見出し画像

なぜ中国が「レアアース生産量」世界一なのか?重大な環境汚染と人的被害の上に成り立つ真実

【中国政府が、電気自動車(EV)や風力発電用のモーターなどに必要な高性能レアアース磁石の製造技術について、「国家安全」を理由に輸出を禁止する方向で検討していることになりました】

では、
そもそも「なぜ中国がネオジウム生産量『世界一』なのか?」ということですが、

今回のネオジウムを含む「レアアース(REE=希土類)」は、採掘時に大量の「環境汚染」を起こします。

採掘時に「化学物質」が大量に発生し、さらにウランやトリウムなどの「放射性物質」も発生します。

これらの「負荷」を、中国の鉱山がある農村部に負担させ、その犠牲の上に採掘がなりたっています。

その土地では、農作物が育たなくなり、家畜に奇形が発生し、子どもたちの白血病の発症率が40倍になったりしています。


日本企業は、マレーシアなどに子会社を作り製錬工場を運営していましたが、工場で「放射性廃棄物」の汚染が起こり、近隣住民や従業員に健康被害が出て、工場が閉鎖されています。

2023年にスウェーデンで、ヨーロッパ最大のレアアース鉱床が発見されましたが、上記の環境汚染を防ぐための採掘方法を確立するためには10〜15年以上かかると言われています。


原子力発電の「核のゴミ」や、環境汚染を前提とした「レアアース」など、まだ解決方法が見つかっていないなか、見切り発車したツケが、こうして、安全保障、地政学的リスクに繋がっています。

コロナ禍での「半導体不足」の要因は、半導体に必要なレアアースの供給を中国が抑えたためであり、今回は供給をストップすることであり、これからの世界の発展を「レアアース頼み」にすると、このような事態は頻発すると思われます。

さて、知恵を出して解決策を本気で考えたいですね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?