかったりしていたので、
金銭的に余裕があるのなら
もっと校舎に近いマンスリー物件を
借りた方がよいかもしれません。

合格後は本格的に東京で
一人暮らしの生活をしています。
バイトしながら42Tokyoに通っています。

42Tokyoではオンライン受講が
許可されていないので
地方の方は先に知っておいた方が
いいかもしれません。

強く印象に残っている
Piscine中のエピソード

最後に、26日間過ごした中で
印象に残っているエピソードを
3つ紹介してこの文章を終わりにしたいと思います。

グループ開発で出会った2人のお母さん

グループ開発で起きた出来事を最初に紹介します。

上の方で説明したように、
グループ開発では
数人1チームがランダムで編成され
一つの課題に共同で取り組む課題です。

グループ開発のチームメンバーはPC上で
確認することができます。
私はリーダーに選ばれていました。

メンバーはというと、、、、。
お母さん年代の方が2人。

お世辞にもお二方は
「プログラミングできるぜええ!」
っていうタイプではありませんでした。
もちろんプログラミングははじめてだし、
なんならPCの使い方もよくわかってなさそう。

「これ、大丈夫か?」
正直にいうと、こんなこと思っていました。

はじめは、
課題の意味を理解することから始めました。

問題を理解してから実装方針を立てるまでは
かなり時間がかかりました。

問題の理解を終えた後、
実装の方針を彼女らに伝え
大枠のコーディングは私が担うことにしました。

しかし、あくまでグループ開発です。
全部一人でやるというわけにはいきません。

そこで簡単に実装できそうな部分は
一度任せてみることにしました。

しかし、そもそも私自身が
共同開発経験が乏しかったこともあり
3人のコードを合わせてみた時には
プログラムがぶっ壊れてしまいました。
(彼女らは精一杯頑張ってくれました)

この時点でタイムリミットまで残り1日。
チームは絶望的状況。。。

しかし、私の中の安西先生が
「ここで諦めたら試合終了だよ」と。
私の中の大空翼が
「ホイッスルが鳴るまでゴールを目指すんだ」と。

結局、徹夜して
全てのコードを私が請け負うことにしました。

色々調べながら、
アルゴリズムを考えて実装しました。
お母さんたちでも理解ができるように
コードもかなり整理整頓して丁寧に書きました。

無事、期限までに提出することができました。

これでやっとスタートラインに立てます。
グループ開発が本当に大変なのはここからです。
それは鬼のレビューが待っているからです。

グループ開発のレビューでは
チームの全員が
コードを理解できていると証明する必要があり
一人でも説明できない人がいれば
不合格にされてしまいます。

お母さんにとっても
私にとってもかなりシビアな状況です。

私たちは
レビューに向けて秘密の授業を始めました。

毎日全員で集まっては
コードを説明できるように特別講義を実施したり。

コードを見なくても、
実装方針が立てられるように
何度も反復して練習しました。

初心者が理解するにはかなり難易度の高い
バックトラッキングを使用した
再起関数の部分がめちゃめちゃ大変でした。

しかし、私の本気度が伝わったのか
お母さん2人も必死に頑張ってくれました。

合計で13時間以上にのぼる特訓に
文句ひとつ言わず付き合ってくれました。
お母さんたちのメモは、20枚を超えていました。

レビュー当日、
私たちは練習の成果を発揮して
合格点をいただけることができました。

失敗することへのプレッシャーから
解放されてからでしょうか。

お母さんの一人が嬉し涙を流していました。

"Piscine中、辛いばっかりでしたが、
初めてプログラミングが楽しいと思えました"

そんな言葉まで貰いました。

順位よりも大切なものに気づきました。

みんなで頑張ったからこそ
勝ち取れた合格だったと思います。

2人のお母さん、ありがとう。

そっと手を差し伸べてくれた彼

Piscineではじめて出会い
本科に入ってからも仲のいい友達がいます。

彼は競技プログラミングを趣味(?)としていて、
私からするとはるか遠い存在でした。

私が丸一日もかかってしまうコードも
彼は6時間で終わらせてしまったり。
順位もずっと1位を突っ走ってました。

そんな彼ですが、
普段はちょけているような一面もありまして。

お昼ご飯の時には
しょっちゅうしょうもないことで
ケラケラ笑ってたりしました。

どれだけプログラミングがすごくても
どんなに順位が良くても
決しておごることはなく、
オフではずっとちょけている彼に
私は人間的な魅力を感じていました。

とある日、確認テストで
私が大失敗をしてしまいます。

テストに向けて
かなり準備していたこともあって
少し落ち込んでいたのですが、
できるだけ周りには気を遣わせないように
切り替えて個人課題を進めていました。
(表情もわりと平静だったとはずだ、、)

