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【詩】六花

貴方は
ひとつの
大切なことを教えてくれたね

やがて
このぬくもりも消え
声も忘れて
顔も思いだせなくなって

のこるのは思い出だけ

だから
今は貴方のすべてを
覚えていたかった

手のぬくもり
名前を呼ぶ声
眉間にしわを寄せて笑う顔も

だけど
少しずつ雪が溶けてゆくように
薄れてゆくのだろう

貴方がのこしてくれた
思い出を胸にきざみながら
生きてゆこう

生きてゆくんだ


【19歳の青春】

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