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寒暖差や冷えに負けず 季節の変わり目も快調に!

季節の変わり目の寒暖差が健康に影響

「季節の変わり目になると何となく不調‥」と感じたことはありませんか?肌寒い日と汗ばむような日を繰り返す気候や朝晩の寒暖差は、実は心身にとって大きなストレスとなり得ます。

血圧や心拍、発汗、胃腸の働きなどは、自律神経にコントロールされています。自律神経には、心身を活動モードに導く交感神経と、休息モードに導く副交感神経があり、バランスよく働くことが大切ですが、心身がストレスを受けると、交感神経が優位になり続けます。その結果、疲労感、胃腸の痛み、耳鳴りに悩む人もいれば、台風による気温や気圧の変化で頭痛がする人もいます。

血行不良や筋肉の緊張がこりや痛みを招くことも

冬に向けて覚えておきたいのが、寒暖差だけでなく、単なる寒さも不調につながるおそれがあるということです。自律神経には体温を調節する役目もあり、寒さから身を守ろうとするときには交感神経が働くので、筋肉が収縮し、血行も悪くなります。すると、肩こりや足腰の痛み、筋肉の緊張によるい頭痛などを引き起こす場合もあります。

寒さで外出や運動を控えることで、熱を生み出す筋肉が減少するのも、冷えが加速する原因です。家で過ごす日はストレッチなどで意識して体を動かしましょう。

腹筋を使って両ひざをあげてゆっくりと戻す。両足一緒がツラければ片足ずつでもOK!

この時期に増える睡眠の悩みの改善法

寒暖差や冷えは睡眠に影響することもあります。冷えて寝付きが悪くなる人は、特に足元の保温を心がけましょう。締めつけすぎない靴下や湯たんぽがおすすめです。

また、起床時に「何となくだるい」という人は、寝たままできるストレッチはいかがですか。自律神経のバランスの乱れで不調になりがちな心身に活力を与えたり、朝の冷えで動きにくい身体の血行を促したりする効果があります。

※ベッドで行う場合は、転落しないように注意。

寒さや冷えが原因でお腹の不調や頻尿にも

腸での消化や吸収は、心身がリラックスして副交感神経が優位などきに促進されます。秋から冬にかけての気候がストレスになると、便秘や下痢になるケースもあります。

また、頻尿や尿漏れの悩みは加齢とともに増えますが、秋冬になると特に気になる人は、お腹を温めておくとよいでしょう。外出時の頻尿を防ぐには、心のゆとりも大切。「さっきトイレに行ったからしばらくは大丈夫」と余裕を持ちましょう。

自律神経を整える日常生活のコツ

季節の変わり目の不調は、心身を活動モードに導く交感神経が優位に鳴り続けることで起こりがちなので、副交感神経の働きを高める生活習慣が大切です。
基本は、規則正しい生活リズムと適度な運動です。家の中でも姿勢良くのびのびと動きましょう。のんびりとリラックスできるお風呂は、副交感神経を優位にするだけでなく、血行を促進するので、冷えや冷えからくる不調の改善も期待できます。

入浴は足腰の慢性的な悩みがある人にもおすすめ。寒い時期は浴室と脱衣所の温度差に注意。

さらに冷えを防ぐには、首・手首・足首の3つの「首」がポイント。庭にちょっと出るときにもマフラー、長めの袖丈、靴下の素材にも気を配り冷やさないことを意識してください。冷えで関節のこりや痛みがひどくなる人は、蒸しタオルで温めるのも◎。
自律神経は呼吸とも結びついています。背筋を伸ばして深くゆったり呼吸する習慣で、落ち着かない世情や忙しい毎日でも、リラックスできる時間を少しでも増やしましょう。

※ストレッチは無理をせず体調に合わせて行い、治療を受けている方は医師の指導に従ってください。
※椅子のストレッチは安定した椅子を使い、椅子から転倒しないように注意。
※湯たんぽや蒸しタオルを使うときは火傷に注意。


監修 福田千晶 先生

医学博士。慶應義塾大学医学部卒業後、東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学科を経て、健康科学アドバイザーとして講演および執筆活動に取り組む。『やさしく図解 ヒザの痛みが消えた!』(辰巳出版)、『1日10分! 足の悩みは自分で治せる』(実業之日本社)など著書多数。日本リハビリテーション医学会専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本医師会健康スポーツ医。

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