そんな時、彼は私の隣の席にそっと座り
黙々と個人課題を進め始めました。

彼はもちろん超高得点をとっています。
少しはテストの結果に浸ってもいいはずです。

そんな中、私の心中を察してくれたのか
わざわざ自分の隣を選び
何も言わずにそっとそばにいてくれた彼の行動に
私の心はかなり救われました。

その後、新たな課題の発表があり
周りがザワザワしだしたました。

すると彼は突然、
周りの人には聞こえないくらいの声で
彼は浪人時代の失敗を引き合いに出しながら
私に優しい言葉をかけてくれました。

積み上げたものは、絶対無駄にはならないと。

過去に経験した自分の失敗を
優しさに変えて誰かに手を差し伸べられる。
なんて素敵なんだろうと思いました。

Piscineで彼に出会えただけでも
ここにきて本当によかったなと思います。

もし彼が困ったときには
何かしらで私が力になりたいと思うし、
彼が私にしてくれたように
自分の持つ力は人のために使う人間でありたいと
心から思いました。

プログラミングの技術も人間的にも
彼に追いつけるように頑張りたいです。

めちゃめちゃ感謝してる。ありがとう。

最後に声をかけてくれた女の子

さて、最後のエピソードです。

Piscineが終わったとき
とある人が自分を探して
わざわざ声をかけにきてくれました。

正直名前はわからない子でしたが、
何回かレビューが同じになったり
いくつか質問をしてくれた方でした。

そんな彼女は
"海太郎さんと出会えただけでもPiscineにきてよかったです"
"何度も助けてくれてありがとうございました"
と笑顔で言ってくれました。

不器用でヘンテコな私も
私なりの方法で誰かの役に立てたことが
素直に嬉しかったです。

人にはそれぞれの場所で
それぞれの役割があります。

不器用でヘンテコな私は、
不器用な人が躓きやすいポイントを押さえて
丁寧に説明するという役割を担うことができます。

不器用でヘンテコも私もなかなか悪くないです。
自分のできる最大限の役割を担うことができれば
きっと誰かの役に立つことができます。

それぞれの役割に優劣など私はないと思います。
自分なりのカタチで
誰かに貢献ができたら嬉しいなと思います。

そのためにも
もっと実力をつけられるように頑張ります。

まだまだ語りきれていないのですが、
Piscineを通じて
私はさまざまな素敵な出会いに恵まれました。

この8月は私にとって特別な1ヶ月でした。
本当にありがとうございました。

最後に一つだけメッセージ

長くお付き合いくださり
本当にありがとうございました。

最後に一つだけ一般人Cの私から
些細なメッセージを送らせて下さい。

繰り返しにはなりますが、
"人の魅力はその過程にこそ宿る"
ということです。

目先の結果や、
今この瞬間における尺度だけでは
測りきることのできない魅力を
それぞれの人が持っていると私は思います。

人生はきっかけと選択の連続なので、
どんなに小さなきっかけであっても
どんなに些細な選択も
その人にとって大切な意味を持つ
可能性を秘めています。

ここで合格したからといって
これが不合格だったからといって
あくまでそれはタイミングだけの話であって

どちらが優れているとか
どちらが劣っているとかは
決して存在しないと私は思います。

種まきと収穫を繰り返しながら
時には涙や失敗も糧にしながら
いくつかの浮き沈みを経て
人の魅力はカタチづくられていくと思います。

きっといつかの道標となって
この経験がそっと背中を押してくれるでしょう。

今日踏み出した一歩を
未来のいつかに振り返ったとき
"あの一歩は遠回りだったかもしれないけど、
確かに大切な一歩だったな" と感じられる日が
あなたと私に訪れることを願っています。

自分は人から与えられてばかりなので、
人生を通じて恩返しができるように頑張ります。

最後になりましたが、
いつも支えてくださっている
42Tokyoのスタッフの皆さん。

私たちの才を感じて、出資をしてくださっている
パートナー企業の皆さん。

42Tokyoの素敵な文化を
今日まで繋いでくださった本科生の先輩方。

もったいないくらいの環境を
本当にありがとうございます。

これから受験される方も、
陰ながら全力で応援しています!

最後まで読んでくださりありがとうございました!

もし、質問や感想などございましたら、
ぜひ遠慮なくご連絡ください!

これもまた何かの縁ですので!

海太郎
(https://instagram.com/pastel_081023?igshid=MzRlODBiNWFlZA==)

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