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【エッセイ】人生ドロップアウトをしてもやがては社会の中に帰りたい思い

 一般企業という表現が正しいかは分からないけれど、私は一般企業で働くことが難しいのかもしれないと思い始めた。電車通勤が非常につらいし、週五日の勤務もつらい。それで、障害者雇用枠で働こうかと思って色々と学んだりしていたけれど、定期的に外界に出て行くという基本的なことすらストレスだった。

 最近、B型作業所というのを知り、そこなら少ない日数での勤務も可能と分かった。しかし、調べた限りだが、仕事内容が私の苦手な軽作業だし、時給は二百三十三円くらいらしい。あまりに低い時給に驚いた。(B型作業所でもパソコンを使った事務仕事もあるかもしれないと、あとから聞いた。)

 A型作業所ではパソコンを使った事務仕事があるらしく、私はこちらが合っている気がするが、週二十時間以上の勤務を求められる。私は自分が病気であるという自覚がほとんどないのだが、社会に適合出来ていないという認識はある。

 私には文章しかないと思っているから、必ず作家になると決意して努力している。作家になれば自宅で仕事が出来ることがとても魅力的だ。私は適合出来る場に行けばきっとなんとかなるとは思っているが、作家は努力が報われる職種ではないと思っているし、そもそもなることが難しいことも理解している。

 作家を目指しながら、自分の体調を守りつつ、無理のない範囲で仕事をしたいと思って色々と調べているのだが、週三日の事務職の募集はあまりない。一般企業で全く病気や障害に配慮をして頂けない環境で、フルタイムの勤務は私にはもう難しいと思っている。

 私の経験だが、体調を崩したり病気になったりして、一時的に働けなくなって休んだ後、回復したのでまた働こうとしても、ブランクがあると就職しづらくなってしまう。先日にハローワークで障害者枠で利用登録をしたが、障害者枠の登録は一般枠と違ってずっと登録が残るし、ブランクも療養期間として説明出来ると言われた。私の職歴には長いブランクがあるし、通院や服薬をしないとならない症状がある為、障害者雇用枠で仕事をしたいという気持ちがある。

 しかし、決まった曜日や決まった時間に予定があるという状態が非常に大きなストレスになってしまうことや、日常生活を送る上でとても疲れやすいことなどがあるので、B型作業所が良いのかなと思ったが、主な仕事内容が私の苦手な軽作業であることと、時給が安すぎて生活が成り立たないという問題がある。

 いわゆる人生ドロップアウトをした人間は、社会に戻れないのだろうかと悩んでいる。病気になった時点で詰みなのだろうかと。私は最初はげんきに働いていたわけだが、何故か寝たきりに近い状態になり、暗闇の中にずっと心がある期間が長くあった。やっと回復して来たが、完治したわけではない。

 自分の体調が完璧に元に戻る日は来ないかもしれないし、それについて考えると暗くなってしまう。しかし、いまの私に出来ることをしたいと思い、作家志望として執筆と応募を繰り返しながら、社会の中に存在出来る方法を模索している。

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