中村 森

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エッセイ / 「豊かさって、葡萄一粒のひかり」

「ゆたかさって何だろう」 前に こんなことを書いていた。 私は今でもそれを豊かだと思う。 しかし、少しだけ違う、今はそれが全てではない。

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    • 『太陽帆船』裏あとがき

      3/14に発売した、歌集『太陽帆船』の載らなかった方のあとがきに、短歌を加え再編集ものです。 気が合いそうでしたら、是非。 あとがき  ぼんやり海を見ていたら波が来てあっという間に全身に海水が掛かっていたような誘いに乗っていて、昨日は初めて海釣りをした。 多忙と重なっていたこともあり、気乗りしていなかったが、世界はもちろん 人間関係においても、うつくしいだけのもの 完璧なものなんてありえないのだからそれが十分だと思った。  レンタカーに乗って海岸へ着くと、船で沖にある

      • エッセイ / 白にも200色あるなら、好きにも200種類ぐらいあるだろ

        こんなツイートをした。 前にアンミカ先生が、白にも200色ある と言っていた。一気に世界の解像度を上げ拡張できる言葉は最強、アンミカはいつも最高。 好きってなんだろう、愛するってどういうことだろう。思春期から忘れずずっとこのことを考えている気がする。

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        • エッセイ / 帆を揚げる会いたい人に会いに行くそれはほとんど生きる決意だ

           2022年は色々なことがあった、打ち砕かれること打ち砕いてしまったこと、後悔と呼ぶにはあまりに惨めて、反省というにはあまりに無責任だった。 空回り続けて、擦り切れて、寝ても覚めても、気付いても気付いても、目を閉じても目を開けてもハムスターの回し車のようにずっと同じところにいたこと、 まるで一年間ずっと自分の下の穴を全力で掘り続けていたような、たまにその穴を埋め浅くできても、また気付いたら穴を掘り続けていたとこと、 浅い失望と薄い希望の繰り返しは、絶望より不幸ではないか

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          エッセイ / 「何故この愛は恋になってはくれない」

          私は保育園で働いている保育士です。 保育園には保育士の他にも看護師さんや栄養士さんなど様々な職種の人もいるが、あまり交流はない。でもその中でいくつか顔を合わせる時がある、お昼になると「給食取りに来ましたー!」と調理室に取りに行く。 私の所属している会社は移動が多い。移動する日が近づいてきた日、いつものように給食を取りに行った時、男性栄養士さんから手紙を渡された。 「声の大きな元気な人だなと思いました、今度ご飯に行きませんか、◯◯◯(連絡先)」

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