アトポス便り No.85号
※投稿が遅れましたので、季節感が少しずれています。
アトポス便り No.85号
(2022年6月30日)
https://www.atoppos.co.jp/
え、本当に梅雨だったの?って思うくらい早い梅雨明けでした。水の必要な農業は収穫減で大変かもしれませんね。猛暑は直ぐにやってきました。6月に40度を超える地域もあり、アトピー治療にも危険な夏を予想させます。アトピー症状を持つ体は、温度上昇時に平熱に戻す発汗が出来ずに熱蓄積による異常な痒みに襲われます。
生鮮類を販売するスーパーや快適に過ごさせるデパートなどは、特に設定温度が低くなっており、外気との差は20度どころか体感温度はそれ以上になることは少なくありません。発汗できる通常の方でも気分が悪くなることも少なくない温度差となります。出来るだけ温度の低い場所へは近づかないことです。
相変わらず新規コロナ感染者は発表されていますが一度緩和した行動は再度緊急措置規制は出来ないでしょうし、結局コロナって何だろう?と多くの国民は思っていることでしょう。
製薬会社と厚労省と医師会の癒着を取り締まる第三者機関が猛威を振るえば、病気は激減しますし、アトピーも40年前と同様に減ると思いますけどね。あ、アトピーは産婦人科問題もありますからね。
さて、今月のコラムは『海水浴情報』とアトピーを誰一人改善できない小児科医の書いたコラム「消化管へアレルゲンを届けると改善する? アレルギー治療のカギ「経口免疫寛容」を批評してみたいと思います。
今月のクイズは『皮膚』について出題します。はい、簡単です。先月のクイズは、出題ミスもあり回答者全員正解とし、明日抽選いたします。当たりますように。
◆苦しんできたアトピーが海水で改善
~今は「症状出ない」 体験談を尋ねた~
国内でも世界でもアトピー性皮膚炎に悩む人はとても多い。患者数は国内では、45万人と推計されている(厚生労働省 2017年患者調査※実際の数字は厚労省は把握していません。予想は700万人以上)。その症状の辛さは本人にしかわからないだろう。
沖縄県の石垣島で暮らす松浦卓宏(たかひろ)さんも、アトピーに悩まされる一人だった。彼は現在、石垣島でマリンスポーツのレインボーリーフ石垣島、宿泊施設のレインボーフォレストを妻の麻里さんとともに運営する。
〇海に入ると肌の調子が良くなった
アトピーについて発症した時期を尋ねると、「気づいたら、小学生の時には発症していました。とにかく痒いし、四六時中かきむしり、肌が、ぐじゅぐじゅの状態。症状がひどいときは、強いステロイドをぬり、軽い症状のときには弱い薬というように数種類を使い分けてました」と当時を振り返る。
思春期になると服に血が付着しているのがわからないよう、黒い服ばかり着ていたという。「中学生まではステロイドをぬると、翌日にはぐじゅぐじゅの箇所に皮膚ができて再生してました。すごいなあ、魔法の薬だ!!って思ってました」
21歳の頃、近場の海で泳いだときに、肌が1週間くらいしっとりしていたことを感じた松浦さんは、「海に入るとアトピーが良くなるのかな?」と思い始めた。元来、海が好きで、よく泳ぎに行っていたという。
そして25歳になったときに、海好きが高じ、ダイビングインストラクターになることを目指してオーストラリアのパースに渡り、スキューバダイビングライセンスを取得。その後、ケアンズのダイビングショップでインストラクターとして働いた。
オーストラリアに移住している間は、東京の病院で処方された蜂蜜入りのアトピー用の薬を持参。症状が出たときに、時々塗っていたという。しかし、「海に入ることで肌が調子が良くなったんです。だから薬は必要ないな、ってやめてしまいました」と微笑む。
〇自然とともに暮らす
その後、石垣島のダイビングショップでスタッフを募集していることを知り、応募。採用となり、2007年に帰国し、石垣島に移住した。ダイビングショップのインストラクターとして働きはじめたという。6年ほど働いたのちに、2013年、独立して現在のマリンスポーツの店、レインボーリーフ石垣島を立ち上げた。
さらに5年前には、石垣島で山を購入、自宅を建築し、大工の職人とともに自らも建築を手伝った。同じ敷地内に昨年5月、2棟の宿泊施設を建築して、レインボーフォレストと冠した宿泊業も始めた。
予約をしてきたゲストを連れて、ダイビングやスノーケルで大好きな海に入り、毎日の生活を楽しんでいる。
現在のアトピーの症状について尋ねると、
「症状は出ないですね。ホコリのアレルギーはあるので、そんなときは、あせもみたいにはなりますが、長引くことなく軽い症状で治ります」と話す。
アトピーの治療、治癒のきっかけは人によって異なるなか、彼の場合は、海水が肌質、アトピーの状態に合ったのかもしれない。
海は、彼にアトピー治癒のきっかけを作り、大きな恩恵を与えてくれた。仕事を通じても海の存在は、彼にとって大きく計り知れないものだろう。生まれ育った東京を離れ、自然と共に暮らす石垣島は、彼には最高の桃源郷なのかもしれない。
【赤嶺コメント】
これから本格的な海の季節、絶好の改善タイミングとなります。この方も『運に入れば良くなる』ということを確信していて、悪くなっても海がそばにあるから大丈夫と不安は一切ない。ただ、海に浸かれば何故改善したのか?が大事なんですね。もうお分かりだと思いますが、海中に棲息する『微生物』が大きく作用しているのです。皮膚常在菌を保護し、炎症部位の雑菌を排除することによる改善なのです。そして、海水圧により炎症部位の奥深くまで浸透し、少々の傷はあっという間にカサブタとなります。
◆アレルギー治療のカギ「経口免疫寛容」
