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忍殺TRPG公式サンプルシナリオ小説風リプレイ【ア・ネット・オブ・エントワイン・コンスピーラシィ(その3)】

アイサツ

ドーモ、海中劣と申します。こちらの記事はニンジャスレイヤーTRPG公式サンプルシナリオのマップを利用した小説風リプレイとなっております。ニンジャスレイヤーTRPG及び公式サンプルシナリオについては下記の記事をご覧ください。(一部有料記事となります)

 なお本記事はニンジャスレイヤーTRPGのサンプルシナリオをプレイした記録であり一部公式より抜粋、改変させていただいている記述がありますがニンジャスレイヤー本編及び実在の人物・団体とは関係ございません。
また、PLもNMもすべて私が行っております。ご了承ください。

こちらの記事は前回の続きとなっております。よろしければそちらから見てやってください。

ではやっていきたいと思います!

本編

「泣いている場合では無いぞ。起きろ」「アイエエエ!」レツノスケがスモトリの髷を引っ掴み、無理やり目線を合わさせた。「さて、分かってると思うが我々はニンジャだ。スモトリ=サン。私はこれから貴方にいくつかの質問や要望をするが、見栄を張って下らん嘘を吐くなよ。いいな?」「アイエエ……」

「別に我々を出し抜こうとしても構わんが、それに見合っただけの苦痛と後悔が待ち受けていると知れ」「……アイエエエエエエ!アイエエエエエエ!」恐怖に駆られたスモトリは手足をばたつかせて逃げようとしたが、現状を打破することは叶わなかった。「アイエエエエエエ……!」ドージョーの中にスモトリの悲鳴が木霊した……

◇◇◇

「あまり大した情報は得られませんでしたね」トイレの洗面台で手を洗うレツノスケの背中にネクロマが語りかけた。レツノスケは鏡越しに視線を返す。

「少なくともニンジャが存在することが確定した。ランドシャーク=サンだったか。IRCが使えぬ以上身元を調べることは出来ないが、証言から判断すれば頭部をバイオサイバネ改造したニンジャだ。それだけ分かればいい」

「頭部にバイオサイバネをインプラントしていると言えば、ブラックドラゴン=サンもそうでしたよね?僕たちで勝てるでしょうか……」「分からん。彼ほどのカラテの持ち主がそう居るとは思えんがな」レツノスケは固い蛇口を閉める。水垢のこびり付いた排水溝が赤色の混じる水を呑み込んだ。「調査を進めよう。行くぞ」「ハイ!」

二人はトイレから外に出る。「まずはハッカーが居ると思われる部屋の扉を開けるためのパスワードを調べて……おい、ヴァルナ=サンは何処だ?」「エッ?部屋の前に居らっしゃいませんか?」レツノスケ、ネクロマは周囲を見渡す。汚いトイレに入りたくないと言って待っていた筈のヴァルナが姿を消している。「……あのお転婆め」レツノスケは深く溜息を吐いた。

◇◇◇

牢屋

5牢屋

数分ほど事務所を探し回り、ヴァルナが見つかったのは応接間西側のドアを通った先にある小部屋の前であった。彼女は何やら難しい顔で部屋の中を眺めていたが、足早に近付くレツノスケたちに気が付くと即座に表情を切り替え、優雅に微笑みかける。

「あら、ドーモレツノスケ=サン。はばかりさんです。用事はもう済んだん?えらい早い仕事ぶりでんなあ」「単独行動は慎めヴァルナ=サン。一人で待たせたことは謝罪するが」「ウフフ!すんまへんなあ。初めてのネオサイタマで浮ついてもーて」

(何か隠してるな)レツノスケは半目でヴァルナを睨んだ。「何か隠してると思ってますやろ」ヴァルナが笑顔で小首を傾げ、視線を受け止め返す。(当てずっぽうを言っているな)レツノスケは石像めいて動かず、視線を受け止め返す。「当てずっぽう言っとると思ってますやろ」「「……」」二人の間で視線のラリーが続く。

「……止めだ、馬鹿馬鹿しい。それより何か見つけたのか?」レツノスケは小さくハンズアップし、不毛な会話を打ち切った。「そうそう、うっかり忘れるところでしたわ。……あれ、どないします?」ヴァルナは小部屋の中を指差した。

