VOL-7『温泉療法』について 【ノーベル賞レベルメソッドの伝授】
みなさん、こんにちは。
アトピー完全克服理論
「ノーベル賞レベルメソッド」開発者の
赤嶺 福海です。
今日からは、いろいろな民間療法の中で
特に話題になった治療法について、
詳しくお伝えしていきたいと思います。
VOL-7◆温泉療法の真実
今でこそ、あまり話題にのぼることが
なくなった温泉療法。
けれども、ステロイド剤の副作用が
取り沙汰され始めた20年前には、
安全な代替治療として
多くの方々がこの療法に飛びつきました。
その中でも『オンバスの温泉療法』は、
自宅で温泉効果を得られることで
大きな話題となりましたが、
実は、この療法で改善するには、
温泉供給代、補助機材代、電話サポート代など
1年に約300万円ほどの費用が掛かるうえ、
毎日4~5時間も入浴しなければなりませんでした。
それでも、自分のため、我が子のためにと
会員の方々は必死に頑張り続け、
その結果、一時的に良くなった方も
いらっしゃったのは事実です。
するとオンバスは、
改善した彼らの体験談を掲載した
広告を大量に配布し、
各所で大々的に講演会を開催。
効果をより裏付けるために、
医師たちをお金で雇い医療合体させることで、
さらに多くの会員を獲得し続け、
ついには保養施設を設けるまでに発展したのです。
確かに、心身をリラックスさせる入浴は
自律神経系には効果があるかもしれません。
また、温泉に含まれた保湿成分で
肌が一時改善する場合もあるでしょう。
実際、北海道の某所をはじめ、
「アトピーに良い」と謳った温泉は
日本各地にあります。
けれども、どれほど良い温泉でも
アトピーの方にはお奨めはできません。
長期的に見れば、
メリットよりデメリットの方が大きくなります。
当方にも多くの温泉療法経験者が相談に訪れ、
中には克服本に掲載された方も
数人いらっしゃいましたが、
皆、結果的にはすぐに再発し、
より厳しい状況に追い込まれたと言うのです。
なぜでしょう。
それは、温泉療法が『有用皮膚常在菌』の存在を
丸無視した処置だからです。
この『有用皮膚常在菌』については
後日詳しく説明していきますが、
実は、健康な肌が弱酸性に保たれているのは、
皮膚粘膜にこの有用菌群が存在するからなのです。
では、なぜ肌は弱酸性でなければいけないのでしょう。
それは、空気中に含まれる雑菌群から体を守るためです。
この雑菌たちは中性の環境を好み、
有用菌の居る弱酸性の環境では生息できません。
つまり、弱酸性にすることで肌に天然のバリアを
形成していることになるのです。
人間の体は、本当によくできているのですね。
けれども、この弱酸性バリアは繊細で、
肌が中性に傾くと、徐々に弱まってしまうのです。
では、肌がどういった状態になると
中性に傾くのでしょうか。
ひとつは、湿疹や怪我などで
肌の表面が傷付いた時に起こります。
弱酸性の環境を作る有用菌群は、
酸素を好む上層の菌と酸素を嫌う下層の菌の
2層で形成されています。
湿疹や怪我で皮膚表面が傷付くと、
その奥に居る酸素を嫌う菌が
直接空気に晒され、減少死滅してしまい、
結果、肌が中性に傾くことで
患部の弱酸性バリアが弱まっていくのです。
このままでは、『何かのきっかけ』で、
弱酸性バリアが弱まった患部から
雑菌群が侵入してしまいます。
そこで、第二の防壁として怪我した部分に
瘡蓋を作って感染を防ぐのです。
言わば瘡蓋は、天然の絆創膏。
こうして私たちの体は、身近な雑菌群を
自然にブロックしているのです。
けれども、その瘡蓋ができる前に、
『何かのきっかけ』が起きてしまうと一大事です。
そのきっかけとは何でしょう?
答えは、『水分』です。
実は雑菌群には、水分のない場所では
活動できないという弱点があるのです。
カビ菌が湿気の多い所で繁殖するのと同じです。
つまり、湿疹や怪我等で弱酸性バリアが
弱った状態で入浴すると、
患部から雑菌群に感染する危険性が増すのです。
感染を起こせば炎症が起き、
皮膚粘膜が崩れて徐々に症状は拡大していきます。
さらに、入浴時には肌に強い浸透圧がかかりますから、
瘡蓋があってもふやけて剥がれ落ち、
すでに炎症が起きている状態であれば、
崩れた皮膚粘膜の奥深くまで水が浸透し、
正常な皮膚部分の有益菌にまでダメージを与えます。
そうなれば、より短期間で症状は拡大していくのです。
空気同様、水も中性です。
そして大抵の温泉の水源もまたph7の中性ですから、
どんな温泉でも良くなるはずはありません。
そもそも、大きな怪我をしている時に
お風呂に入りたがる人は居ませんよね。
けれどもアトピー治療だけは、
湿疹があろうと、炎症があろうと、
風呂に入るのが良いとされているんです。
矛盾していると思いませんか?
アトピーは、感染との戦いなのです。
そのため、当方の完全克服理論では『脱入浴』が原則です。
患部はできるだけ水分に触れないようにし、
乾燥させて瘡蓋を作らなければなりません。
お風呂に浸かれないなんて!
と、思う方々も多いでしょう。
けれど、これよりも早い改善方法は無いと思います。
入浴の危険性をまとめると……
(1)水分との接触によって感染条件を作りやすくする。
(2)風呂の浸透圧で瘡蓋は外れ、炎症部はさらに拡大する。
また、アトピーの方の場合、入浴後の体温上昇によって、
異常な痒みが出ることがあります。
お湯で柔らかくなった皮膚は、掻けばすぐに破れますので、
さらなる感染条件を作り、炎症部位が拡大します……。
下記もぜひ参考にしてください。
【脱入浴の奨め】
http://www.atoppos.co.jp/html/8datsu.html
さて、ここまで読まれた皆様の中には、
「じゃあ、患部が水や空気に直接触れないように
保湿で蓋をすればいいんじゃない?」
と思った勘の良い方々もいらっしゃると思います。
そこで次回は、現在最もメジャーな
『保湿剤療法』についてお話しいたしましょう。
アトピーの本質まであと少しです、
この序章も重要となりますので、
しっかりお読みくださいね。
少し文章が長いのですが、お許しください。
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