消化管へアレルゲンを届けると改善する? アレルギー治療のカギ「経口免疫寛容」
堀向健太・東京慈恵会医科大学葛飾医療センター小児科助教/アレルギー専門医 2022年6月28日
連載第1回では、炎症(湿疹)のある皮膚がアレルギーを悪化させる原因になるという「経皮感作」についてお話ししました。しかし、アレルギーが悪化するルートだけではなく、改善するルートも知りたいところですよね。そこで今回は、アレルギーを改善させたり予防したりするルートを解説しましょう。
「寛容」と「免疫」
さて突然ですが、皆さんは、昨日、食事をしたでしょうか。
多くの方は、たとえばオムレツやヨーグルト、パンを食べたことでしょう。そしてそれらを消化し、体の一部として取り入れたことでしょう。
これは当然のことと感じるかもしれませんが、本来、卵や牛乳、小麦のたんぱく質は人間の体から見ると“異物”といえます。極端な例を挙げるならば、臓器移植などで体に自分自身と異なるものを植え込むと拒絶反応を起こす……そんな状況を思い浮かべると、食べ物を体に受け入れるには何らかのメカニズムが働いていることが分かると思います。
消化管にはもともと、異物であるたんぱく質を体に受け入れるような「寛容」という働きがあるのです。
では、別の状況を考えてみましょう。たとえばウイルスや細菌が人の体の中に入ってくると、人間の体は、ウイルスや細菌を排除するような反応を起こします。その働きを「免疫」といいます。
これも当然と思われるでしょうけれど、免疫は、口から入った食物に行き過ぎた反応をして拒絶しないように、緻密な働きによって受け入れていたのです。口から取り込んだ食物に免疫が反応しないように食べることのできる仕組みを「経口免疫寛容」といいます。
【赤嶺コメント】
前々から、この医師のコラムを紹介していますが、アトピー専門医といいながら皮膚常在菌や腸内細菌の存在・働きを一切目を向けない医者です。この存在を意識できていないでアトピーやアレルギーを語るのは無理がありますね。民間研究者を排除した#SNS医療のカタチの中心メンバーです。この考え方で解決するとは到底考えられませんが、多くのマスコミは肩書なのか、文章がうまいのか・・・・多くの国民に間違った理論を拡散していますので、読者は要注意となります。
◆Q&A
【Q】
脱ステロイド
ニキビ肌荒れで処方され、8年間ステロイドを使ってました(メサデルム)アトピーではありません。手放せなくなって依存症になってて、ついに酒さ様皮膚炎になりました。
ステロイドをやめることを決意し、いま脱ステ2週間です。皮膚科の先生は保湿はしてと言ってました。
しかしネットや脱ステしてる人のブログをみるとほとんど脱保湿してます。保湿しないほうがいいのでしょうか?
皮膚科の先生はもう信用できず保湿するかしないか悩んでます、、
【A】
着地点が見えないで脱ステすると辛いですよ。目の前の症状のみが全てとなり、悪化時には耐えられなくなります。
何故、こんな状態になっているのか、その原因を整備しなければ解決とは進みません。保湿も末端処置となりますね。
しっかり基礎整備が出来てから離脱される方が無難です。何歳かは分かりませんが、お仕事などありましたら、そんな思い付きでスタートしても解決できません。
発症した原因、その解決策を会得して進みましょう。皮膚科医のコメントに心が揺れるようでは、脱ステ成功は無理です、そんな簡単な薬ではありません、世界一副作用の強い薬です。8年も使っているのですから、自己のステロイドホルモンが体に作用するには相当の時間を要します。
もし、お仕事されているのであれば、お仕事の支障が無いように、苦しいとは思いますが、再度良い状態を維持できるステロイド剤を使用してお仕事が出来るようにして、その間に原因対策を行い、離脱に望むことが重要です。
◆クイズに答えてアトピー商材を!
当選者の中から10名様抽選で。
今回の当選商品は
①四輝水2本
②ヨーグルビジン1缶
③血液型別乳酸菌1缶(血液型指定してください)
◆今月のクイズ
【Q】:今月は皆様も気になる皮膚についてです。皮膚は第3の脳と言われるほど重要な役割をしています。皮膚は体を保護するだけでなく、触覚や温覚、痛覚などの感覚を受容する感覚受容器であり、熱を放出したり熱維持をしたりと体温調節に大木役割をしています。皮膚上部位には、皮膚常在菌が棲息して中性の空気中でも弱酸性を維持させて感染防御していることはご理解できていると思います。
皮膚の上層部は『表皮』中層部は『真皮』、下部層は『基底層』、その下部は血管もある皮下組織となります。
さて、この重要な皮膚の組織ですが、表皮、真皮、基底層は全体で何層で構成されているでしょう?下記の4点からお選びください。
① 3層
② 8層
③ 28層
④ 58層
※ヒント:アトピーで赤くなったり血が出たりしている皮膚層は半分以下の5層程度と予想されます。
●投票ご希望の方は、下記のアドレスへ
回答先アドレス
info@atoppos.co.jp
①お答え 番号でお願いします
②お名前(購入時の)
③希望商品
④ご要望 質問等(任意)
⑤メール件名 クイズ回答
をお書きになって送信ください。
※締切は令和4年7月29日(金)です。(当選者は商品発送にて発表といたします)
※84号クイズ当選者への商品発送は7月7日(木)予定です。
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最後までお読みいただきありがとうございます。
※現在、東京面談はコロナ完全終息まで自粛しています。
金沢は午後3時以降に行っています。
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