わたしの目指す社会はこんな社会です
昨日、Xで、竹村俊助氏の気になる素敵な投稿がありました。
というわけで、竹村氏が書かれた、
自社のビジョンを個人が「この事業はこんな事業です」と語るのがいい
という言葉を受け、わたしもなぜ、女性の働き方を変えたいという思いを仕事にしたのかについて書いてみたいと思います。
よかったらお読みくださいね。
女性の働き方を変えたい!
なぜ、還暦を過ぎた女性が、女性の働き方を変えたいだなんて言うのだろうと怪訝に思われる方も多いと思います。
ただ、人が周りの反対を押し切ってでも何かをやりたいと思う時には、必ず理由があると思うのです。
わたしにも、そんな理由がありました。
それは、わたしがちょうど女性の労働の研究をまとめていた頃でした。夫が会社を辞めたのです。それはあまりに突然のことでした。そこから50代のわたしたち夫婦は就活をしました。
その時、わたしは労働市場で価値ゼロである自分を思い知ったのです。ネットでもハローワークでもそれは同じでした。そのことは、研究では分かっていたのです。ですが、わたしのやっていたことは机上の空論に過ぎなかったのです。実際にそれがどれほどの痛手であるか、本当には分かってはいなかったのです。
運よく夫は再就職しますが、人生の淵に立ったその時から、わたしの目に映る社会の風景が一変しました。
働くことは生きること
わたしに起こったことは、誰にでも起こり得ること、そんなことを感じました。ある日、暮らしが恐ろしく劣化することを、指をくわえてみているしかない現実に直面する、あの恐ろしさをわたしは忘れることができません。
とはいえ、わたしが50代だから就活が上手くいかなかったというわけではありません。20代、30代、40代と、わたしは同じような経験をしています。
それはわたし個人の問題だけではないのです。これほど働く女性が増えたというのに、この国では今でも経済的自立のできない女性が恐ろしく多いのが現状です。
そこにある問題が機会の不平等です。それこそが、この国の抱える大問題だとわたしは思っています。
日本の労働市場を変えたい
この時の経験で、日本の労働市場がどれほど多くの女性の可能性の芽を摘んできたのかをわたしは痛感しました。
だからこそ、女性がまともに働けないこの状況を、自分事として問題視する人が一人でも増えることを願っているのです。
そして、そのことを考えるべきは、当事者だとも思っています。
働く機会がないという苦しみや屈辱を味わったことのない人や、そんなことが想像さえできない場にいる人には、きっとピンとこないことばかりだと思うのです。
加えて、利益にならないことなど、誰も本気で積極的に変えようとはしません。
だからこそ、当事者が動き出さなければ、この国の労働市場は、果てしなく偏っていくことになると思っています。
最後に
というわけで、わたしは昨年10月に会社を設立し、今は講演会を開催し、この活動の趣旨をより多くの方に知っていただけるよう本を書いています。
そして、1月から声を届ける準備に奔走していましたが、ようやく複数のプラットホームの基盤作りが整いました。
動かずに夢が叶ったことは一度もありません。そんな夢のようなことを、と笑う人が、あっと驚くような声を集められるよう、これから本格的に活動をはじめたいと思っています。
わたしの目指す社会は、誰にでも働く機会が平等にある社会です。
よかったら、これからも応援して頂けると嬉しいです。
※最後までお読みいただきありがとうございました。
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