【エッセイ】ひとは自分を映す鏡
ひとは自分を映す鏡。先日、友人にそう言われた。確かにと思った。しかし、難しい問題だなとも思った。いまのように私がめちゃ明るいと、友人も明るく私に接してくれる。お互いに良い関係が築ける。私が病状を強く抱えていた時、友人は疲弊していた。私も疲弊していた。私から離れて行った友人もいる。
多くのひとが、自分から友人などが離れて行かない自分を望んでいると思う。それでも、病気や事情や環境などによって、一時的に強く落ち込んで疲れてしまう時があると思う。その時に周囲の友人などになにも話さないひともいるかもしれないが、私は沢山を話したり頼ったり泣いたりしてしまった。
いま、悔悟が募る。むかしの私が周囲のひとたちにも生活があり、つらいことや悲しいことがあり、様々なことを抱えていることに気が付けていたら。心ない言葉を言ってしまうことも、頼りすぎてしまうこともなく。お互いを尊重した友人関係がいまも続いていたはずなのに、と。
せめて、これからは後悔を少なくしたい。友人たちに多くの負担を掛けることなく、基本的に自分のことは自分で支えたい。もう、おとなになったのだから。ただ、私は病状や性質ゆえに多くのひとに支えて貰っている。感謝を忘れずにいたい。
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