サウナ

整いてえ、、、、、、

みなさんは整っていますか?

私は整っています

どうですか?



実を言うと私はサウナへの印象をよく思って無かった

正直熱そのものと言わんばかりの部屋に長い間こもり、
見たことない量の汗をかき、
引く程冷たい冷水に浸かり、

整うだと、、、?

死への片道切符では、、、、?


という死への恐怖(?)があり銭湯にいってもサウナなど目にくれず
心地よい露天風呂に向かってダッシュ(徒歩)していた


しかしここ最近サウナーなどと言った単語が出るほどサウナブーム

いよいよ友人Tもその領域に片足いや両足いってしまった

サウナーになってからというものの整いに関する一考察を述べ始めてしまいいよいよ自分の人間関係も大きな変化が必要かと覚悟を決めていた


どうしても彼は銭湯に行きたいと言う


恐れを感じながら券売機に並ぶ


シャワーを浴び 風呂に浸かる

ここまではいい


彼は水を飲み、体を洗うのだ

どうした?


心の底で予想していたがついに"あの"時間は始まろうとしていた


人の頼みを断れないお人好しの権化a.k.a俺

熱そのもの部屋に入室

しつれいいたします


中には虚空もしくはテレビを見つめるおやじ、おっさん、おじさん


間を抜けて空いてる場所を陣取る

着席

もう出たくない?

とか言えずひたすらそれっぽく待ち続ける俺

うつむきひたすら熱を感じる友人

もう出たくない?







なんだかんだ10分は入ってしまった、、、、
もう無理


彼は徐に立ち上がる

行くか

彼の目はすでに"整い"の域へ達していたように見える


ヘットヘト汗ベッタベタのわしは今か今かと待ち侘びた外界へここぞとばかりに飛び出す


一方彼は迷わず水風呂に歩みを進め
冷水を体にかけたと思えば
躊躇なく体を冷水に沈めた


怖かった

俺は怖かった

でも

変わりたかった


社会の歯車と化し

日々悩み

失い

そんな自分を少しでも変えたくて


体を
冷水に
沈めた


終わった


ん?

これは


嗚呼




嗚呼




全は一




一は全






世界になってしまった自分


冷たかった水は体温とほぼ同様のよう

体の芯が冷え
吐く息は冷たい


えいっ、と体を外に出し


晴れた空の下へ


これが



整う


か、、、、、、、、






血流が体を巡る



風の音が聞こえる



細胞の死と再生を感じる



太陽の光は大地を照らし



真っ暗闇の未来を白く染めるようだ









あれから結局毎週のようにサウナへ行き
会う人々に整いを語る



人は皆整いに帰化するのです



さようなら

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