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世界一周 4日目🇮🇳 ムンバイ 出発

さよならムンバイ

うみは広い。でもちょっとくさい

最後に海を見にきた。
インドを起つのだ。
来た日には東に帰りたいと思ったが、今はもっと西へ行きたい。
知りたいことが、まだたくさんあるんだ。
目の前のインド洋、そのさらに向こうへ。

不思議なことだと思うけど
外国に来て、自分の国が綺麗だったことを思い出したよ。

大好きな故郷がそこにあるってだけで、とっても心強いんだ。

でも、君も素敵だった。
快適ではあんまりなかったけど。

さよなら、ムンバイ。

海風の中で踵を返すと

私はuberを呼んだ。


次フィンランドだから長袖を着てたんだけど、暑すぎて観光する気がなくなってしまったんだ。
まあ、あらかた行きたいところ行ったからいいかなって。
タクシーの中で、私はムンバイの景色を目に焼き付けていた。

ごちゃごちゃした色彩も、デカいスラムも高層ビルも、飛ぶように後ろへと遠ざかっていった。
やがて目の前には、大きな空港。
ここから別の国へと旅立つのだ。

「ありがとう、支払いは」
「517ルピー」

なるほど。

空港

意気揚々と、私は空港に。
入れなかった。

「早すぎるから、6時か7時くらいに来てくれ」

ゲート警備の軍人に止められた。
……時間、潰すか。

幸いにも空港前にはオシャレなカフェがある。
リンゴジュースを飲みながら、ワードファイルを開くことにした。

青リンゴジュースおいしい


執筆したりプロット書いてたりしたら時間が溶けていく……
場所を移動して次はバーガーキングへ。
ポテトを齧りながらプロットを書く。
うん、良さげな話が出来つつある。
いいね。

途中猫がさも当然のようにテラス席に座っていたりした。

6時になったので立ち上がる。
いざ空港へ。

入り口には軍人の警備。
そして中央の台にはカラシニコフ小銃と思しき銃が空港の外、つまりこちら側に向けられて置かれていた。
(お! 本物のAKじゃん!)
テンションが上がるのと同時に、その台の後ろに座っている軍人と目が合ってちょっと背筋が冷える。
あの人が殺そうと思えばいつでも殺せる状態にあるのだ、私は。

……どうにも落ち着かないな。

ワタシ、アヤシイニホンジンジャナイ

目を逸らしてそそくさと列に並ぶ。
パスポートとeチケット控えを見せると、空港の中に入れてもらえた。

高くて、波打つような造形の天井。
ハトが飛んでいる。
……リアルハトが飛んでいる。
等間隔でドイツ製の短機関銃(多分MP5系統の何か)をスリングにかけた軍人が空港内を警備している。
物々しい雰囲気だ。

日本だと空港は展望デッキがあったりレストランがあったりでほんわかした楽しい場所というイメージだが、ここは冷え冷えで重厚な雰囲気が満ちていた。
標的になりやすいし、情勢が情勢だし。
まあ自然といえば自然か。

私はほんわかした方が好きだけどね。

ルフトハンザのカウンターが開くまで、手頃な椅子で瞑想する。
しばらくして列に並び、荷物を預ける。

手荷物検査を抜けて出国!
フードコートでビリヤニを食べる。
充電スペースを求めて早めに搭乗口へ向かう。

窓の外はとっぷりとした夜に覆われていた。

ムンバイの空港で一人、私はグランブルーファンタジーの漫画(期間限定無料)を読みながら、飛行機の搭乗時刻を待っている。

面白いね、グラブル。
主人公がカッコよくてヒロインが可愛い。

新作のゲームやりたくなってきた。

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