コサカ ウミ

生きることはねむること 生きることは食べること 生きることは考えること

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最近の記事

エビフライの形をした雲を見たことがあるだろうか?(ある者は挙手をせよ)

私はある。自慢げに言う、私はある。それはそれはエビフライだった。くるんと背を丸めた先割れ尻尾のおいしそうなエビフライを朝9時過ぎの空に見つけた。タイトル画像がその当時の写真だ。エビフライの雲を見つけた私は私自身が、なんとかわいい人間なんだろうと思った。 雨が降っていない空にも小さく虹が浮かんでいるのも、太陽の周りにまあるくくっきりとハロ現象(下部分のみ二重の虹だった!)が起こっているのもこの目で見た。ひらがなの「ひ」のかたちをした雲が夕暮れに浮かんでいたとき、あのひとに教え

    • 人にやさしく=傲慢であれ

      「情けは人の為ならず」 私が好きな言葉だ。だれかのために行動することはすべて自分のため。だれかのためにかける言葉も自分がそう言いたいから、やはり自分のためだ。泣いてる子どもに声を掛けるのも、大きな荷物を持って階段を登る人に声を掛けるのも、すべて、自分がそうしたいからだ。断られても迷惑だと思われてもしかたない。だって私が勝手に起こした行動なのだから。行動しない自分を嫌いになりたくないから行動する、何度も言うがやはりすべて自分のためなのだ。 だれかのためのやさしさは傲慢な自分

      • やさしいうそは誰がためのうそか

        人はみなうそをつく。 最初についたうそを覚えているだろうか?記憶はないがきっと大勢の人が同じようなうそをついただろう。まだ肌もツヤツヤで、器用に箸も持てなかったころ。大人に叱られて咄嗟についたうそ、「わたしじゃない」ぼくじゃない。大方、壁に落書きをしたかこっそりお菓子を食べたか大人の大切にしていたものを壊してしまったか。まだ手も足も小さく一人でプリンの蓋を開けられない。なにもできない私たちは、ちいさくてぎこちないうそをついて大きくなった。 大人に怒られたくなくてうそをつい

        • 突然ですがクレンジングのお時間です

          美容業に携わっていた。 社販で化粧品を買えることがなによりのやりがいだった。顔のマッサージをしながらうたた寝してしまい、ハッと目を開けるとお客様の見開いた目が私の虚ろな目を捉えていた。今でもあのお客様の長いまつ毛を覚えている。本当に申し訳ない。若さと体力と大きな手しか取り柄のないぐうたらなエステティシャンだった。 そんなろくでもないエステティシャンも、クレンジングのやり方だけはきちんと伝えていた。毛穴が気になるとき、肌荒れが気になるときに抗炎症だの保湿だの謳われる化粧水や

        エビフライの形をした雲を見たことがあるだろうか?(ある者は挙手をせよ)

          本当に愛されるのはめちゃくちゃ賢い女でもめちゃくちゃ美人な女でもめちゃくちゃエロい女でもなくかわいい犬

          犬はかわいいし猫もかわいいし鳥もかわいしメダカもかわいいしガジュマルだってかわいい。 IKEAのお皿は重たいけどかわいいし水族館のペンギンが羽の生え替わりシーズンで白や黒の羽がボサボサしているのもかわいい。 かわいいに理屈はない。かわいいものはかわいい。私にとってそこにある『かわいい』は、わかりやすく明快に単純にかわいいのだ。 ホームボタンを押せばとりあえずホームに戻ることとアメちゃん食べれば笑顔になることかわいい人はわかりやすく明解で単純だ。 いやいや、人は複雑で難

          本当に愛されるのはめちゃくちゃ賢い女でもめちゃくちゃ美人な女でもめちゃくちゃエロい女でもなくかわいい犬

          宇宙の果てになにがあるのか、なぜ想い人から返信がこないのか。

          見たこともない知らない人の顔を想像してと言っても「何言ってんだこいつ」と思われるだろう。 もしくは画面上で見たどこかのだれかの顔を脳裏に浮かべるくらいしかできない。だって知らないんだもの。見たことないんだもの。 苦労は買ってでもしろ、なんて昭和のおじさんやおばさんが押し付けてくる有り難くもない迷惑な話だ。心地よく生きるためにはありとあらゆる苦労は少ない方がいいに決まってる。嫌な思いはなるべくしたくない。苦労した分だけ幸せになれるか?残念ながら苦労と幸せは決して同じグラフで

          宇宙の果てになにがあるのか、なぜ想い人から返信がこないのか。