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NETFLIXでイッキ見したくなる作品を一方的に激推しする第一弾

外出禁止が出て一月以上経ち、際限なくドラマを見続けることに慣れてしまった。

でも日々増える死者の数を毎日見ていると暗い気持ちになる中、ドラマや映画に没頭する時間は今後のことを考えることから離れられる時間として癒しになっている。早く元の生活に戻りたいと思いつつも、この生活に慣れすぎて働く意欲が弱まっていくのが怖かったりもするけど。

こうやってまとまった時間があると、ずっと話題になっていたのに見られずにいた作品もイッキ見できるのは嬉しい。もしかしたらこれを読んでくれている人の中にはそれもう見たよというツッコミもあるかもしれないが、こんな時なので、普段から色々見ている海外ドラマファン向けよりも、外出自粛で暇を持て余して何から見ていいかわからない人向けに様々なジャンルであげていきたい。

1)ホームランド(HOMELAND): アクション/対テロリスト/双極性障害の凄腕CIAエージェント

ここ数年で死ぬほど興奮して雄叫びをあげ、次のエピソードを見ないと寝られないと真剣に思ったのはこのホームランドくらいだ。(と、ゲームオブスローンズ。ジャンルは違うけど)

主人公の女性CIAエージェントは誰よりも勘が働く野心の強い凄腕エージェントなのだが、双極性障害を抱えており、仕事にも度々支障が出ていた。彼女はイラク滞在中にアメリカ人捕虜が洗脳されイラク側のスパイになったという情報を掴む。その直後、8年前にイラクで作戦中に死んだと思われていた米軍兵士がアメリカ軍によって発見され、本国に帰ってくることとなる。誰もが彼を苦難を乗り越え生き延びた英雄と信じて疑わなかったが、彼女だけが彼をイラク側に寝返ったスパイとして怪しむ。不安定な彼女を信じてくれる人は少なく、一人で無謀な捜査を重ねることになるのだが、、、。

ググってたらどうやらあの伝説のドラマ「24」の製作陣が作ってたらしい。なるほど、こんなに心拍数と血圧が上がって、脇と手に汗をかいて見続けたのも頷ける。スリリングなアクションと知能合戦が好きな人には絶対にガッカリさせないと約束できる作品です。この間ラストシーズンが出たようなのですが、まだnetflixにはこない。。。全8シーズン。私はシーズン4あたりで本当に心臓がばくばくして呼吸が苦しくなりました。続きが待てないよ!!!

2)ペーパー・ハウス (CASA DE PAPEL/money heist): 銀行強盗/知能犯罪/人間ドラマ

以前の記事でも触れましたが、この外出禁止令中にイッキ見。これはとにかく、周りのフランス人からオススメされまくっていた作品で、netflixのオススメは?と訊いたら10人中8人はこれをあげる程。

舞台はスペイン。8人の強盗やプロの犯罪者たちが、「教授」と名乗る人物に集められてスペイン造幣局を襲撃。しかしこれはただの強盗なんかではなく、誰の血も流さず完成されるはずの「革命」だった。

このドラマが素晴らしいのは、とにかく人物の描き方。犯人たちのバックグラウンドが回を追うごとに写しだされ、それぞれの魅力にどんどん引き込まれていきます。身バレを防ぐために犯人たちの名前が、それぞれトーキョー、ベルリン、リオ、モスクワ、ナイロビ、、などと都市の名前で呼ばれるのも面白い。いろんなミスやアクシデントで窮地に追い込まれても、とんでもなく頭の切れる教授によってすんでのところで切り抜けたり。完璧な教授の、完璧な作戦。それはある出会いでほころびを見せるのだが、その行方に目が離せない。脚本がとにかく良くできている。素晴らしい。私は教授のような頭の切れる図書館が似合いそうな人が好きでたまらないんだが同じことを思っている人いっぱいいるよね!!見てるとスペイン語を真似したくなる。早く最後だと噂のシーズン5がみたい!!

