離乳食 ママ3人で 文殊の知恵
Twitterにスペースという、ラジオのような機能があります。スピーカーが話し、不特定多数のリスナーが聞けるものです。
先日ママ3人に集まってもらい、離乳食スペースを催しました。「3人寄れば文殊の知恵」まさにことわざ通り、参考になる話がいろいろ出てきたので本記事にまとめます。
スピーカーは、3人きょうだいママ、生後9ヶ月ママ、生後4ヶ月離乳食開始直前ママの3名です。ちなみに私は生後3ヶ月ママで、離乳食準備ゼロ。司会として中立の立場で参加しました。
●石橋を叩いて渡る派 v.s. 吊橋を走って渡る派
今回、中立の立場でスピーカーの話を聞いて
「離乳食は、石橋を叩いて渡る派と吊り橋を走って渡る派で進め方が異なるな」と思いました。
育児全般に言えることですが、赤ちゃんの安全を第一にできるだけ不安要素を取り除きたい(石橋派)という考えもありつつ、案外赤ちゃんはテキトーな育児でも生きています(吊橋派)。両者に共通して大事なのは要点を抑えることと、しっかり赤ちゃんを観察すること。
離乳食に限ると、石橋派は「新しい食材はアレルギー反応に備えて病院の開いている平日午前にあげる」、「10倍粥からスタート」吊橋派は「あまりアレルギーを聞いたことがない食材(米、野菜、肉など)はいつあげてもいいだろう」、「最初から8倍粥や5倍粥でもいいだろう」という感じ。親の性格や考え方、経験に依存する部分が大きいので、どちらが良い悪いということはありません。
ただ、離乳食は新米ママにとって未知すぎて何が要点なのか分かりにくい。調べてもわかるようなわからないような感じ。産後ボケで頭も回らない。そこで本(やアプリ)が参考になりますが、本は安全を期して石橋派寄りに書かれているので、どちらかというと慎重な進め方になる傾向かなと思います。
以下、数カ所で石橋派と吊橋派で判断が異なるポイントを明記してるので参考にしてください。
●一番大事なこと
・離乳食は人と比べない
満場一致の意見! 赤ちゃんによって個人差が大きく、パクパク食べる子がいる一方、食べるの嫌がったり、中期になってもドロドロのものしか食べられなかったり、悩みは尽きないようです。離乳食が早く進む子が羨ましくなるのは目に見えていますが、ずっと食べられない子はいない! 人と比べず、赤ちゃんのペースに合わせて進めるのが大事だそうです。
●離乳食の目的
・食べるということを知る
・母乳とミルクで不足する栄養を補う
●生後2ヶ月頃から離乳食準備はできる
・大人の食事を見せる
大人の食卓が見える位置にバウンサーやハイローチェアを置き、赤ちゃんに食事を見せると、食に興味を持つようになってくれるかもしれません。生後4ヶ月頃から食事を見せていたら、興味津々で見つめてよだれをダラダラ流すようになったという方もいらっしゃいました。
え、大人は赤ちゃんの寝ている間に急いで食べてるんだけど……。という方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。私です。w 赤ちゃんがかまってちゃんなので全然ゆっくりご飯食べれない。でも今後はできるだけ食事風景を見せてあげようと思いました。
・口に物を入れる
歯固めやおもちゃなど、口に物を入れることに慣れておくと、スプーンやハブラシがスムーズに受け入れられるそうです。
ちなみにうちは生後1ヶ月頃から毎朝濡らしたガーゼで口の中を拭いてハミガキの真似をしています。
●離乳食を始めるタイミング
①生後5〜6ヶ月の間
発達の関係から早すぎても遅すぎてもダメと言われており、生後5~6ヶ月の間にはスタートする必要があります(早産児などは医師と相談)。
②生後5ヶ月の発達課題をクリアしている
首すわり、指しゃぶり、寝返り、大人が支えると5秒座っていられる、などを確認しましょう。
③食に興味を示す
先述のとおり、大人の食事を見せたときの赤ちゃんの反応を見て、食に興味を持っていることを確認します。
生後4ヶ月の段階で②、③をクリアしていれば生後5ヶ月初日からスタートしてもいいし、逆に生後5ヶ月を過ぎても②、③が十分でなければ少し待った方がいいようです。
●離乳食を与える時間
・ごきげんなとき
離乳食に限らず、赤ちゃんはごきげんな時に興味のある刺激しか脳が受け付けないので、離乳食もごきげんな時にあげるようにしましょう。だいたい午前中の方がごきげんかと思います。
・新しい食材を試すときは、
★要点 卵、牛乳、小麦は必ず病院の開いている時間に
