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ほのかにチョコレートの香りがする均整が取れた味わい「ブラジル ナチュラル ショコラ」

焼き栗のようなやわらかい焙煎香の奥から、ほのかに甘いチョコレートの香りが立つ。飲むと軽やかでさらり。紅茶の香りとほのかな酸味。後からカカオの香りがきて余韻にずっと佇む。それらはとても上品で香りのひとつひとつがきれいで、それでいて存在感を持っている。

少し冷ますと、重厚な味わいになる。前半には心地よい苦味、後半には豊かでやわらかい酸味が膨らんで、余韻に乾燥柑橘ピールを思わせる苦味と酸味と軽やかなビターチョコレートの香り。元気だ。

このカフェでは珈琲の味わいの深さによってカップを選んでくれる。と思っていたけど、それ以上のおもてなしがあると気がついた。青い小鳥と青く光るモルフォ蝶、ブラジルを感じる絵柄のカップに注がれたブラジルのコーヒーを飲んでいると、自然豊かな風景が思い浮かぶ。

2022年10月,カフェ・デ・コラソン(京都・西陣にて)


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