「?あれとは一体……ヌゥ」「何かあったんですか?……うわっ」レツノスケとネクロマは部屋の中を覗き込む。レツノスケは眉間に皺を寄せ、ネクロマは露骨に顔を顰めた。

「アーレエエエエエ!?ニンジャ!ニンジャが3人!?ニンジャナンデ!?」そこはコンクリートが打ちっ放しにされている寒々しい部屋だった。更に床面積の半分が鉄格子で覆われており、扉の部分は頑丈そうな南京錠で施錠されている。ここはゴアソード・ヤクザクランの牢獄部屋だ。奥には鎖で繋がれたオイランが一人、ニンジャ達を見て恐怖の声を上げている。

VAカラテ:6d6>=5 = (4,4,2,2,3,6 :成功数:1) = 1

「ネオサイタマのヤクザ言うんはあかんたれやなあ。鎖で縛り付けんとオイラン風の娘と話も出来ひんのやろか。共和国では考えられへんわ」ヴァルナは部屋に満ちた異臭を払うように顔の前で手を左右に払う。「うーん、どうしましょうか?インタビューしてから殺しますか?それともインタビューせずに殺しますか?」とネクロマ。

「やめろ、ネクロマ=サン。エーリアス=サンから一般人は無闇に殺すなと言われていただろう」レツノスケが厳しい口調で咎めた。「オット、そうでした。じゃあ視力と会話機能を取り除きましょう。それなら殺したことにはなりません」ネクロマの右手が不吉な青白い光を湛え、煮え立つように蠢いた。

「……まあそれなら良かろう。手短に済ませろ」「ヨロコンデー!お任せください!」「アーーレエエエ!?」会話を聞いていたオイランが悲鳴を上げた。ヴァルナは既にオイランに対する興味を失っている。そしてネクロマがオイランに発光する手を伸ばし……ナムアミダブツ……おおナムアミダブツ!

ネクロマ
【DKK:2】GET

◇◇◇

仮眠室

誰が最初に入った?1レツノスケ2ヴァルナ3ネクロマ:1d3 = (1) = 1
どっちを先に調べる?1棚2ヤクザ:1d2 = (1) = 1

ネクロマがオイランの処理を行っている間にレツノスケは事務所の探索を続けることにした。牢屋の隣の部屋ではベッドの上でリアルヤクザが寝息を立てている。レツノスケはヤクザを無視し部屋の中を調べる。棚からいくらかの万札を回収したところでヤクザが苦し気に呻きを上げた。

「うう……宝物庫……宝物庫の見回りに行かねえと……。パスコードは8、9、3……パスコードは8、9、3……」「……寝言か?」「……グゴー、グゴー」返答は大きな鼾であった。少なくとも狸寝入りでは無いようだ。

「なんとまあ気楽なものだ。羨ましいことよ」レツノスケは肩をすくめ、ベッドの横に立ち、エンハンス光を纏った手刀を振り上げる。「見回りは代わりに私がしておいてやろう。ゆっくり休むがいい」緑色の閃光が薄暗い闇を斬り裂き、ヤクザの鼾を永遠に止めた。

仮眠室トレジャー:1d6 = (6) = 6
【万札:4】GET

◇◇◇

……「応接室東の扉のパスが分かったぞ」「あらま」「えっ!本当ですか!?」廊下でヴァルナ、ネクロマと合流したレツノスケは早速今しがた入手した情報を共有する。「流石レツノスケ=サンです!メモ書きでもあったんですか?まったく不用心ですね!これだから非ニンジャのクズは!」「……ああ、そうだな」レツノスケは何とも言えない顔をした。

「そんなら、早速行きますか?奥にランドシャーク=サンたら言うニンジャが居りますやろか」「かも知れんな。いずれにせよあれだけ厳重に守っていた以上、何かあることは間違いない。トラップに注意して行くぞ」三人はレツノスケを先頭に応接間へと足を運ぶ。

◇◇◇

カタカタッターン。カタカタッターン。レツノスケは再び先程の鋼鉄製フスマドアの前に立ち、扉に備え付けられたキーボードをタイプしていた。だが、ついさっき失敗したようなハッキングを再度行うつもりは無い。

レツノスケがタイプ速度を加速させると扉の電光掲示板に『パスワードが欲しい』と表示された。「8、9、3。これでどうかな……?」三人は固唾を飲んでフスマドアを見守る。その数秒後。パワリオワー!ファンファーレが鳴り響き、扉が上下左右に四分割され道が開けた。レツノスケは安堵の息を吐く。

「お見事です。それにしても随分と手慣れていますね」「こういう仕事をして食い繋いでいたからな。生きるために必要だから身に付けた知恵だ」どうということも無さげにレツノスケは言った。スラッシャー時代のことがバレても彼には何ら恥じ入ることも無ければ不都合なことも無い。

