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ふりいじあ丸

はまゆう丸、かとれあ丸が生まれた日立造船傘下、田熊造船にて建造、1971(昭46)年竣工した。

総トン数2,286t 全長84.17m

東海汽船絵葉書「楽しい船旅」より
竣工時(純客船)時代


八丈島 観光絵葉書より底土港にて
(純客船時代)


かとれあ丸とほぼ同サイズで、かとれあ丸の「近海型」、略同型船である。三宅~八丈航路に投入するというその航路事情から、主機の出力アップ、耐航性、復元性能等はかなり強化された。

ふりいじあ丸 竣工パンフレット
(表紙)
ふふりいじあ丸 竣工パンフレット
(見開き)
昭和50年頃のシップガイドより
(画像左側)


船型も航路事情を考慮し外部通路などが少なく外見上は窓が並ぶだけで全体的にスッキリとした印象。 後に同航路に「すとれちあ丸」が就航するのに伴い船体後部に貨物艙、デリックを設置し貨客船へ改装され、東京~大島~利島~新島~式根島~神津島航路に配転された。

神津島 観光絵葉書より
(貨客船化改装後)
神津島 観光絵葉書より
(貨客船化改装後)

1986(昭61)年に代替として「かめりあ丸」が就航するまで同航路の定期船として活躍、就航から約15年という比較的短命に終わった同船であるが、その後加藤汽船に売却、「はぴねす2」として高松~土庄東~神戸~大阪航路に就航したが、1992(平4)年に引退し、フィリピンのAleson Shipping Linesに売却された。

加藤汽船「はぴねす2」就航チラシ
(表面)
後部のデリック、貨物艙を撤去後ラドン温泉を設置した


加藤汽船「はぴねす2」就航チラシ
(裏面)

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