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コロナが聞こえなかった耳の話 道半ば篇 #51

「僕は自分で思い返したかぎりーー僕は非常に忘れっぽい人間であることに十分に注意したうえでもーー5年は電車には乗っていないと思うんだ」

「せわしなく電車が動いていたとしても?」

「そう、電車が動いていたとしても僕は乗らない。電車、がなにを示しているかを理解できているかどうかも定かではないんだ」

「私は毎日乗っているわ。毎日電車にまとわりつく理不尽に撫でまわされている」

「理不尽?」

「あなたは知る必要がない、贅肉だらけの理不尽よ。含めば含むほどに、不健康になっていく」

彼女は僕の隣に腰を下ろして、僕の耳を眺めた。

「かたちの良い耳ね。コロナが聞こえなかった耳」

「何年か前からは聞こえているんだ。でも僕にとって、聞くことと聞こえることはちがう。わかる?」


コロナを知らなかった世間知らずの若者と医療従事者の女の話を書こうと思ったけど挫折した。

リモートワークになってから社用PCでプライベートブラウザを使えないのが地味にいらっとする。

リモートワークは身体は楽だし、ふつうの仕事にもう戻れない気もするけど、先行きの見えない中業務をこなさなくてはいけないイラつきと、遊びに出れない日々なのがきついよね。

最近読んで面白かった本は伊坂幸太郎の『シーソーモンスター』、螺旋プロジェクトという同じ設定で時間軸をずらした小説が全9篇あってそのうちのふたつが収録されてる。

学生のころは合コンとかで趣味を聞かれて「読書です」と答えて場をよく盛り下げていたのだが、必ずひとりは「おれも好きだよ。伊坂幸太郎とか」と話しかけてくるやつがいて、「伊坂幸太郎は素晴らしいし面白いけど、伊坂幸太郎が好きだよと読書好きの女に話しかけてくる男はどうも許せない!」と思っていたという話。じゃあ、なんだったら良いのだろうか。

「島崎藤村が好き」とか言われても引いちゃうかもしれないしなぁ。あ、意外とミステリー好き男子とか好きかも。そうかも。本貸してくれる男子大好きなんだよなぁ。単純。

くみちゃんの除外条件が出てくるのは、合理的な感じがしてすこ。わたしの除外条件は野球部とサッカー部かな……。なんか一生わかりあえない気がするから。友達としては良いんだけど、恋人にはちょっとした薄暗さやシニカルさを求めたいのよなぁ。わかる?w

チャーハン引っ越しおつかれさま!こんな状況で疲れたと思うけど、むしろぎりぎり引っ越しできた感じだよなぁ。広い家、早く遊びに行きたいのに行けない‼️最近、人ん家や自分ん家で遊ぶのにハマってたからそれができなくてつらいなぁん……。

次はみんなのGWの予定でも知りたいな🐶

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