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田んぼ中そびえたってるジェネリックインドカレー屋ナンで差別化


田舎にかえってきてるんだけど田んぼの中にインドカレー屋ができていた。こういうお店、なんで味がどこもおなじなのだろう。華僑みたいなインドのグループが斡旋してるという話を聞くけど、本当にそうなんだろうか。味とかチラシがみんな似てる。
嫌いじゃないけど、だいたいナンがだんだんエクストリームになってきてチョコはいいとして日本素材と合体しはじめるんだよな。
嫌いじゃないけど。
注文したことはない。

■吉野朔実と大島弓子

実家にて吉野朔実『エキセントリクス』、『少年は荒野をめざす』を再読。
以前読んだときよりも傑作だと感じた……汲めども尽きぬ泉!


難解でわからない作品で、作者もわかってないのでは?と思われているらしいがそんなことはない。ちゃんと読み解けるし、心理ドラマとしてしっかり理が通っている。

※以下めっちゃネタバレするので未読注意。


こういうエントリを見つけた。


さらに

ここで大島弓子のバナナブレッドのプディングの影響が語られていたので読んでみると……ほんとだ! すごい似てる。

77年の大島のバナナブレッド……は、繊細な主人公のぐらぐらとした精神が投影されたような作品。姉との分離不安が原因に見えるんだけど、最終着地点がかなり曖昧でなんも解決してない……。
夢で見た子に対して「生まれてきたら素晴らしいことがある」と言う。自分でもわからないまま。これを作者の世界にたいする信頼とも読むひとも多い。だけど、吉野朔実を読んでからこれを読むと、自己欺瞞にうっすら気づいてる……というふうにも読める。というか、吉野朔実がそう思ってエキセントリックスを書いたという想像をしたくなってしまう。



93年に吉野が書いたエキセントリックスは、家出した少女が何者かに殺されそうになったショックで記憶を失い、犯人を探すサスペンスを軸に、双子の棋士や画家、精神分析医などのなかで人の心の迷宮を進んでいく。
90年代には心理分析ブームがあったから時代性と合致した作品だったのかな。同時代だけどあのときどうだったのかはよく覚えていない。
母からの脱出と、精神の自立がテーマになっているけれど、結局だれひとり自立しないまま終わってしまうように見える。分離した双子は死んでしまうし、主人公は分離させることで現実を生きようとする。
誰にも依存しない自立した精神なんてものはファンタジーなんだと作者が気づきながら、でもやっぱりそれにとらわれる……っていう、まさに近代的自我!みたいな話だった。

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2,317字
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