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こうえんに行きたくなる理由

今日、夕方5時頃「公園に行きたいな」って思って家を出た。途中のスーパーを一度通り過ぎて、引き返してお弁当を買った。

町にある、少し大きな夕方の公園は背の高い木々で薄暗く、最初失敗したかなと思った。

噴水が二つある池のそばの、適当な場所に、背もたれのあるベンチを見つけて、腰掛けてお弁当の蓋を開ける。

犬を連れた数人、親子がベンチの前を通り過ぎていく。右向こうには芝生で遊ぶ人が見える。

「公園 ひとり ごはん」と、スマホで検索しながら、栄養大学監修のお弁当を頬張る。

噴水の水が止まり、近くの街灯の明かりがついた。

空にはツバメか、蝶か、コウモリか何かが忙しなく飛んでいる。

ベンチの前を幾人かの人が通りすぎ、遠くの方で話し声が聞こえる。

最近気づいた空洞の形は公園にくると少しぼやけてくれるみたいだ。

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