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キンモクセイの香り

大好きな香りのひとつ、
キンモクセイの香り。

道を歩いてて、ふわっと香る。
窓を開けて、どこからともなく風とともに入ってくる。

ああ、もうそんな季節なんだなぁと気付く瞬間が好き。

今年はまだ咲いている本物のキンモクセイの香りには出会えていないけれど、昨今は流行りなのか、ハンドクリームやコロンや芳香剤やら、ありとあらゆるものに「キンモクセイの香り」があって、季節を先取りしてドラッグストアや雑貨屋さんでキンモクセイの香りに出会える。

わくわくしてテスターのふたを開けて、ひとつひとつ、においをくんくんかいで、
本物そっくりの香りに出会えた時の嬉しさったら!!!

香りは記憶と結びつく。
わたしの記憶の中だけにある、キンモクセイの香りとともにある思い出。
キンモクセイの花が散った後の、地面に広がる黄色い絨毯。
高い空。かわいた風。

で。
おもわずハンドクリームをひとつ衝動買いしてしまった、今日の午後。
これ、「ギンモクセイ」ってなってるけど、いちばんわたしが知ってるキンモクセイの香りだったんだもの。

うふふ。幸せ。
そうっと出して、何度も手にぬりぬり。
くんくんにおいをかいで、ひとり、にやにや。

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