0歳児でアレルギーの報告が多い3大食品は卵、牛乳、小麦です。これらを初めて与えるときは病院の開いている時間を確認しましょう。平日午前だと概ね大丈夫かと思いますが、水曜定休のクリニックなどもあるので要注意。
【石橋派】新しい食材は全般的に、アレルギー反応に備えて病院の開いている時にあげる
【吊橋派】米や野菜、肉などアレルギーの起こりにくい食材は日時を気にせずあげる
アレルギーに関しては『改訂版 食物アレルギーをこわがらない! はじめての離乳食』が詳しくわかりやすく参考になりました。
●参考にした本・アプリ
・離乳食の基本系
『はじめてママ&パパの離乳食』
・レシピ系
『うたまるごはんのかんたんフリージング離乳食・幼児食』
『初めてママ&パパのための365日の離乳食カレンダー』
・アプリ
「ステップ離乳食」
第1子の場合、離乳食は未知すぎて指針とする本を1冊買った方が良いのではと思います。離乳食の要点やレシピを体系的に知るにはウェブより本の方が良い印象です。
保健所で離乳食教室を受けたり、ガイドブックなどを貰えればそれでもいいかも。
●イス
本にはあまり載っていないものの気になるのが「どういう体勢で食べさせたらいいの?」問題。初期は抱っこで横から食べさせるとしても、品目が増えたり赤ちゃんが動くようになると自分で座ってもらいたくなるようです。
しかしまだお座りができない。ハイチェアも使用月齢が生後6ヶ月以降となっているものが多い。さてどうする?
スペースでは以下のような選択肢が挙がりました。
・バウンサー
・ハイローチェア
・ハイチェア
・インジェニュイティ
・バンボ
ただし、食事の姿勢については医師や助産師から注意喚起がされています。腰がすわる前にイスを使用すると腰回りの筋肉や脊椎の発達に影響が出ると言われているので、調べてから判断して使ってください。特にバンボはおしりが落ち込む体勢になり、通常の座る姿勢でないため懸念が大きいようです。
【石橋派】しっかり腰がすわるまでイスを使わない
【吊橋派】短時間なら大丈夫だろうしイスを使う
●ベビーフード(BF)
離乳食超初期の食べる量が少ない時ほど、BFが便利! おかゆや野菜のフレークも販売されています。
スペースで、BFのアレルゲン表記について話題になったので少し調べてみました。
・米がゆに大豆?
こちらの商品のアレルゲン情報を見ると「大豆」にチェックが入っています。本には大豆などのタンパク質を与えるのはだいぶ後のように書かれていますが、問題ないのでしょうか。
ここからは推察ですが、タンパク質を与える時期が遅いのは(アレルギーの問題の前に)赤ちゃんは消化機能が未熟でタンパク質の消化が苦手という問題があります。上記製品は加工の過程で大豆を使用せざるを得ないが、微量のため赤ちゃんも消化できるという判断かと思います。また大豆自体のアレルギー報告は少ないです。
【石橋派】それでも不安だから、米がゆは生米から作る
【吊橋派】便利そうだから使おう
・5ヶ月から白身魚?
離乳食を初めて2週間後くらいから白身魚をスタートするようです。こちらの商品に使用されている魚はタラです。しかし本にはタイやヒラメと載っていることが多いですが、大丈夫なのでしょうか。
調べてみると、赤ちゃんは消化機能が未熟で油の消化が苦手という問題があります。そこで脂身の少ないタイやヒラメが推奨されています。上記製品に使われているタラは、赤ちゃんの消化しやすい形に加工されているものと思われます。
また、本製品のアレルゲン表記を見ると、魚介類の欄にチェックが入っていません。不思議に思って調べてみたら、漁法によってアレルゲン表記の要否が異なるそうです!
がさっと魚を獲って、何の種類かわからない状態で魚を加工して使っている時はアレルゲン表記の魚介類の欄にチェックが必要ですが、本製品のように「たら」と特定の魚種がわかっており原材料として明記されている場合はチェック不要だそうです。漁法によって表記の要否が変わるとは知らなかったー! 良い勉強になりました。
他にもいろいろと話題が挙がったのですが、主な内容は上記で書けたかなと思います。
本記事はママ3人が話しただけのものなので、あくまでご参考まで! 離乳食を始めるときは本を読んでみたり、教室に行ってみた方がいいと思います。
この記事が参考になったよ、おもしろかったよという方は♡押していただけると喜びます! お読みいただきありがとうございました。
《終わり》
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