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匙投げ小説執筆法 3.小説の設計図

小説の設計図


あなたの物語のプレミスを、アウトラインやプロットに膨らませてみましょう。アウトラインは大まかな見通し、プロットはやや詳細な設計図と思ってください。

プロットを書き慣れていない方は、アウトラインから始めましょう。ようはアイディア出しです。主人公の設定、主要キャラたちの設定、舞台設定、キャラの動機と行動、キャラ同士の関係性、セリフの断片、起承転結の流れ……。イメージを喚起するイラストを描いたり、写真を貼っても良いです。決まった形式はありません。あなたがわかっていることは、すべて書いてください。それによって、あなたがわかっていないことが明確になります。頭をひねって、できるだけ補ってください。

書けましたか? では、それをプロットにします(なお、アウトラインで考えたことを全て使う必要はありません)。

プロットはなるべく具体的なシーン(日時・ロケーション・キャラ・展開……5W1Hというやつです)をイメージして書いてください。
"1999年夏、主人公たち5人は由比ヶ浜海岸に遊びに行くが、ひょんなことから主人公の二股が発覚し愁嘆場になる"……というように。

どの程度具体的にするかは、あなたが本編を書きやすい程度の具体性がベストです。プロットを完璧に組み立てて、そのとおりに仕上げる人もいれば、あえて曖昧さを残して、その都度考えながら書いていく人もいます(私は後者です)。あなたが書いてみて楽なやり方、楽しいやり方をしてください。それがあなたの正解です。プロットはあくまで下書きですので、気に入らなかったら執筆中に直しても構いません。

前々回で紹介した物語の基本構造にのっとり、序盤・中盤・終盤のプロットができあがりましたか? 次はいよいよ執筆です。

次、4.とにかく書きはじめよう

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