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【エッセイ】なるべくげんきに歩いて行く

 寝ても寝ても眠い。そんな一週間を過ごしている。雨の日もあったし、風が強い日もあった。低気圧の影響や、急に暑くなった影響かもしれない。原因は良く分からないが、急に疲れてしまった感じはある。

 少しは散歩でもした方が良いと思い、昨日は用事をこなしながら歩いてみた。とても疲れた。無糖のアールグレイを飲みながら歩いた。日差しが強く、風の少ない日だった。

 もっと健康だったら。そんな風に最近、思う。この思いは、いままで私という人間をやって来て、きっと何百回と思った。ばりばり仕事をして、ばりばり執筆活動をして。紙の本でも電子書籍でも本を沢山読んで。日々、生き生きと過ごす。そんな夢を何百回とみた。

 少しずつ、病状も体調も良くなって来ているとは思う。むかしは、とにかく暗い部屋で暗いことばかりを考えていた。紅茶を淹れて飲むことも少なく、読書時間も少なく。執筆がなにも出来ない日も沢山あった。それに比べれば、いまの私はきっと良い方向に向かっていると思う。

 数日前から、水道の水がしょっぱくなった。管理会社に問い合わせようかと思ったが、私だけかもしれないと思った。調べてみると、水道水をしょっぱく思う病状もあるらしいが、私がそうなっている原因は良く分からなかった。ここに来て新しい病状はやめてほしいと切に思う。次回の通院の時に主治医に相談はしてみるつもりだ。

 本当は病状とは無縁になり、生き生きと過ごしたい。とにかく疲れやすいことをなんとかしたい。ひとの悲しみやつらさを知らないひとは、ひとに優しく出来ないと聞いたことがある。ならば、私は悲しみやつらさを経験出来たことは良かったのかもしれない。でも、もう良い。もう健康になりたい。毎日、さらっと簡単に気軽に入浴がしたい。家事も素敵にこなしたい。執筆活動も、もっとしたい。

 自分が病気であるという自覚は、私にあまりない。単に疲れやすいとか、片付けが苦手とか、そういう性質だろうと思っている。でも、なにかおかしいと思ってはいる。むかしは毎日、入浴していた。部屋も綺麗だった。どうしていまはそれが出来ていないのだろう。突き詰めて考えると、とてもつらくなってしまう。

 理不尽さを覚える。父がいなくなってしまったことも、自分の体調が良くないことも。けれどもきっと皆、なにかしらを抱えて生活をしていると思う。皆、何事もうまく行っているような顔で街を歩いているけれど。目には見えない事情が皆、あるのだろう。

 去年の十月頃に、作家を目指す期間として一年間を定めた。一年を過ぎても私はきっとずっと物語を書いていると思うが、一度、期間を決めたかったのだ。今年の十月までに、私はなにかしらの結果を出せるだろうか。どんな結果であれ、その未来をみる為には私は私を導いて行く必要がある。努力を続けて行きたい。

 少しだけ、弱気な気持ちだ。健康であったなら。その思いに尽きる。でも、私は私を諦めるわけには行かない。まだまだずっと、私は旅を続けて行くのだ。それが私の願いだからだ。執筆活動も読書も音楽鑑賞もゲームも家事も散歩も続けて行く。何処までも、歩いて行く。私が望んでいるからだ。

 梅雨が近付いている。夏が近付いて来る。暑いと私は更に疲れやすくなってしまう。なるべく、げんきに過ごしたい。アイスティーを飲みながら。

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