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【育児】【夫婦関係】家事育児、やってる方だと言ってくる夫への対処法

日々の不満が募りつつあり、それが態度にも出ていたのだろう、休日にいつもより少し家事を頑張ってくれたのを、これみよがしに言ってきた。

「世の中の父親に比べたらやってる方だよ」

私が子の寝かしつけにかかり、成功してそのまま一緒に休んでいる間に、皿洗いと排水口の掃除をしてくれただけだ。
しかもこの3連休、初日は会社のイベントで昼から夜まで遊んできて、2日目はその休養か何もせずダラダラ過ごした後。3日目は夫側の用事で家族で出かける予定だったので、やるなら今日しかないよと促してのこと。

一体誰と比べているのか。
夫はいまだ、親世代の昭和の子育ての感覚から抜けきれずにいる。そして周りも多分そうなんだろう。類友だもの、そりゃ近い所見ても同じに決まっている。

私はたまらず返した。
「上はいくらでもいるよ」
するとすかさず
「下もたくさんいる」
と返ってきた。

その時、どれだけ家事育児をやっているかなんて、上見ろ下見ろ論争になるとキリがないんだな、と思い知った。

そして思い至った。
結局のところ、パートナーがどう思っているか、ではないだろうか、と。
各種ハラスメントと同じだ。

パートナーのケアが正しくできていれば、多少負担の比重が違ってもそれほど不満は抱かない。
家事育児負担問題は「気持ち」によるものが大きいのだと、最近つくづく気付かされる。

特に男性は、その「気持ち」を軽視しがちだ。考え方が違うだけなのに、「女はすぐ感情的になる」と決めつけて、自分と異なる価値観を受け入れようとしない。存在にすら気付いていないのかもしれない。そして、理解しようとしない。相手が女性で、パートナーだから、思考停止して、歩み寄る努力を怠る。

なぜ仕事でお客さん相手とかだとできるのに、家ではできないのか。する必要がないという考えがあるとしたら間違いだとなぜ気付かないのか。
全員が全員とは言わないが、きっと家で不満を持たれている人は、仕事でも気付かないうちに不満を持たれていると思う。
もしかして仕事できないんじゃない?
…と面と向かって言うと流石にオーバーキルなので、その言葉は心の中に留めておいた方が良さそうだ。
(でも似たようなことを『深夜のダメ恋図鑑』で言われていたのを思い出して、効果的に言えるなら悪くないなと思い始めている)

その流れの中では案の定、「外で稼いで来てるんだから」という言い訳も出た。
やっぱり、そういう考えがあったのだ。
「それを言うなら私だって育休中も手当て出てるし貯金だってあるし現に生活費は赤ちゃん用品も含めて私が払ってる。それを引き合いに出すのは違う」
そう返すと、黙ってしまった。
私の反論が的を射ていたから、返す言葉がなかったのではないか。
私はというとずっと言いたかったことが1つ言えてすっきりした。夫が今まで言動の裏に隠していた論理に楔を打つことができた。これで少しは考えを改めるきっかけになってくれたらいいのだが。

話はそこで終わってしまったから、私もそれ以上は言わなかったけれど、次に同じような機会があれば、「気持ち」の面、「パートナーのケア」について、もう少し踏み込んで話してみたいと思う。

多分「もうちょっと私の気持ちを考えてみて」とか「気付こうとして」とかでは本気で取り組んでくれないし、埒があかないだろう。
具体的に「こういう時はこうしてほしい」とか、いっそ決めうちで「この日は自分の機嫌を取るためにこういう予定を入れるからこうするように」と指示してしまってもいいと思う。

不満が募るのは、自分が望まずにやっている負担分に対して、それに見合うだけのものをパートナーから感じないからだ。
家族のために使っている時間を取り戻すために、夫にも自分のために時間を使ってもらうのだ。
その計画を考えるだけでも少しは気が晴れるだろう。

例えば、別のコミュニティで遊ぶ時間が欲しければ、自分から誘ってでも何か遊ぶ日を作って、その日は夫に家にいてもらう。
家族で楽しく過ごす時間を共有したければ、家族で楽しめるイベントを探して、一緒に行く日を設定する。

それなら、話し合いの場など設けなくても、すぐできる。
なんでそんなことしないといけないのかと問われたら、ケアが必要だからという話をすればいい。
パートナーの方だって、何も考えずに相手に従っておけば機嫌が取れるのだから、乗らない手はないはずだ。
(それでも頑なに嫌がる人は多分人の思い通りになることが気に入らないだけの幼稚なモラハラ人間なのでもっと別の対応が必要である)

ただしガチガチに決めて楽しみにしすぎると、何らかの事情で断念せざるを得なくなったときにとてつもないストレスになるので、ほどほどに予定しておくとか、予備日を設けるとか、期待をするにしてもなるべく分散させておく必要がある。
ストレス発散のための予定が逆にストレス要因になってしまわないように。

さぁて、私も来週末の予定を考えるとしよう。

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