助けて下さいと、いってみた。
一人では挫けてしまうことがある。それなのに、ああどうしたことか、わたしには口にできない言葉がある。
一人ではもう耐えられそうにないというのに、それでも口にできない。豪じょっぱりなのだろうか。いや、実はそうでもなくて、これまでのわたしは、その言葉とちっとも親しくなかったのだ。わたしは、
「助けてください!」
が言えない。
苦しい時こそ、涼しい顔をしてしまうタイプでもある。
あれは数年前のことだった。毎日どこから見てもがっかりと落ち込んだ暗い顔をした人が近くにいた。とても気になっていた。で、
「あの人大丈夫かしら?」
と周りにいる人に話してみた。すると、どうだろう。その人が、
「umiさん、あなたこそ、わたしはよほど心配よ」
と返された。
「え?」
と聞き返すと、
「いつもそうやって笑ってる人こそ、本当は心配なものなのよ」
と言われたのだ。
なるほど。さすが接客歴の長い方だ。よく人を見ていらっしゃる。
そんなわたしが、還暦過ぎてはじめて言えたのだ。
「助けてください!」
と。
そう、先日わたしは弱音を吐かない自分から脱却して、誰か助けてくださいと言えたのだ。
それはスタエフでのこと。弱音を吐いた。新しく始めたLinkedinでフォローワーが増えない。頑張って毎日ガツガツ書いているのに一人も増えない。これでは、どこから見たって可笑しな人だ。
なにを一人で気炎をはいているのかと、変わった人として誰もに認識されてしまいそうな予感があった。
そんなことを感じ始めて、どんどん落ち込んでいった。ならば撤退すればいいのだけれど、それはしたくない。何としても踏ん張りたい。
だから言ってみたのだ。
「誰かわたしと繋がって下さい!」
と。本気だった。これは仕事中心のプラットホームで、女性ならバリキャリな人が住む世界。還暦過ぎたリアルなわたしの周りでは用のないプラットホームでもある。だから知り合いが探せない。
そうしたら、翌日繋がって下さった方がいた。
二人目のフォローワーさん。
ビックリだ。
なんともたまらず嬉しかった。
それから昨日も、またお一方繋がって下さった。
こんなことが起こるのだ。本当に嬉しかった。
嬉し過ぎてスタエフではしゃいでしまった。大人気ないけれど、まあ、これが等身大の自分なのだ。
助けて下さいは、小さなころからわたしが使う言葉ではなかった。どちらかと言えば、わたしは助けてあげる役目を担って大人になった。だから、これは使い慣れない言葉なのだ。
けれど、これが口にできたことは、変化にちがいない。
それが言えてよかった。だって、自分一人では何もできないことが分かっているから。
一生懸命に取り組んで、それでもだめなら言ってもいいんだってことがわかった。そうしたら人と繋がれることもわかった。
世の中に言葉は沢山溢れているけれど、自分の使う言葉は限られている。
これからはもっと弱音を吐こう。弱音を吐いて助けてもらおう。そんなことが心から思えた。
繋がって下さったお二人の方、本当にありがとうございました。
※最後までお読みいただきありがとうございました。
※スタエフでもお話ししています。
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