エッセイ / 帆を揚げる会いたい人に会いに行くそれはほとんど生きる決意だ
2022年は色々なことがあった、打ち砕かれること打ち砕いてしまったこと、後悔と呼ぶにはあまりに惨めて、反省というにはあまりに無責任だった。
空回り続けて、擦り切れて、寝ても覚めても、気付いても気付いても、目を閉じても目を開けてもハムスターの回し車のようにずっと同じところにいたこと、
まるで一年間ずっと自分の下の穴を全力で掘り続けていたような、たまにその穴を埋め浅くできても、また気付いたら穴を掘り続けていたとこと、
浅い失望と薄い希望の繰り返しは、絶望より不幸ではないか