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投資#25 新しい個性の発揮の仕方

書籍の情報


タイトル:教養を磨く 宇宙論、歴史観から、話術、人間力まで
著者:田坂 広志
出版社:光文社
発行日:2023年7月30日発行

書籍の引用

これまで、「教養」とは「書物を通じて学んだ、様々な専門分野の、該博な知識」と理解されてきた。そのため、従来の教養論は幅広いジャンルの読書や、様々な専門知識を学ぶことを勧めてきた。
 だが、現代においては、教養の前提条件に大きな「3つの変化」が起きている。
 第1に、該博な知識を持つことの価値が大きく低下している。なぜなら、人工知能(AI)革命の結果ChatGPTなどの対話型AIに質問するだけで、わかりやすい説明が得られるからである。
 第2に、様々なメディアの発達と多様化によって、書物よりも映像や動画を通じて情報や知識を手に入れる人が増えている。そして、第3に、難しい本を読まずとも、テレビやYouTubeを通じて様々な専門分野の学びができるようになっている。

 この3つの変化が、これからの供与の在り方に、次の「3つの深化」を求めるようになる。
 第1の深化は、「専門の知」から「生態系の知」への深化である。AI革命の結果、人間の価値は、様々な専門知識を持っていることではなくなる。「1つのテーマ」「1つの問題」「1つの問い」を中心として、様々な知識と叡智が結びついた個性的な「知の生態系」を持っていることが、その人の価値になっていく。
 第2の深化は、「言語の知」から「体験の知」への深化である。動画は迫力ある「疑似体験」や「仮想体験」が得られるものである。そしてそれは、感覚的・身体的な次元での深い学びになる。
 第3の深化は、「理論の知」から「物語の知」への深化である。例えば人間を学びたいのであれば、書物で儒学や宗教書を読むよりも、むしろ人間心理を生々しく描いた物語を読み、観ることがこそが良い方法となる。なぜなら、具体的な生きたエピソードを読み、観ることは、自分の人生や仕事、マネジメントを振り返ることができ、自身の体験と重ね合わせて、深く学べるからである。

感想

ChatGPT等の台頭で暗記が不要になったのかというと、そうではない気がしていて、ChatGPTを使って自分の欲しい情報を引き出すための目印は最低限頭に入れておかないと何にもならないのかなと思います。

それにしても考えさせられました。

ChatGPT等のおかげで専門知識を増やすことが簡単になるので、どのような専門知識の組み合わせを持つかが人間の価値になっていくと理解しました。

専門知識の組み合わせも、2個を組み合わせるにしてもどの2個なのか、3個組み合わせるならもう1個どの専門知識を追加するのか、で全然異なる知専門知識の組み合わせになるなと思いました。

持ち合わせる専門知識が異なれば、解決できることも変わってきます。

これは新しい個性の発揮の仕方になるのではないかと思います。

現在、専門知識と呼べるものは2つしか持ち合わせがありませんから、3つめに何を入れていていく私自身の戦略にもなりますし、

子どもにも、ゆくゆくは伝えておきたいし、

子どもが大きくなるころにはこの考えも陳腐化して、もっと違う世界になっている可能性が高いのですけれども。

生態系への知の変化、実践していきたいと思います。

あと、体験が記憶の定着にいいことは今までも知られていますから、特段何か目新しい感じもしません。

また、理論の知を物語の知へは、ただいまnoteで実践中という感じでしょうか。

結構体験を書いて言いますので、一番自分の学びになりますし、他の方も参考になること書いてあったと思ってもらえると嬉しいですね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


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