ガンを網羅する検診の受け方

がん年齢を目前に控えた40歳手前から、信頼出来る情報を元に私は患者にとって本当に必要な検診とは何だろうと研究したので、皆様にそのエッセンスをお伝えします。
(医師に一通り見て確認してもらった記事です)

2020年頃、13種のガンが初期でも血液1滴で分かる検査(費用は2万円の予定)が実用化されるニュースが、ネットやメディアで大きな話題になりました。
しかし、それまでにガンで苦しんだり死んでしまわないよう、主要なガンを網羅する検診について、医学的根拠のある情報を元に調べてみました。

結論から言うと、次の通りのルーチンがおすすめです。

・スキルス胃ガン
胃カメラを半年に1回(内視鏡専門医+ハイビジョンNBI内視鏡)
・大腸ガン
大腸内視鏡を3年に1回、便潜血を内視鏡をしない年に年1回
https://caloo.jp/hospitals/detail/2136602860
・すい臓がん
腹部エコーとMRCP(出来れば超音波内視鏡)を年1回、血液検査でアミラーゼ、リパーゼ、エラスターゼ1を年1回測定
・前立腺がん、肝臓がん
それぞれPSA、AFPを年1回測定
・肺がん
年1回胸部CTを撮影
・子宮頸がん
20歳以上の女性では、2年に1回細胞診
・乳がん
1年に1回マンモグラフィを月経後1週間~10日の間に。
視触診・超音波検査と毎月の自己触診。

これらは、医師がエビデンス(治療の証拠)に基づいた診断をするためのマニュアルの「ガイドライン」などから導き出しました。
日本人は平均で一世帯で月3.5万円の生命保険料を支払っていますので、見直して一部を検診代に充てるのがいいでしょう。病気が進行したり、手遅れでお金をもらうより、初期で見つかって治療した方がいいですから。

ガンは大きく、初期の上皮内癌とそれ以外に分かれ、上皮内のうちは、手術で完治し、抗がん剤も必要ありません。そこで治すのが、検診の真の目的です。
手術が専門の外科、抗がん剤が専門の腫瘍内科、放射線治療が専門の放射線科に分かれます。

まず皆様におすすめしたいのが、会社の検診にプラスする付加健診です。

人間ドック協会認定健診病院
https://www.e-ningendock.jp/

協会けんぽの付加健診
https://www.kyoukaikenpo.or.jp/home/g4/cat410
春日クリニックの付加検診
人間ドック協会や学会にフル認定された施設で、安いところです。
http://www.kasuga-clinic.com/sisetu/kenpo.html
人間ドック協会認定施設を全国から探せるページです。
https://www.e-ningendock.jp/
お金を出しても快適さや豪華さを求めるなら、春日クリニックのような質実剛健の施設より、他の施設がいいでしょう。

30代でもなるガンとして有名なスキルス胃がん、なったらステージⅠでも5年生存率が半分以下のすい臓がん、最近増えて来た大腸がんと、沢山のガンがあります。なりやすいガンに一つずつ詳しく見て行きましょう。

・すい臓がん
スティーブ・ジョブズや星野仙一氏が亡くなった原因が、このガンです。
手術でほぼ完全に除去出来る上皮内ガンを除き、かかるとほとんど5年生き残れません。
ステージ1でも5年生存率が5割を切ります。しかも、ほとんど初期で発見されません。臓器の後ろにあって腹部超音波でもうつりにくく、血液検査でも表れにくく、初期では症状があまり出ない為です。

見つける方法としては、超音波内視鏡があります。これは、胃カメラの先に超音波が出る機器がついているもので、ごく小さな病変も捉える事が出来ます。
その次に精度が高いのは、造影腹部超音波です。ただ、こちらは腹部超音波などで病変が見つからないと、そもそも検査が行われません。

他にダイナミック造影CTがあります。くっきり画像を映す薬を使って、時間差でCTを撮るものですが、これでも見逃しがあります。
その次に、ERCPがあります。
血液検査でアミラーゼ、リパーゼ、エラスターゼ1を検査しておくと、見逃し防止に使えます。こちらは、人間ドックでも行っている所が多いです。

その為、現在では超音波内視鏡をやっている病院にかかるのがベストとなります。

・超音波内視鏡が受けられる病院
関西・では、↓で人間ドックのメニューとして受けられます。
http://www.kitahari-mc.jp/1058/9283.html
http://www.is-dock.com/

関東では、↓のクリニックで超音波内視鏡検査を行っています。
新宿内視鏡クリニック
https://www.shinjuku-naishikyo.com/ultrasonic.html
みゆきクリニック
http://miyuki-cl.com/endoscopy/endoscopy03.html

・スキルス胃がん
胃がんは、日本人の死亡原因第2位です。
お笑い芸人の宮迫さんが初期のスキルス胃がんになり、偶然見つかって助かった事は、ニュースになりました。
スキルス胃がんはバリウム検査では見つかった時は手遅れ、胃内視鏡(胃カメラ)検査でも見つかりにくく、発見して数か月で亡くなる事もあります。
初期のスキルスガンは表面にごく小さい病変しか無く、見落としやすいです。

その為、ハイビジョンの鮮明な画像でNBIという病変を強調する画像処理が出来る最新の内視鏡を使用して、内視鏡専門医資格(又はその上の指導医資格)を持った医師がいる病院にお願いして下さい。

胃カメラと言うと苦しいイメージがありますが、最近は鎮静剤を使って検査を受けられる所が増えていて、寝ている間に終わります。もちろん、通常の胃がんも胃カメラで発見出来ますよ。
半年に1回の検査を行うといいですね。

・大腸がん
大腸がんは、日本人の死亡原因第3位です。
大腸がんは確実に見つける為には、大腸内視鏡で直接見るのが一番です。
熟練した医師が最新のハイビジョン内視鏡を用いれば、ほぼ100%、がんになる前のポリープでも見つかります。

本当は10カ月毎に検査した方がいいのですが、負担になる場合は3年置きに検査し、検査しない時は便潜血の検査を受けると確実性が高まります。

2リットルの下剤を何時間もかけて飲む必要がありましたが、最近は内視鏡から下剤が出るのでそれが必要無い検査もあります。
大腸内視鏡の腫瘍発見率には、医師によって大きな差があります。
内視鏡専門医(または指導医)かつ、腫瘍発見率を公開している医師の元で行うのがいいでしょう。

本郷メディカルクリニックの公式ページ
腫瘍発見率を公開している。
http://naisikyou.com/hongo/
本郷メディカルクリニックの口コミ
https://caloo.jp/hospitals/detail/2136602860

・肺がん
肺がんは、日本人の死亡原因第1位です。
胸部CTで、初期の肺がんでも見つける事が出来ます。
CTが撮影出来る機関は沢山ありますが、放射線科や呼吸器内科の専門医(又は指導医)に診てもらうのがいいでしょう。

・腫瘍マーカーは2種のみ活用
腫瘍マーカーは、PSAとAFPを除いて、初期がんでは上がりにくいです。
PSAは男性の前立腺がんの初期、AFPは肝臓がんの初期で上がります。
年1回受ける事をおすすめします。
病院によって検査費用が全く違うので、ネットで探してみて下さい。

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