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エッセイ

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私の書いたエッセイをまとめています。
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記事一覧

【エッセイ】母のおむすび

 夏になると、母が作ってくれたおむすびのことを思い出す。私や弟が小学生の頃、夏休みになる…

有未
11日前
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【エッセイ】今日はスパゲティにしよう

 世界の底で朝焼けを待つ振りをしながら、本当は世界の終わりが来るまで此処でじっとしていた…

有未
11日前
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【エッセイ】父の焼きおにぎり

 昔、父が焼きおにぎりを作ってくれた。おにぎりを作って一度、トースターで焼く。白米の焼け…

有未
1か月前
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【エッセイ】蝉の姿に自分を重ねる

 今日の外は暑く、夏の気配がしました。割と風があったので、それは良かったです。  夏にな…

有未
1か月前
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【エッセイ】花は黙って其処に咲く

 ツツジが満開で嬉しい、今日この頃。春です。  子供の頃、ツツジの花の裏から蜜を吸ってい…

有未
1年前
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【エッセイ】心の状態は部屋の状態

 二回ほど、片付けが苦手ということについて記事を書きました。それから、やはりと言うかあま…

有未
6か月前
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【エッセイ】約束

 私は、いつも探し物をしている。今日も旅に出る、そんな気持ちで私は玄関のドアを開ける。探し物は複数あった。それは飲みたい紅茶であったり、読みたい本であったり、季節の花であったり、様々だ。私は私の日常の中に、いつも小さな光を求めている。  私は私と約束をしている。もう十年は前からの古い約束だ。私は一日の終わりに、その日の自分を振り返る。そして、満足や後悔と向き合う。そして一日を暮らした自分自身を、明日の自分へと渡す。リレーのバトンを渡すように、私は私を明日へと送り出す。どんな

【エッセイ】誕生日を迎えるにあたって

 今月に誕生日を迎える。あっという間に駆け抜けた一年だった。誰しもそうかもしれないし自分…

有未
2か月前
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【エッセイ】真昼の月やバスタブの蓋に思うこと

 本日、午後三時に入浴しました。バブのお風呂です。バブがいちばん温まる。そんな風に私は思…

有未
2か月前
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【エッセイ】なんだかおいしい、母の料理

 母が作ったうどんを、ふと思い出した。煮込みすぎているのか、くたくたの柔らかいうどん。そ…

有未
3か月前
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【エッセイ】旅の先に

 迷っているというのは出口を探しているということだ。自分の中でだけでも、答えを出したいと…

有未
3か月前
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【エッセイ】人生ドロップアウトをしてもやがては社会の中に帰りたい思い

 一般企業という表現が正しいかは分からないけれど、私は一般企業で働くことが難しいのかもし…

有未
3か月前
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【エッセイ】連綿と続く心

 むかし、花壇に咲いている葉牡丹を見て「キャベツだ。いつか食べよう」と思っていたが実行は…

有未
3か月前
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【エッセイ】自分自身を認める為に

 医師にも指摘されているのだが、私にはあまり病識というものがないらしい。確かに家事があまり出来なくて、片付けも苦手で、疲れやすくて、基本的に家にいたくて、めまいや頭痛や耳鳴りなど、他にも色々な症状はある。それでも自分が服薬を必要とする、病気であるとはあまり思えない。  病気であると思えない理由は分からない。決まった時間に決まったことをするのが非常に強いストレスとなるとか、中途覚醒があるとか、解離が稀にあるとか、色々とあるのだが、それでも自分のことを病気であるとは思っていない