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投資#27 為替の変動要因

最近、円安がまたさらに進んだとニュースになっていますね。これを欠いている時点で、1ドル147.44円です。

外国為替の変動要因として下記の物が挙げられています。

  • 金利差(中長期的要因)

  • 貿易収支(中長期的要因)

  • 物価変動(中長期的要因)

  • 中央銀行の為替介入(短期的要因)

  • 政治的要因(短期的要因)

  • 経済指標の発表(短期的要因)

  • 地域紛争・戦争(短期的要因)

外国為替の変動要因は?|外国為替について|三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社 (mufg.jp)

Youtubeを見ていると短期的要因の動画が多いように思います。ネタになりやすいからですかね。

日米の金利差の動画も一時期多かった気がしますが、最近は、あまりみないような。。。

これらが要因ですと言われてもなかなかしっくりこなかったのですが、下記の説明は、私には響きました。

どう思いますか?

書籍の情報


タイトル:円安好況を止めるな! 金利と為替の正しい考え方
著者:高橋 洋一
出版社:扶桑社
発売日:2023年4月26日

書籍の引用

1ドル150円の円安を記録したということで、マスコミは右往左往してさまざまな報道をしながら「悪い円安論」を展開している。テレビのコメンテーターのなかには、「円安=日本の国力低下(円高=日本の国力上昇)」と説明をしている人もいた。
筆者には意味がわからないが、為替と国力を結びつけるのがマスコミにとっては都合がいいらしい。そうすることで面白い話を作れるからだろう。
悪い円安論にだまされないため、あるいは円安メリットを正しく理解するためにも、為替や物価など経済の基本、効果的な政策について知っておくことが大切だ。そこでまずは、為替レートの決まり方について解説しよう。
為替とは、ある国の通貨をほかの国の通貨と交換するときの取引価格のことで、交換比率ともいう。マネタリーベースの比率で為替レートは決まるが、それを理解するだけで8割くらいは説明できる。
仮に米ドルのマネタリーベースが1兆ドル、日本円のマネタリーベースが100兆円だったとしよう。100兆円を1兆ドルで割り算すると、1ドル100円という交換比率になる。いまは米国が金融を引き締めている。金融を引き締めるというのは、ドルの量を少なくするという意味だ。

為替レートはどうやって決まるのか

感想

アメリカが金融引き締めをしていて、ドルの流通量を減らしているのに対して、日本は金融緩和を今のところ続けており円の流通量が増えています。

そうすると、円安になっているのも当然かと思えます。

上述の中長期的要因を考察してみると、

金利差については、「一般に金利が高くなった国の通貨は上昇、金利が低くなった国の通貨は下落する傾向があります。」と説明があるのですが、金利が高くなったのは金融引き締めのせいだしなと思っていたので、今一つな説明だし、

貿易収支については、日米においては平成26年から令和4年まで、黒字なので、説明文からすれば円高になっていいのになと思ったり、


地域別国際収支の推移(国際収支マニュアル第6版準拠:平成26年以降) : 財務省 (mof.go.jp)

物価変動については、アメリカでインフレが起きていて、日本もインフレが起きていて、あんまり理由にはならないなと思ったりしました。

短期的な要因であれば、数か月も140円台後半が続くのかな?と思います。こちらもあまり理由にならなそうと思いました。


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