「ほんまに大したもんやなあ。うち、こういうたいぴんぐ……タイピングやらハッキングやらはよう分からんさかい。これからも専門家の方にお任せしますわ」「ほう?それはいかんな。今時UNIXの使い方くらい知っておいた方が良い。電算機室でレクチュアを受けたらどうだ。いつでも大歓迎だそうだぞ」「前向きに検討しますわ」「僕も参加した方が良いでしょうか?」「行くぞ。油断するなよ」レツノスケはそれ以上取り合わず、先へ進んだ。

◇◇◇

電算室

「ブッダファック!この役立たず!」BLAM!「アバーッ!」扉の奥に進んだレツノスケ達の耳に罵声と銃声、断末魔の叫びが届く。

「どうやらハッカー以外にも誰か居るようだな」「それも仲間割れのようですね。非ニンジャのクズ同士が殺し合ってると思うと気分が晴れやかになります」「悲しいなあ。どうして仲間同士で仲良うできひんのやろ。ねえレツノスケ=サン?」「ああ」

既に三人の間には弛緩した空気が流れていた。何故ならば、ここまで来てもニンジャソウル反応を感知することが出来なかったからだ。ランドシャークというニンジャはどうやら別の部屋に居ると見ていいだろう。「我々がカチコミをかけたことは既にバレている筈だ。バックアタックを防ぐためにも手短に済ませよう。……行くぞ!」三人が部屋に踏み込む!

6電算室

扉を蹴り破った瞬間にひんやりとした冷気が廊下に流れ出た。ここは大型UNIXが置かれた電算室だ。部屋の奥にあるUNIX前にはこめかみに風穴を開けて机に突っ伏すハッカーの死体。そしてその横に立つのはショットガンを構えるリアルヤクザ、そして硝煙の昇るチャカを右手に持つオイランアサシンの二人。ハッカーは扉のセキュリティを破られたことでオイランに始末されたか。

「ブッダシット!ニンジャがケツモチしてる事務所だから楽できると思ったのにまさかニンジャが三人もカチコミしてくるなんて!こうなったら適当に戦うフリして逃げるしかない!」オイランアサシンは罵倒の言葉と共に右腕の戦闘サイバネに備わった電磁クローに電流を流す。重サイバネ者だ!

◆ボス級◆重サイバネ・オイランアサシン(種別:モータル/重サイバネ)
カラテ		3	体力		3
ニューロン   3	精神力		3
ワザマエ		3	脚力		3
ジツ		ー	万札		3
	
攻撃/射撃/回避 4/3/4(難易度+1)
						
◇装備や特記事項
 チャカ・ガン:射撃武器、ダメージ1
 電磁クロー内蔵型テッコ:近接武器、ダメージ2(1+電磁1)、その他反映済み
 戦意喪失:体力が残り1になり形勢不利と見た場合、手近な窓からマップ外に逃げようとする
◆ショットガンヤクザ (種別:モータル/ヤクザ)
カラテ		2	体力		1
ニューロン    2	精神力		2
ワザマエ		3	脚力		2
ジツ	    ー	万札		1
							
◇装備や特記事項
 スダチカワフ・ショットガン:遠隔武器、ダメージ2

「ドーモ、ロンダイジ・レツノスケです。傭兵の類か。気の毒だがお前にはこの事務所と運命を共にしてもらおう」「ヴァルナどす。お仕事は真面目にやらんとあきまへんえ。怖ーい上司に叱られるさかい」「ネクロマです!くたばれ非ニンジャのクズ!」ネクロマの咆哮に呼応してイクサの熱が爆発し、電算室の冷たい空気を吹き飛ばした!

1ターン目

イニシアチブ
レツノスケ→ヴァルナ→ネクロマ→オイランアサシン→ショットガンヤクザ

「ザッケンナ」「イヤーッ!」「アバーッ!」レツノスケはショットガンヤクザが引き金を引くより早く電撃的速度でスリケンを投擲!キネシスによって加速された鉄十字は緑色の箒星となってヤクザの頭部を貫き絶命せしめる!

「どいつもこいつも使えない!ヤクザを囮にしてその間に逃げる腹積もりだったのにあっさり死にやがって!こうなったら多少のダメージは覚悟して窓から飛び降りるしかない!」オイランアサシンは即時撤退の構えだ!

「させるか!イヤーッ!」「グワーッ!?」ネクロマの腕が青白い不吉な輝きを帯びて2倍ほどに伸びた!窓から外へ逃げようとしていたオイランアサシンの首を引っ掴み、ワイヤーアクションめいて引き戻す!

