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目標を持つと、どうなる?

わたしは今年、幾つかの目標がありました。その中で一つだけ諦めたことがあります。それは2024note創作大賞のエントリーです。今回はどう考えても時間がありません。それ以外の目標は、まずまずイメージ通りに動けています。

そして、この目標をたてるって、やっぱりいいと思うのです。


今夜、夕食時、久しぶりに母とゆっくり話をしました。その時、何気なく、

「この前の旅行、どうだった?」

と聞いてみたのです。

すると、母が満面の笑みを浮かべて、

「よかったよ。あれからわたしは毎日旅行のことを少しずつ思い出して楽しんでいるの」

というではありませんか。

先日、我が家は富士山の麓に一泊、箱根に1泊しています。

初日は、母の希望通りのホテルがとれました。部屋から富士山が丸ごと見えるホテルです。ただ、あいにくの曇り空で、富士山は見えるのですが、山頂に雲がかかっていて見えません。母はその富士山をずっと正座して眺めているのです。そして、まさかの雲が消えて富士山が丸ごと姿を現しました!

突然、大きな拍手です!

ソファーに正座した母が大喜びして拍手ています。

それから両手を合わせて富士山を拝んでいるのです笑。

翌実は箱根神社へお詣りです。

父が亡くなった年の冬、どうしても行かなければという切羽詰まった気持ちで初めて行った箱根神社でしたが、あれからもう11回目になりました。毎年神社でお祓いをしてもらっているのです。

今年はなんとも贅沢で、我が家のメンバーのみのお祓いとなりました。こんなことがあるんだね、と驚きながら、たっぷりと箱根の神様にお礼とお願いをしてきました。


そして、箱根では、食事は完食でした。母がこれほどの量を食べるのはきっと数年ぶりです。

それから、以前は誘っても行かなかった大浴場に、今回は車いすで行きました。

その一つ一つがどれも楽しかったというのです。


「ええ、そうだったの!よかった」

と、わたしまでニコニコです。

実は、長時間車に座っていられるか、お手洗いは大丈夫か、密か心配していたのです。なにしろ、昨年倒れて以降、母が外出するのは、美容院とショートスティのみで、秋になったら少し散歩に出てみませんかとリハビリの先生に言ってもらっている状況なのです。

そして、今週、リハビリの先生に旅行に行ったことを告げると、かなり驚かれました。

「そんな成功体験が、リハビリにはとてもいいのですよ」

と、先生もニコニコでした。


秋にまた、小さな旅行を計画しています。母に伝えるとこれまた満面の笑みです。実は、今回が無理なら母はショートスティ、と心配していました。


もちろん、こんな母の夢がかなうのは、夫のお陰です。

たった今帰ってきた夫に、母の言葉を伝えると、夫もまたとても喜ぶのです。そんな様子を見るだけで、なんてありがたいのだろうと思ってしまいます。



次の母の目標は、秋の温泉旅行になりそうです。

母は誰よりも旅好きです。

それにしても、小さな目標が、これほど人を楽しませるのです。やっぱり目標は良いなと思っています。


※最後までお読みいただきありがとうございました。





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