世界一周 2日目🇮🇳 ムンバイ インド門
良い朝だぁ……
昨日見た真っ暗な怖い路地も、朝になれば人がたくさん行き交う賑やかな世界だ。
空はどこまでも青くて、車がたくさん行き来する。
常にどこかしらで、甲高いクラクションが鳴っている。
ほのかなガソリンの匂いと、サバナ気候の熱気。
この雰囲気が大好きだ。
唸るほど沢山人がいるような、アジアの空気感が。
今日は街を散歩するつもりでいた。
歩いて観光スポットを回る。
街の雰囲気を知りたかった。
それと安全な食糧の確保だ。
かつてインドネシアで学んだことは、どれだけ安全に見えても当たるときは当たる、ということと私の胃腸は比較的強い、ということ。
旅は始まったばかりである。
次の国は憧れのフィンランドである。
絶対に腹を壊したくない。
チェーン店とかスーパーとかコンビニとかあればいいな、と思いつつ私はホテルを出た。
たくさん人が通りかかる大通りをインド門の方へ歩く。
暑さも比較的控えめで、夏に入りたての東京のような気温だった。
途中海軍の基地らしき施設の横を通りかかった。
軍人の人が挨拶してくれた。
かっこいい。
しばらく歩くとインド門に着いた。
その入り口には軽い荷物検査場。
ゲートを潜るとそこは名の知れた観光地。
たくさんのインド人が観光に来ていた。
インド門とその先に見えるインド洋。
海面がきらきらと太陽を反射して、浮かぶ数々の船が水面に揺れていた。
現代に残る大きなアンティーク雑貨のように、巨大な門がその植民地建築の外壁を剥き出しにしている。
刻まれたのは大英帝国の誇りだろうか、あるいは驕りだろうか。
向こうに見えるインド洋を、かつて無数のイスラム商人やイギリスのカントリートレーダー、東インド会社の帆船が行き来していたのかと思うと、胸に込み上げてくる何かがある。
近くに聳えるタージマハルホテルも壮観だった。
西洋とインドがほのかに混じり合ったような建築。
ゴツゴツしていて情報量が多い。
そしてでかい。
圧倒的な存在感だ。
満足したので駅のほうへと向かう。
道中には溢れるほどの屋台と、路地の左右に詰め込まれた店と、西洋風の古い建物。
人々の生活と歴史がごった煮になったような街だった。
そしてどこに行ってもクラクションの音がする。
駅もまた美しかった。
彫刻のような建物の、その前の大きな道路を古びたバスがガソリンの匂いと一緒に走っていく。私は、ムンバイをちょっと好きになり始めている。でももうお腹いっぱいになってしまった。なんというか、カロリーが高い。
ホテルに帰ってお昼寝した。
セブンイレブンで買ったポッキーが美味しかった。
時間が余ったので観光情報を調べる。
明日は超おいしいカレーがあるらしいから、それを食べに行きたい。
せっかくインドに来たんだから。
それとエレファント島にも行けたらいいな。
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