「グ、グワーッ!ま、待て!アタシはソウカイヤと事を構えるつもりは無い!全てランドシャークの野郎がやったことでアタシは実際無関係で無害な傭兵だ!」「ほう?詳しく聞かせてもらおうか」レツノスケはカイシャクのチョップを振り上げていたネクロマを制止し、オイランアサシンに発言を促す。

どうやらこのオイランアサシンはレツノスケ達をソウカイヤのニンジャだと勘違いしているようだ。もっとも、その誤解をわざわざ解く必要はあるまい。むしろソウカイヤが求めている情報が手に入るならば好都合。まさしくブッダオハギと言ったところだ。

「そこのUNIXにランドシャークが入力したデータがある。アンタ達ソウカイヤの狙いはそれだろう!?アタシはそのデータを守るように命じられていてこの部屋に居ただけでアンタ達の邪魔はしていない!ついでに言うとランドシャークには前金を貰ってるから金目当てに欲張る理由も無いし命まで懸ける義理も無い!よって殺す意味も無い!」「よー口が動くお人やなあ」

「UNIXにデータ……ネクロマ=サン、ちょっとそいつを押さえておけ」レツノスケはUNIX前のハッカーの死体を横に蹴り飛ばし、物理タイプを開始する。ストコココ……ストコココ……キャバァーン!数十秒後、電子音声と共に黒漆塗りのフロッピーディスクが端末からイジェクトされる。レツノスケはそれをしばらく指先で弄んだ後、懐にしまい込んだ。

「これでアンタ達の目的は達成された訳だ!そしてその影にはアタシの貢献があったことを良く理解してほしい!もしもアタシが雇い主からの信用を重んじる義理堅い傭兵だったらアンタ達はそこのUNIXの価値に気付かずこの部屋を後にしていたかもしれない!つまりアタシが口の軽い不誠実な傭兵だったからこそ」「イヤーッ!」「グワーッ!?」

「聞かれたことだけ話さないか非ニンジャのクズ!お前がまだ生きてられるのは我々の慈悲に他ならないんだぞ!」ネクロマの怒りの拳がオイランアサシンの顔面に叩き付けられた。オイランアサシンの円環型サイバーサングラスが砕け、ネオンめいて光るサイバネアイが顕わになった。

「グワーッ……」しかし、サイバーサングラスによってパンチの威力を減じられたためか、あるいは重サイバネ者特有のタフネス故か、ニンジャの一撃を受けた筈のオイランアサシンは絶命どころか気絶にすら至らなかった。その事実が癪に障ったのか、ネクロマは唇をめくり上がらせて怒鳴り続ける。

「いいか!来るべきニンジャミレニアムにおいて我々ニンジャは皆等しく絶対神聖存在であらせられるロード・オブ・ザイバツを大君主にいただく栄光国家の一員となる!その格差社会にお前達のような非ニンジャのクズが住まう隙間も吸える酸素も無い!己の立場を弁えろ!」「よー口が動くお人やなあ」

「……フッフ」折れた鼻から鼻血を垂らしていたオイランアサシンはネクロマの演説を聞き終えると、顔を俯かせ、肩を震わせ、やがて失笑を零した。「フッフフフ……アーハハハ!何?ソレ?格差社会?栄光国家?フィクションのキメ過ぎじゃないの?」失笑は嘲笑に変わり、嘲笑は侮辱へと変じていった。

「アンタみたいな頭のオカシイお馬鹿さんがアタシのことを助けてくれるとは思えないからもう色々諦めて好き勝手言わせてもらうことにするけど、アンタの言ってることは四流パルプフィクションにかぶれたフリークがノートに書きなぐった妄想以下の戯言よ!サイコパスカルト宗教のエセ教主にでも吹き込まれたの?それとも自分で考えたとか?アッハ!シ・リ・ノ・ア・ナ!」

「グ……グワアァーッ!」ネクロマは火山が噴火したかのような憤怒に感情を支配され、額をタタミに何度も叩き付ける!「グワァーッ!」叩き付ける!その額から骨にヒビが入る音が鳴り、慌ててレツノスケが止めに入る!「おい!落ち着けネクロマ=サン!」「あらまあ。いらちやなあネクロマ=サン。こんなん虫が鳴いてるようなもんやのに」「言ってる場合か!手伝えヴァルナ=サン!」

