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火を使わない朝食さがし。#台所改革と無農薬野菜


毎朝の朝食、決まったメニューがありますか?



火を使わない和食

フランスでは朝は火を使わないという。たしかドイツでは夜も火は使わないと聞いたことがある。

だから火を使わない和食がないものか、ずっと考えていた。


そうしたらある日、Twitterで「食べたことのないもの」をぶやかれた方がいた。その中に卵かけご飯があった。

これだ!と思った。

そのtweetを目にした翌日から、平日の我が家の朝食は卵かけご飯になった。

食洗器を使っても台所時間はなかなか減らない。

家族に母が加わり、わたしの台所時間は増えるばかり。どうにかしなければとずっと思っていた。

特に朝の時間は貴重だ。



台所改革

ワーママなら誰もがここに頭を悩ませる。作り置きなどいまさら何よ、な世界だとも思う。

ただわたしは作り置きが苦手。といってもお味噌汁だけは夕飯時に大鍋で作り、半分は朝食用に冷蔵庫に入れておく。けれど他の作り置きを作るのなら出来合いモノで済またい。

加えて夫は台所に立たない長時間労働者としてもう半世紀以上を生きている。今更期待はしていない。


ただ朝しかできないことは多い。

そこで考えたのが火を使わない料理。

調べてみると卵かけご飯には様々なレパートリーがあった。

我が家は2枚蓋の土鍋で玄米を炊くのだけれど、そこに朝は卵、たっぷりシラス、味付け昆布をかけることにした。

日頃何かと食にうるさい夫なのだけれど、嬉しいことにこの卵かけご飯にはまだクレームがない。

これはいい。実にいい。

油を使わないだけで皿数が減りフライパンも使わない。これだけで準備と片付け時間が40分程短縮できる。10日で400分、100日で4000分の短縮だ!

気に入っている。


食材

わたしは大人になってからアレルギーが徐々に出てきた。

だから食べ物にはちょっと気を付けている。

といっても日々の暮らしの食材選びには限界はある。

それでも玄米だけは無農薬と決めている。そして抗生物質が使ってあるお魚や肉類も苦手だ。臭いが気になる。

そんなわけで、台所に立つ時間は一分でも短縮したいのだけれど、何を口に入れるかもおおいに気になるという難しいタイプなのだ。


宮沢賢治

そして昨日、スタエフでお知り合いの方の農園からさつま芋菊芋のセットが届いた。


こちらの農園で作られるお野菜とは、たまたまスタエフで出会ったのだけれど、こちらは志をもった人たちが作り上げた農園だった。

関東在住時の2011年に震災がおこり、そこで食を真剣に考えるようになられたお二人が佐賀に移住されてはじめられた農園なのだ。

といっても農業とは無縁だったご夫婦。そのお二人が手探りでたどり着かれたのが無農薬野菜だった。今では農薬の代わりにを使われたりされている。


とはいえ、こちらのご夫婦はそもそもは考える人たち。

妻のゴールディーさん(スタエフ名)は哲学を語る方。

といっても彼女はラジオで子どもの絵本を紹介されているのだけれど。

そのゴールディーさんの子どもの絵本の話しは実にユニークだ。

大人になって多くの人が忘れてしまった子どもの頃の柔らかい心を呼び戻してくれる、そんな語りだ。そこでわたしは初めて子どもの絵本が哲学書であると知り、本当に驚いた。

いや、今も驚きっぱなしというのが正しいと思う。

そしてお二人は宮沢賢治がお好きで、台所にまで沢山の本が押し寄せているという。



おわりに

時間が無いから手抜きをしたい、これは忙しいこの時代誰もが思うこと。

けれど食は命とかかわるもの。

それぞれに譲れない部分がおありだと思う。わたしもその一人。だからこそ手軽においしく安心して口にできるものと出会いたいとも思っている。

すでに長時間労働のない国々でも、台所時間がどれほど家族に負担になるかを考えたのだと思う。そこを割り切って暮らしはじめたのがフランスやドイツ。

ひと月ほど前からはじめた卵かけご飯、この暮らしが永遠に続くことをわたしは心から望んでいる。


※最後までお読みいただきありがとうございました。



※スタエフでもお話ししています。

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