3)ブレイキング・バッド(Breaking Bad): 知能犯罪/マフィアと薬物/頭が良すぎた科学教師

2008年〜2013年に放送された全5シーズン。一世風靡したドラマで、名前だけでも聞いたことのある人は多いと思う。なんとIMDb(映画やドラマのデータベース。作品のクレジットや情報だけでなく批評家の評価と一般の評価の両方を見ることができる。)で10点中驚きの9.5を記録!!ほとんどの作品が、高くても8点台です。見ないわけには行かない。

若い頃はノーベル賞を受賞するような研究に関わる程優秀だったウォルターは、今ではアルバイトもしないと暮らせないほど安月給の高校教師。16歳の息子は脳性麻痺を抱え、妻は第二子を妊娠中。そんな中ステージ3の肺がんでこのままだと長くない命だと宣告される。ゆきとどかぬアメリカの国民健康保険制度ではウォルターには治療をする金銭的余裕もない。家族に借金を残して死ぬわけには行かないと死を意識したウォルターは得意の科学で覚醒剤の生成に手を染める。元教え子でゴロツキのジェシーと協力し、大金を手にするはずだったのだが、、、。

ただの善良なお父さんだったウォルターが、死を意識して、ヤケを起こし振り切れてからどんどん悪事の深みにはまっていく様が丁寧に描かれている。不良だった元教え子のジェシーと協力しながら稼ぐ道を探すが、もともと住む世界が違った噛み合わない二人。それでもいろんなトラブルを乗り越えて不思議な信頼のようなものが生まれる。ほんとに間抜けなポカをたくさんするジェシーだけど、性根はいいヤツでどうしても憎めない。まともだったはずのウォルターの顔つきはシーズンを追うごとに別人のようになっていく。ペーパーハウスもそうだけど、見ていて信じられない間抜けなミスを起こしても、キャラクターに魅力や説得力があれば見ていられる。(言いたくないけどネットフリックスで観れる別のドラマの「ロック&キー」は登場人物全てがどうしたらそんなバカなミスできるの?と思う行動ばかりで設定は良かったのにキャラクターを愛せなくて本当にガッカリ!)次々起こる問題も彼の科学の知識で解決していく。人間ドラマとしても見応えのある作品です。個人的にはセリフのセンスも褒めておきたい!お気に入りは「I can't afford to butter the wrong bread here」追い詰められた弁護士ソールが言う、「今は相手を敵に回してるような余裕はないし、判断を間違えられないんだ」と言うようなニュアンスのセリフ。人気すぎてスピンオフも2作品出てるよ!

4)ママと恋に落ちるまで(How I met your mother): コメディ/恋愛/ドラマ/シットコム

フルハウス以来初めてはまったコメディドラマかもしれない。2004年から2015年まで放送の大人気ドラマ、なんと全9シーズン。わかりやすく言うと、フレンズ2000年代版。私はフレンズよりこちらが好きだけど。

マンハッタンに住む建築家のテッドはいつか運命の女性に会えると夢見る夢男くん。テッドの親友たちと、彼が出会う女性たちのお話。2030年にテッドの子供たちにいかにして君のママに出会ったか、というテッドの思い出語りの形式で描かれる。

軽い気持ちで見始めたら、とんでもなくはまって、最後はシリーズが終わって欲しくなくて、早く見進めたいのに我慢して休み休み見ていた。それぞれのキャリアや、結婚とか、親との関係性とか、子供を産むのかどうかとか、丁寧に描かれていてバカにできない。ゲラゲラ腹を抱えて笑えるかと思うと、ほろり泣ける回があったり、じんわりあったかくて愛おしくなる物語。本当に大好きなキャラクターたち。今もマンハッタンのどこかに実在していてほしいと願うほど。いや、でもとにかく笑えます。一話二十分くらいなのも見やすいポイントかも。

5)ストレンジャー・シングス(stranger things): SF/怪物/ティーンエイジャー

こちらは日本でも大人気の作品。インディアナ州ホーキンスで、ウィルという一人の少年が突如行方不明になる。彼の母親と兄は必死にウィルを探すが、捜査は難航。ウィルの仲間たちもウィルを必死に探す。そんなある日、謎の力を持った少女エルと彼らは出会う。エルはある研究施設で実験台にされていた。その実験はウィルが連れ去られたという”裏側”へとつながっていた・・・。

”裏側”から怪物がやってきて、人をさらい食らう。恐ろしい話だが、圧倒的な説得力をもって物語に引き込む力がある。スタンドバイミーのような少年アドベンチャー的な可愛らしさ・爽やかさもありつつ、服やインテリアなど80年代のデコレーションに胸が踊る。裏側の恐ろしさがすごい。こんなん嘘の世界じゃーん!なんて思う余裕もなく怯えます。音楽のセンスもピカイチ。そしてウィノナ・ライダー、どうしてあなたはそんなに美しいの?!見なきゃ損。文句の付け所なく、無条件で推せる作品です。


そんなわけで激推しのジャンルの違う5作品をあげてみました。楽しかった。この記事を機に見てもらえたら嬉しいでーす。


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