カフェが好き
カフェはお好きですか?
わたしは、週に2,3回はカフェに行きます。
下の写真は、今年の冬、明治神宮の境内の入り口にあるカフェに行った時の一枚です。
明治神宮の鳥居前という特別感があってか、海外の方にも人気のようです。
不思議とカフェでは、集中して、読んだり書いたりができます。
10数年前、わたしはカフェで書いた文書を某出版社に持ち込みしました。わたしは、49歳で大学に入り、そこからある事をきっかけに、女性の労働について考え始め、そこから院へ進み研究をしたのですが、そのことについて書いていました。
ご縁あって、その社の女性編集者さんと企画に向けて準備をしたのですが、結果は通らず。その方が、今の社会では相手にされないと悔しがってくださいました。
それが、今のわたしの活動の始まりで、SNSでの発信を勧めて下さったのはその方でした。
編集者さんといえば、社会でご活躍されている女性です。であれば、ハイキャリアでない女性の気持ちなどお分かりにならないはずですが、彼女はわたしの書いた文章から、ご自分の人生を振り返り、気づきがあったと言われたのです。
外から見ると、この国のジェンダー問題は単純そうに見えます。
ただ、それほど単純ではありません。これほどまでに、なにもかもが入れ子になった社会、実はハイキャリアな女性も生きにくい社会です。そして、悲しいかな、女性の心が引き裂かれてしまった社会でもあると感じています。
ただ、わたしは、男性が悪いとは考えていません。
わたし自身、夫に家事育児を押し付けられ、家に閉じ込めたと思っていた頃、夫とは犬猿の中でした。けれど、研究したことで、そうではなかったことを知ったのです。
それでも、そのことを夫に伝えるのに、これまた、何年もかかりました。
もちろん、夫や、日本の人たちが愚かと言うわけではありません。わたしたちは、幼い頃からこの社会の中にいます。ですから、当たり前の力に負けてしまうのです。当たり前は、多くの問題に蓋をしていきます。
その女性の編集者さんは、とにかく書いて下さいと言われました。
あなたは志士ですからと。
その言葉の意味が、今ならわたしにも分かります。
この社会で声をあげることは勇気のいることです。
書かれた文字は、実に強いとも感じます。
SDGsの前、MDGsがありました。発展途上国の女性に教育を!という目標を国連が掲げ、国連では、女性が教育を受けると国が発展すると考えていました。日本もそうした国々に支援をしています。けれど、その目標は達成されないまま、今、SDGsにそれが引き継がれています。
ところが、世界経済フォーラムの教育部門で日本を見ると、ジェンダーギャップは無いのです。そう、日本の教育はほぼ男女平等です。それなのに、経済の部ではジェンダーギャップが目も当てられないほどに広がっているのです。
これは世界から眺めてもとても珍しい状況です。
わたしはカフェで長い間考えてきました。
どう表現したら、この古くて新しい問題を、深刻な問題だと感じてもらえるのだろうと。
ただ、今は希望があります。
あれほど仲の悪かった夫が、今や、わたしの活動を精神的に支えてくれる同志になっているのですから。
ジェンダーギャップはもうすぐ解消されるから大丈夫、と言う言葉を信じるにはあまりに長い間、この国では女性たちが取り残されてきました。
一人でも多くの女性に、この声が届くよう、そして妹たちや娘たちが安心して暮らせるよう、これからも活動していこうと思っています。
これからもどうぞよろしくお願いします。
※最後までお読みいただきありがとうございました。
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