僕の進路選択について

僕は高校三年生の初めに、コロナで休校が続いたこともあって、「この先どういう人生を生きていけば良いんだろう」と、自分がどのように生きたいのかを考える時間がたっぷりありました。また、コロナで部活はオンライン筋トレ(?)みたいなことをやっていて、そのときにLINEのビデオ通話越しに見える僕が好きだった人に見惚れて、ますます「自分は男性が好きなんだ」と意識してしまいました。

高校3年生といえば大学受験。単に行く高校を決めるだけの高校受験とは違い、(工業高校や農業高校、高専などの例外はありますが)大学受験は学部を決めて受験することがほとんど(これも東大や北大などの例外はありますが)なので、どの大学、学部を受験するかは人生設計にかなり影響があります。ここで僕はかなり悩みました。選択肢は次の2つでした。

①情報系の学部に進学する
僕はプログラミングやITにも興味があったので、医学部でないとしたら情報系に進んでGoogleとかに就職してみたいなと考えていました。またこのようなIT企業はダイバーシティ・インクルージョンなどにも積極的で、よくプライドパレードのスポンサーにもなってますよね。このようなLGBTQに対する意識が高いことも魅力の一つでした。

②医学部に進学する
父親が医師というのもあり、医者になりたいなというのは昔から漠然と思っていました。でも、経済的に余裕があるからか、女性からは人気のようでなんと生涯未婚率3%!!という驚きのモテを誇ります。なので、医師になって35歳を超えても独身だったらゲイバレしちゃうのかな〜なんて考えて、医学部には行きたくないと考えていた時期もありました。また、外資系IT企業とは違って、医師の世界はかなり異性愛男性が優位な世界だと思います。(東京医科大の女子減点入試からも明らかです。)そういうのもあって、息苦しい世界に無理に入ることもないんじゃないかな〜と思っていました。

でも、最終的には医学部に進学しました。一番大きな理由というか、転換点は両親にカミングアウトしたことです。カミングアウトしたことで、一番の懸念事項だった「ずっと独身だったらゲイバレする」ことが懸念事項ではなくなったため、医学部を目指すことになりました。親にカミングアウトしたので、なんというかもう怖いものなしの状態になったので、もしも医者になってから同僚にバレてもいいや〜、と楽観的に考えることができるようになりました。

色んな意見はありますが、僕が思うに、ゲイとして一番嫌なのは「親に自分からカミングアウトしたわけでもないのに何故か親が自分がゲイっていう情報を小耳に挟んでて、問い詰めてくる」ことだと思います。友達にいうのが嫌なのも、もちろんその友達に嫌われることも怖いけど、一番はアウティングされて、親に伝わることだと思います。なので、自分からカミングアウトすると色々な心理的負担は軽くなると思います。

カミングアウトしようと思った理由と、親の反応などはまた後で書いていきます!

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