高齢者にやさしい大きな活字の本
今朝、「ほらほらみてみて!」と母が嬉しそうに手招きした。
行ってみると鉢植えの花が開花寸前だった。
木の芽もいくつも育っていた。
春だ。
そうか、もう春なんだとちょっとだけ驚いだ。
時間が風のようにぎていく。
そういえば節分も過ぎ、立春もすぎた。
占いなどでは節分を機に新しい一年がはじまるといわれる。
わたしは占い好きというほどではないけれど、それでもそんな言葉がこの時期になると思い出される。
そんなわけで、今日は気になっていた作業に着手した。
今年は動き出したい。やりたいことがある。
そのためにも、デスクトップや記事の整理はやっておきたい。
直ぐに動けるようにしておきたい。
そんなわけでnoteに書いた記事を三分の一ほどアーカイブした。過去記事をハードディスクにストックしようと思いつつそれができずにいたのだった。
ただ、そんな作業で悩まされるのが視力問題。
近頃なかなか本も長くは読めなくなってきた。とにかく目が疲れる。
母は80代後半だけれど白内障の手術以降、本がまた読めるようになった。
そこで最近図書館で借りるようになったのが大活字版の本だ。
こちらはオンデマンド。近頃よく耳にするこのオンデマンド(On-Demand)、一般の出版物とは異なり、特別に発注されたものらしい。
母によくこの大活字版の本を借りてくる。
これは喜ばれる。
一ページに一行21字×8行、一般の図書の倍以上の大きさの文字が並ぶ。
裸眼でも楽に読めるし、読みやすい。
新潮社オンデマンドブックスでは既に262冊(2010年10月19日現在)が発売されている。
有吉佐和子の『不信の時』にはじまり、 遠藤周作や開高健、新田次郎や向田邦子、ディケンズやドストエフスキーなど大きな活字で読むことが出来る。
単価はもちろん一般の図書とは比べ物にならない。一冊5千円~2万円近いものまである。
今は耳で聞く本もある。
母はスタエフの朗読も気に入っている。今は宮沢賢治の朗読がお気に入りで、読まれる方もとてもお上手だ。
わたしも何度聞いても聴き入ってしまう。
そしてこの大きな活字、あっという間に読み終わる。
特にリクエストされるわけではないけれど、今はせっせとそんな活字の大きな本を借りてくる。
日の当たる場所で静かに本を読む母を見ていると実に平和そうだ。
良い時代だと思う。
※最後までお読みいただきありがとうございました。
※スタエフでもお話ししています。
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