父と、ハムカツと

一週間ぶりに実家に帰った。二月の頭に引っ越してから、週に一回は日曜日の朝に作る父のご飯が食べたくなり、帰っている。きっとまだ親離れはで来ていないんだと思う。

ここ最近、This is us というアメリカのドラマをアマゾンプライムで見ている。昨日シリーズ1を見終わって、シリーズ2を見ようとしたらシリーズ2以降はレンタルしないと見れない。困ったもんだ。無料になるまで待とうか。

ある家族のヒューマンドラマなのだが、リアリティがあり、馴染みやすいドラマで、「すごく面白い!」とかではないのだが「ああ、この人たちの先が気になる、どうかいい方向に向かって欲しい」なんて思ってしまうのだ。

ちなみに、話は逸れるがこのドラマを見たきっかけは「やる気あり美」というLGBTのコンテンツを作成している団体(?)で、「そうだ、ゲイにカミングアウト」というタイトルからなんとも変わったお悩み相談ラジオ番組で話していたのだ。

そのラジオでこのドラマを紹介していて、苦しいことや辛いこと、そんな甘酸っぱいレモンのようなどんな経験も最後はレモネードになる、みたいなことを話していて、ついつい気になって見たのがきっかけだった。(ちなみにこのラジオ番組は中々元気が出るので、ぜひ聴いてみて欲しい、きっとあなたも笑ってしまうと思う。)

This is us は家族や恋人を中心とした人と人のちょっとした互いの「ほつれ」を丁寧に描いている。そんなドラマのなんとない一面と、自分の兄弟や親との関係を重ねてしまうのだ。

昔から、なんとなく親や兄弟とうまく距離を取ることがきっと苦手だったんだと思う。他の家族と比較する必要はないが、周りの家族関係を見ると羨ましいと感じることは多かった。

自分は、きっと今まで親や兄弟とうまく関係を作れないのを、相手の何かのせいにしていたと思う。でも、それでは仲良くなりたいと思っていても仲良くなれない。自分から開いていかないといけないんだと感じ始めていた。相手のマイナスな一面に意識的に目を向けるのではなく、その一面をマイナスだととらえず、相手を信じ、尽くすことが、きっと大事なんだと思う。

今日、父が引っ越した家まで送ってくれた。なんなら、炊飯器やポットなども買ってくれた。一緒に商店街を歩いて、人気の唐揚げ屋さんで唐揚げを食べた。

きっと、こんな感じに過ごしていけばいいんだと思う。ちょっとずつでいいんだと思う。少しずつ、寄って、ぶつかって、少し離れて、また寄って。難しいことに感じるかもしれない。でも、それでも、少しずつ、一緒に歩いていけたら、それだけでいいんだな、きっと。

また、少したったら、あの唐揚げ屋さんに行って、美味しい唐揚げを食べよう。

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