「分かっとります。まずは……と」ヴァルナはいまだに嗤い続けるオイランアサシンの背後にそっと立ち、「イヤーッ!」「アバーッ!?」その首をツキジのマグロめいて切り落とした。次に彼女は懐からワビチャに使うペーパーを取り出し、その紙越しにオイランアサシンの生首の長い髪を摘まみ上げる。

「イヤーッ!」「グワーッ!?」ヴァルナがブラックジャックめいて振り回したオイランアサシンの生首がレツノスケに取り押さえられていたネクロマの顔面に叩き込まれた。生首から青白い光がホタルめいて飛び出し、ネクロマの額の傷へと吸い込まれていく。光が収まるとネクロマの傷口はすっかり癒えていた。

「ア……」仲間に攻撃をされたことが原因か、あるいはオイランアサシンの死が彼の溜飲を下げたのか、ネクロマは平静を取り戻し呆けた声を上げた。

「ドーモ、ネクロマ=サン。はばかりさんです。目え覚めました?それともまだ酔っぱらっとる?なんならまたおトイレに行かはります?うちとレツノスケ=サンが後はぜーんぶ済ましておきますさかい、遠慮せんとゆっくりしとったらええよ。うん、それがええ、それがええ」ヴァルナは口元をキモノの袖で隠しながら優しく言った。少なくとも、言葉の上では。

「も……申し訳ありません!ご迷惑をおかけしました!」ネクロマはタタミに手をつきドゲザした。「醜態を晒したこと、平にお詫び申し上げます!全ては僕の未熟故です!このブザマは己の働きで雪ぎます!どうか僕にチャンスを下さい!」「……だそうですけど、どないします?リーダー」「……顔を上げろ、ネクロマ=サン」ネクロマは恐る恐る顔を上げる。

「イヤーッ!」「グワーッ!」レツノスケの強烈な張り手がネクロマの右頬を打ち抜いた。床に倒れたネクロマにレツノスケが吐き捨てる。「次に同じことがあればエーリアス=サンとワイルドハント=サンに報告を入れるぞ。いいな」「……ハ、ハイ!アリガトゴザイマス!頑張ります!」ネクロマは感極まって泣き出した。

「ああ、ほら。ええ男が台無しやないの。これで顔拭きい」「ウウ、アリガトゴザイマス……!アリガトゴザイマス……!お二人の優しさが温かいです……!」ネクロマはヴァルナから受け取った紙で涙を拭った。「……」その紙が先程オイランアサシンの生首の髪を摘まむのに使ったペーパーであることにレツノスケは気付いたが、あえて何も言わなかった。

RRカラテ→Y5:5d6>=4 = (6,5,2,3,4 :成功数:3) = 3
Y5死亡!

VA連続側転:3d6>=4 = (4,4,4 :成功数:3) = 3

VAカラテ→オイランアサシン:6d6>=5 = (4,3,2,4,2,5 :成功数:1) = 1
オイランアサシン回避:2d6>=5 = (5,3 :成功数:1) = 1

NEカラテ→オイランアサシン:3d6>=4 = (2,4,3 :成功数:1) = 1
オイランアサシン回避:2d6>=5 = (3,6 :成功数:1) = 1

オイランアサシン→NE:3d6>=4 = (1,4,4 :成功数:2) = 2
ネクロマ回避:3d6>=4 = (4,5,6 :成功数:3) = 3 カウンター!
オイランアサシン体力2

2ターン目

RR集中カラテ:5d6>=3 = (2,4,1,4,3 :成功数:3) = 3
オイランアサシン回避:1d6>=5 = (5 :成功数:1) = 1

VA集中カラテ→オイランアサシン:6d6>=3 = (4,4,4,5,4,6 :成功数:6) = 6
オイランアサシン回避:1d6>=5 = (1 :成功数:0) = 0
オイランアサシン体力1

NEカラテ→オイランアサシン:3d6>=4 = (3,2,2 :成功数:0) = 0

オイランアサシン→ネクロマ:3d6>=4 = (3,2,6 :成功数:1) = 1
ネクロマ回避:3d6>=4 = (4,5,3 :成功数:2) = 2 カウンター!
オイランアサシン回避:2d6>=5 = (2,2 :成功数:0) = 0
オイランアサシン体力0!死亡!

戦闘終了

【万札:4】GET
レツノスケハッキング:5d6>=5 = (2,2,1,6,1 :成功数:1) = 1
【万札:5】GET
【謎のニンジャ組織との通信痕跡】GET

ア・ネット・オブ・エントワイン・コンスピーラシィ(その4)へ続く