妊娠という奇跡と、流産という現実の話 1/6
46歳の夏、初めて妊娠して流産した。結婚してから12年目の衝撃だった。高齢での妊娠だったから、リスクばかりを想像して、うっかり期待してしまわないようにすごく心にブレーキをかけた。ダメになる可能性を考えると、夫以外には友達にも親にも、誰にも言えなかった。結局誰にも言わないままで、全てが終了した。誰にも言えなかったから、事の経緯の中で起こった色々が消化しきれなくて、モヤモヤした気持ちが拭えない。モヤモヤを昇華させるために、事の顛末を書いてみることにした。この思いがけない妊娠から流