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天高し遠近法の並木道

今日で秋が終わるらしい。
終わるとなると、無性に惜しくなる。
できなかったことがいくつも浮かび、後悔の念が一気に押し寄せ、このまま終わってなるものか、という気にさえなる。
⋯⋯そう言えば、夏の終りにも、同じように嘆いていた気がする。
成長なし。次はガンバレ、私。

という訳で、出しそこねてしまった秋の句をいくつか。

夢二忌や小夜花街の石畳

(ゆめじきやさよはなまちのいしだたみ)

秋の蚊や盗まるるまま山の寺

(あきのかやぬすまるるままやまのてら)

不揃いの歯形刻みし林檎かな

(ふぞろいのはがたきざみしりんごかな)

流星や優しくたつて嘘は嘘

(りゅうせいややさしくたってうそはうそ)

人前でなじる男や冬隣

(ひとまえでなじるおとこやふゆどなり)
※たまたま見かけたカップルの話です。決して夫のことではありません。


俳句幼稚園へ去年の11月8日に初登園してから、あっという間に一年が過ぎました。
一年間、たくさんの楽しい思い出ができました。
紫乃さんをはじめ運営の皆さま、園児の皆さま、本当にありがとうございました。

また、俳句幼稚園の新しい一年がはじまります。
これからも変わらず、どうぞよろしくお願いいたします。
明日からの冬の日々が、どうか実り多いものとなりますように。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。もしも気に入っていただけたなら、お気軽に「スキ」してくださると嬉しいです。ものすごく元気が出ます。