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Twitterの正しい使い方(初級編)

ある日、友達がピスタチオ味のパルムを買ってきてくれた。
至高のパルムが出す味にはハズレがない。みんなが大好きなパルムの限定発売商品だった。

「おいし~~~」
「うん。ずっと食べてられる」

ハフハフと頬張る私達。私はふと、アイスを指さしながら斜め下を見つめる。

「なんかさ……あれに似てる。なんだっけ……」
「なになに。どれどれ」
「あの6個入ってるアイス……あ、ピノ。ピノだ!」
「!それ私も思った」

6つ入りの、たまに星型が入っているあのアイス。そう、ピノに味が似ていた。チョコでコーティングされているし、なめらかに崩れる食感がまさに似ている。

「うん。似てる。でっかいピノだ!」
「………」

「「でっかいピノ(笑)」」

なんて幸せな言葉だよ、と二人で爆笑しながら、でっかいピノを食べ進める。
包装を見てみると、パルムはあの森永製菓が作っていた。

「森永だもん、だって」
「さすが森永はすごいな~」

アーモンドはやっぱり♪モリナガ♪とあのCMを歌いながらケタケタと笑う。

「もしかしたらピノを作った人が、ピノでっかくしときゃいいだろって感じで作ったのかも」

そう言いながらピノを調べてみると、なんと森永製菓だった。

調べながらいろいろなピノの画像を見る。そこに、1つ1つ個装された箱詰めのピノが目に入った。

3種類の味がアソートされたピノ。バニラ、チョコ、アーモン……
これだああ!!!アーモンド!
ピスタチオ味のパルムはアーモンド味のピノにそっくりだ!興奮し友達に画像を突きつけた。

「これだ!」
「……それじゃん!」

あー、となぜか納得し落ち着く私達。もう手に持っていたパルムはない。残った木の棒を包装の中に入れて、Twitterを開く。

『ピノ パルム』

検索すると、たくさんの検索結果が出てきた。

『パルムはでっかいピノだと思ってる』
『ピスタチオのパルムがなかったから、アーモンドのピノ買ってきた』
『パルムとピノは一緒』

「……~だって!みんな同じ気持ちなんだ」

ツイートをひと通り読む私に、友達はまたもや納得していた。

「いいねしちゃお」

もし、パルムとピノのツイートに、
見知らぬ人から突然いいねがきた人がいたら。
それは私かもしれません。

サポートしていただけると、おいしいホットコーヒーが飲めるかと思います。