heldio#1088企業の対外的メッセージ 北澤茉奈さんとの対談

 オーディエンス・デザインのManaさんの登場である。っと、3Msの一人と言った方が伝わり方が早いかも?「三人揃えばかしましい」とはよく言ったものでその通りの配信回であった。さて、今回はお一人での登場。Manaさんの研究テーマである「企業の対外的メッセージ」をめぐる対談回となった。リスナーの中には経営者の方もいるかも?コメントくれ〜とのことでしたので、零細の個人事業者ではありますが企業理念みたいなものは持ってますのでご紹介します。趣旨があってるかどうか分かりません。ピントずれてたらご勘弁を。

 お客様に自分は何を届けているのか?地方の零細事業者はあまり考えていないところがある。例えば、製塩事業者であれば「そりゃ塩に決まってるだろ!」となりがち。作っているもの=お客様に届けるもの、としているのだ。
 メーカーであればそれでいいのでは?と思いがちだが、「何を届けているのか?」これを明確にしないまま事業を展開しているといろんな場面で経営判断を誤る、というか難しいことになりそうだ。例えば、商品のラインナップを考える企画会議を想像してみよう。どういう商品は加えるべきで、どういう商品は避けるべきか?判断基準のないまま議論することになる。そうなると「自社製品一本で行く」か「イメージに合って売れるのなら何でもオッケー」しか選択肢がなく、前者の場合、事業拡大のチャンスを失い、後者の場合、企業イメージの破損、顧客を招くことになる。
 「お客様に何を届けているのか?」の「何か」は商品ではない。その事業者の社会における役割、ミッションである。日本では企業理念と呼ぶ。(私の時代では。慶應義塾の村田先生がご活躍の時代)これがなければ「新しく何を作るか?」「誰に届けるのか?」ということすら売れるに任せるしかない。また、従業員のモチベーション、達成感も得られないことになる。つまり、マーケティング戦略が全く立てられないのだ。
 四の五の言わずに、現在のumisioの企業理念について述べると…。「日本の食文化を守り伝える」である。これが私の社会におけるミッションであり、この理念に適った商品を作り、届け、必要なものを学び、それを講演、sns、情報誌で発信する。そして、この理念に理解、共感してくれるお客様にこの商品を届ける。つまり、事業に関連する全ての行為、プロセスがこの理念の支配下で構成される。
 あくまで私の見解だが…企業理念の主たる目的は、会社のドメイン、従業員の行動規範。会社、従業員が社会でどんな役割を担っているのか?貢献しようとしているのか?具体的に何を届けてそれを実現するするのか?第一義的に社内向けである。
 だからこそ、対外的な評価にもつながる。即ち、ストレートに対外向けにすると「ホントかいな?」と怪しまれる。オーバーヒアラーやイーブスドロップというある種覗き見を経由することで企業の価値も上がるというもの。とまあ、オーディエンスデザインにつなげてこの話は終了!

私のパンフレットの一部を下にご紹介。

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